我が家系はクラシック音楽とは無縁であったが、ドイツに転勤になった頃からいろいろな形で、クラシック音楽に接する機会が増えてきた。長男がピアノ、次男がバイオリンを習い始めたこともあるが、本場ドイツでは、街中にアルテ・オパー(オペラ座)があって、何回かクラシックコンサートに行ったこともあった。ボンにあるベートーベンの生家に行ったり、ザルツブルク(オーストリア)にあるモーツァルトの生家に旅したり、ウィーンでベートーベン、シューベルト、ブラームスやヨハンシュトラウスのお墓参りに行ったり、クラシック音楽の世界に接する機会が増えるとともに、好きな音楽ジャンルになっていった。
1988年には、ニッポン・オクテットというヨーロッパで活躍していた日本人演奏家によるコンサートを主催する機会にも恵まれた。クラシック音痴だったので、知っている曲も極めて限られているが、その時演奏されたブラームスピアノ五重奏曲ヘ短調作品34とベートーベン奈七重奏曲変ホ長調作品20は、その後も何回も聴いているので、今となってはお気に入りの曲になっている。クラシックコンサートといえば、1997年4月にドイツの大統領が国賓として来日し、天皇陛下からの歓迎行事のお返しとして、サントリーホールでミュンヘン・フィルハーモニーの答礼コンサートが開催されたが、ルフトハンザの知り合いの女性からの招待を受けて夫婦で観覧したことが懐かしく思い出される。天皇陛下はじめ皇室の方々といっしょにコンサートを楽しむことができたが、こんな貴重な経験は後先にもその時だけで感動的なひと時であった。
物凄い数のクラシック音楽が存在するが、知っている曲は限られているものの個人的に好きな曲はいっぱいある。特に、気に入っているのは、クロアチアのファミリーコンサートで聴いたバッハの「G線上のアリア」、ドイツの路上バイオリン演奏で聴いたボッケリーニの「メヌエット」、映画アマデウスにも出てくるモーツァルトの「交響曲第25番ト短調K183第1楽章」あげればきりがないが、もっと昔から聴いていればよかったと後悔している。
ニッポン・オクテットコンサート:
http://romanflight.web.fc2.com/NipponOctet.html
好きな曲、「G線上のアリア」: