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日本のテレビは国内ニュースばかり~三峡ダム問題~  

2020年07月21日 08時09分15秒 | ニュース

NHKはじめ、民放のニュース番組も日本国内の話題ばかりで、国際ニュースが極めて少ない。海外で起こっているニュースもよほど大きなものでないと取り上げていない印象がある。NHKのBSニュースで海外のテレビ局が取り扱う国際ニュースを放送している番組もあるが、民放なんかは、日本のニュースがほとんどである。ドイツに住んでいた時の印象では、ドイツのニュース番組は、海外のニュースもいろいろ取り上げていたような気がする。このままだと日本人はますます海外のニュースに疎くなる。

最近では、中国南西部を襲っている豪雨のため、長江中流域にある三峡ダムが決壊の恐れがあるという深刻なニュースが世界中の注目の的となっているが、日本のテレビでは、ほとんど取り上げていない気がする。国家プロジェクトで2009年に完成した世界最大の三峡ダムに欠陥があるとか、大雨で危険水域を超えていて決壊の恐れがあるとか世界中で大騒ぎになっているが、日本のテレビではほとんど報道されていないので、日本ではあまり知られていない。もし万一決壊でもしようものなら、新型コロナで有名になった武漢をはじめ、長江周辺の大都市はすべて洪水に襲われ、壊滅状態になるという。何億人もの被災者が出るとか、被害総額は何兆円にもなるという。中国経済どころか、世界経済に与える影響もはかり知れないという。つい最近のニュースでは、中国トップもダムの変形を認めたような話もあり、悲劇が現実になる恐れも出てきたのが気になる。三峡ダムが危ないというニュースはネットではかなり頻繁に取り上げられており、ネットニュースを読んでいる人にとっては常識の話題になっている。しかし、中国政府は正しい情報を公開しているとは思えないので、真相は闇の中にあるかも知れない。

日本という国は、島国だからかすべての点で国内重点主義の国家である。国際化という言葉を使いたがるほど国際化からはほど遠いのである。英語が苦手の人が多いからか、国際的分野は、専門家任せという企業や組織も少なくない。自分のいた企業でも、保守本流は国内専門、国際的なものは、英語のできる専門家任せという印象が強かった。世界レベルでは、社長はじめトップ同士で親しく交流しているが、わが社では、英語のできる次長レベルの人が会社の顔となって外国の社長のお相手をしていた。今でこそ、英語を共通語とする企業が増えたり、国際化している企業も少なくないと思うが、我々が現役で若い頃は、そんな感じであった。社長はじめ役員クラスで英語が普通に話せる人はほとんどいなかったので、やむを得ないことだったかも知れない。

三峡ダムの問題は世界的影響も大きいビッグニュースなので、日本のテレビもちゃんと報道してほしいところである。今後のニュースに注目したい。

最近の三峡ダム関連ニュース(7/17):  https://youtu.be/8S4KExgdgWo 

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