紅葉探しに大山へと足を運びました。
阿夫利神社下社までの行程です。
古典落語に「大山詣り」というのがあります。
【大山詣り】のあらすじ
昔は江戸から富士山や大山にお詣りに行ったもので、信心からというよりも遊び半分、ときには取っ組み合いが起こったりもします。
とある長屋でも大山詣りに行くことになったのですが、熊さんは残って後の長屋を守る役になってくれなんて言われてしまう。文句を言って問う正すと、本当はしょっちゅう喧嘩をするから残らせようとの魂胆。今回は喧嘩をしたものは罰金を払ったあげく、坊主にしちゃおうということになっているらしい。熊さん、俺は大丈夫だと大山詣りに参加することに。
無事お詣りが済んで、明日には江戸に戻るという晩、気が緩んだのかやっぱり喧嘩しちゃった。それで熊さんは決まり通り坊主にされてしまう。翌朝熊さんが起きてみると既に皆は経った後。宿の人にくすくす笑われて本当に坊主にされたことに気付きます。
やられた熊さん、一計を案じ、一足先に江戸に戻ります。長屋のおかみさん連中を集めて、途中金沢八景見物に舟に乗ったときに舟が転覆して、皆亡くなってしまったと嘘をつく。供養のために坊主にしたというから皆信じちゃって、おかみさん達も供養に尼になります。
そこで男衆が帰ってきて、自分の女房が尼さんになっているのを見てびっくり。これは熊さんの仕業と気付き怒るが、先達さんはそれを見て「めでたい」と大笑い。自分の奥さんも尼にされて何がそんなにおかしいのかと問われると「お山が無事に済んで帰ってきたらば、皆さんお毛が(怪我)なかった」というサゲ。
駐車場空きを待つこと約20分、これは充分許容範囲内です。
駐車場をでると早速紅葉のお出迎え。
店が両側に立ち並ぶ参道階段をいやというほど登り、着いたのはケーブルカー発着の「追分駅」
このケーブルカーに乗って...
途中駅「不動前」で下りケーブルカーとすれ違う。
「下社駅」で降り参道を行く。
お清め所。
更に階段を登り
左右に狛犬の鳥居。
下社本殿。
さっきから前を行く赤いジャケットのおばさんは誰?
あっ、うちの奥さんだ!...。
二礼、二拍、一礼し、見上げる社銘。
この先、本社への登山道入り口。
ここに一番の紅葉発見。
そして...
帰りのケーブルカー。
「いいじゃん、大山」...幟
帰路の、こま参道。
折角来たので、奥さんが豆腐料理を食べようよ、ということで立ち寄ったお店「ねぎし」さん。
奥さんは「豆腐定食」、私は「猪鍋定食/鹿刺身」
精進料理と殺生料理の典型??
これはこのお店の庭の池の鯉。
PLフィルターを使ったことで水面の反射が抑えられています。
最後に締めの一句。
大山を紅く染めたる鹿紅葉 (楓山人)