平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

浅川マキの世界

2010-01-19 16:22:18 | 青春のうた
浅川マキが亡くなったことを今朝の新聞で知りました。

団塊世代に支持された歌手浅川マキが、17日夕、滞在先の名古屋市のホテル自室で倒れているのが見つかり、同日午後8時に死亡が確認された。
死因は急性心不全。
67歳。

彼女は日本におけるアンダーグラウンド主体の音楽活動の第一人者。
「“アンダーグラウンド”と“いわゆる、アングラ”を混同してはならない」と主張し続けて...。
独自の美意識を貫く姿勢は、「時代に合わせて呼吸をするつもりはない」と表現したことで察することが出来ると思います。

大学を出て会社に入ったばかりの年、新宿に寺山修二の映画「書を捨てよ町へ出よう」を観にいきました。
浅川マキが出演していました。
真っ黒な服に身を包んで顔を見せない階段の途中にいる娼婦役でした。
この人に、思いっきりのめり込んでしまいました。

のめり込んだわりには、亡くなってから二日もたってからそれを知るなんて...。

STEREOセットを購入し最初に買ったLPレコード「浅川マキの世界」今も持っています。
20年位前に買ったCDは多分、半年に一度は聞いています。
他のCDでこれほどの頻度で聞くのはあまりないかもしれません。
レコードはもう38年も昔のものなので注意しながら扱っていてもスクラッチノイズが結構入っています。

<LP「浅川マキの世界」:ETP-8188>  <CD:TOCT「DARKINESS-Ⅰ」-9131-2>

のめり込んだわりの、LPとCDを一枚ずつしか持っていないなんて...。
最近、どこのCD屋さんに行っても浅川マキはどの店も置いていないんです。
一度、取り寄せ依頼したことがありますが、入手出来ませんでした。

【ふしあわせという名の猫】

昔、落ち込んだ時などにアパートでこの「ふしあわせとという名の猫」を聞くと、より落ち込んだりしました。
それと、「赤い橋」なども更にダメージを受けるような歌です。
それでも、この2つは私が特に気に入っていたものです。

浅川マキは、やっぱり一人でウィスキーをやりながら、っていうのが最適。

場末の安酒場で、客が二人くらいしか入ってなくて、ビリー・ホリデーかなんかのレコードがかかっていて、ピーナッツをかじりながらバーボンを飲んでる、そんなイメージです。


代表曲はやっぱり
【夜が明けたら】

『...
今夜でこの街とはさよならね
わりといい街だったけどね
夜が明けたらいちばん早い汽車に乗って
いつかうわさに聞いたあの街へ
あの街へいくのよ
いい人が出来るかもしれないし...』


歌詞の中の“この街”とはこの世のことで、“あの街”とはあの世のこと...。
決して美女とは言えない、むしろ醜女の彼女...でも、可愛い女の部類に入るかなあ...
あの世で、いい男を見つけられますように。

浅川マキ・公式HP

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (magic-days)
2010-01-19 23:18:57
私も記事読みました。
fusanさんの様にFANと言う訳では有りませんが、
存在感の有る方でした。
私は、2曲目の歌が好きです。
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聴きました (ryo)
2010-01-20 20:25:43
浅川マキさんという存在は知ってましたが
ここで、彼女の歌を初めて聴きました。
「不幸せという名の...」泣けますね..。
魅力ある声で、説得力がある歌です。
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Unknown (fusan)
2010-01-20 22:48:57
magic-daysさん
スゴイ存在感でした。
聞いててこれだけ心に響き、心が動く歌手は他にあまりいません。
私の思い込みかも分かりませんが。
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Unknown (fusan)
2010-01-20 22:53:15
ryoさん
「不幸せという名の...」は彼女の歌の中で、1か2番目にランクしたい歌です。
詩が何とも言えません。
昨日も今日も聞いてしまいました。
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