Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北八ヶ岳、北横岳登山

2012年02月21日 | 山歩き

2月18日(土)   天気=曇り時々晴れ



10:40横岳ロープウェー山頂駅発→ 11:27三ッ岳分岐→ 11:34~12:14北横岳ヒュッテ→ 12:30~33北横岳南峰→  12:37~47北横岳北峰→ 13:00北横岳ヒュッテ→ 13:04三ッ岳分岐→ 13:41横岳ロープウェー山頂駅着


 所属する山岳会の2月山行は、北八ヶ岳の北横岳へ行くというので参加させてもらう事にした。会山行は去年の8月に私が担当した蓼科山以来なので随分久し振りだ。最寄の若葉駅前で数名の参加者と共に待っていると05:40の予定時刻より僅かに遅れてチャーターバスが来た。いつものマイクロバスと違ってサロンバスだったので、雪山に向う緊張感が若干削がれた感が無くもない。リーダーのHさんは、「これじゃ赤字になっちゃうな。」と苦笑いしていた。
 今回の参加者は15名、関東平野は雲一つ無い快晴だったが、バスが長野県に入ると季節風に乗った雪雲が上空を覆い、目指す北八ヶ岳もスッポリ灰色雲の中に埋もれている。運転手さんの巧みな運転で凍結した山岳道をひた走り、予定通りの時間にピラタス蓼科ロープウェー山麓駅に到着した。車外へ出ると粉雪混じりの寒風に晒され身が竦む。
 大勢のスキーヤーやスノーボーダー達と一緒にロープウェーに乗りこみ、アッと言う間に標高2230mの山頂へ運ばれた。山頂駅内外は、スキーヤー、ボーダーそれにワカンやアイゼンを着けた登山者達で混雑している。最近流行のスノーシューの人も多い。何処かの不届き者が駅舎内でアイゼンを装着して、駅員さんから放送マイクで叱責されていた。まさか我が会の人ではないだろうけど。皆似たような防寒服装ばかりなので、メンバーの掌握が出来ず、出発まで30分も要してしまった。


 
ピラタス蓼科ロープウェー山頂駅前



 10:40全員アイゼンを装着してやっと出発、山頂駅から北横岳山頂までの標高差僅か250m、2時間も掛からず到達できるので雪山入門の山として絶大の人気があり、行き交う人が絶えない。踏跡もバッチリ刻まれて迷いようがないが、寒さだけは本物の冬山で、山頂駅の温度計はマイナス16度を標示していた。
 坪庭と呼ばれる平坦な溶岩台地の雪原を一列になって進んで行く。トレイルの幅は一人分しか無いので別の登山者達とのすれ違いには苦労する。やがて樹林帯の急登になり、30分程頑張ると三ッ岳と北横岳を結ぶ稜線に出た。少しばかり展望が効いて坪庭の雪原と、その奥に縞枯山の丸い山容が望めた。



 
樹林帯の急登



 三ッ岳分岐を左折して数分ほどで樹林帯に建つ北横岳ヒュッテに着いた。ヒュッテ前広場は大勢の登山者達で賑わっている。ヒュッテ入口には、「満員の為、本日宿泊出来ません。」という札が掛けられていた。室内で休憩した女性会員の話では、15分間200円の休憩料を取り、それ以上は追加料金を徴収するとの事で、「そこまでやるか。」と一寸驚いた。



 
北横岳ヒュッテ前



 「寒いので此処から引き返す。」という2名の女性参加者を残し山頂へ向う。樹林の急登15分程で標識の建つ北横岳南峰山頂(2473m)に着いた。この先の北峰山頂の方が、僅かに標高が高いので、写真だけ撮ってそちらへ向う。12:37北横岳北峰(2480m)に到着した。



 
北横岳南峰山頂



 
北横岳北峰山頂


 会の旗を広げて全員で恒例の記念写真を撮る。今回参加者の中には初めてアイゼンを着けたという人も何名かいたが、天気にも恵まれて、登頂できた喜びに参加者もそれぞれに満足気な様子。此処まで続いた明瞭な踏み跡も、この先は途絶え双子池へのトレイルが僅かに刻まれているだけだ。山頂付近は絶え間なく寒風が吹くので食事を取るには辛く、行動食を口に入れただけで来た道を下山する。



 
北峰より蓼科山方面



 滑り易い雪道の下りは圧倒的に楽なので、ヒュッテや分岐点も休まず通過して坪庭の雪の台地に降立った。その後は雪原の中を、冬山の景色を楽しみながらノンビリと山頂駅に戻った。



 
下山時の坪庭(奥は縞枯山)



 ロープウェーで山麓駅に戻ると、茅野市郊外にある「縄文の湯」まで移動して温泉の湯で登山の汗を流した。一風呂浴びた後は座敷で飲み会というのがいつものパターンなのだが、この温泉ではアルコール類を販売していない。早々とバスへ戻りると近くの物産品販売センターでアルコールを購入して、バスは中央高速道の上りに入った。
 出発地に戻る車内は、サロンカーの効果を最大限に発揮して飲めや歌えやの宴会場に様変わり、雰囲気は登山帰りとは思えない慰安旅行然と化して、私も誘いを断り切れず?ホロ酔い状態で帰宅の人となった。
 
 

コメント
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