Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

草津温泉スキー&白根山トレッキング

2012年02月23日 | 旅行

2月19日(日)  天気=晴れ  


 山の先輩、Oさんからメールで三泊四日、草津温泉ツアーのお誘い受けた。病弱な猫がいる我家は一泊で参加させてもらう事にした。19日朝、S夫妻と我々夫婦一緒に車で草津温泉へ向う。関越道渋川ICから草津温泉へ向う国道154号は、休日の割には行き交う車が淋しい程に少ない。八ツ場ダム付近は高速道路並の道路が完成して快適なドライブが出来た。
 宿泊先の「草津温泉ホテルおおるり」に到着したが駐車場は満杯状態、辛うじて空いたスペースに強引に車を停める。リフト割引引換券をフロントで頼むと係りの女性は、「在庫がありません。」と悪びれた様子もない。妻に「もっと強引に言わなきゃ駄目よ。」とせつかれ再度フロントで交渉すると、支配人らしき男性がスキー場まで引換券を取りに行ってくれた。他にも更衣室は使えない。荷物の預かりスペースもない。とホテルの対応の不味さに朝っぱら不愉快になってしまった。
 引換券を受取ると、さっそく車で草津スキー場へ向う。快晴の日曜日だというのに、ゲレンデは以外に空いている。高速道路から遠くてリフト券が割高なこのスキー場は、あまり人気がないのかもしれない。準備を終えるとS夫妻と共に高速リフトとゴンドラを乗り継いで、アッという間に標高2千mの銀世界へワープした。ゲレンデ最高地点からの景色は周囲の山岳展望がベリーグッドで、先程の不愉快な気分も吹っ飛んでしまった。




 最高地点でポーズ(最奥の山は岩菅山)



 ゴンドラ山頂駅前



 日中はゴンドラを使って滑っていたが、ゴンドラ乗車中、ふと前方を見ると日本カモシカが一生懸命深雪の急斜面をラッセルしているのを発見、彼の歩いた跡には痕跡が延々と続いている。彼がジッとしていたら周囲の岩と同化して見つける事は困難だったろう。
 午後にはバスでやって来たI夫妻やOさんも合流して、午後4時過ぎまで一緒にスキーを楽しむことができた。宿に戻ると早速お風呂へ直行、万能に効くと言われる名湯、草津の湯でスキーで疲れた身体を癒す。
 夕食はバイキングで、1階食堂へ赴くと凄い賑わいだ。Kさんが次々と酒・ジョッキビールをテーブルに運んでくる。そんなに飲めないのにと思ったが、聞けば酒・ビールは飲み放題だそうで、酒好きには堪えられない設定になっている。今回宿泊する「ホテルおおるり」グループは各地に展開していて、バス代込みの安価な料金と飲み放題がコンセプトで人気があると言う話だ。何しろ民宿より安い宿泊費なのだから繁盛するのも無理はない。だけど長逗留したら、毎日アルコール漬けで身体が悪くなってしまいそうだ。




 食堂にて全員で乾杯



 食後は恒例のトランプゲーム「大貧民」に興ずる。今宵の私はツキに恵まれたようで、最初に富豪になった後は、ズッーと大富豪をキープして笑みを押さえきれない。S氏夫人のF子さんが「強いカードを2枚も大富豪に取られては、大貧民が格差社会から抜け出せない。」とクレームをつけたが却下、最後まで大富豪をキープしてゲームを終えた。勝ち抜けの引け目は感じるが、薄幸な人生を過ごした私に、この程度の栄華の瞬間は許されてよいのではなかろうか。


2月20日(月)  天気=晴れ


 2日目の朝も昨日に勝る快晴で迎えた。今日スキーをやるのは幹事のOさん、S夫妻、I夫妻と我々夫婦の7名、UさんとHさんは雪山歩き、Kさんは芝居見物を楽しむそうだ。平日のスキー場は、人影も少なくて気持ち良く滑りを楽しめる。このスキー場メーンゲレンデの振り子沢コースは、狭い谷間を滑るので混雑する時は他の人とぶつかりそうで恐いのだ。
 Iさんが「白根火口のお釜までトレッキングしないか。」と提案する。「スキーに来て歩くのはカッタるいな。」と私はあまり気乗りしなかったが、雪の積った車道沿いにスキーと徒歩で1時間半掛けてお釜の展望ポイントまで行ってみたら、実に素晴らしい眺めで、「来てよかったなあ。」と感動した。遠からぬ位置に白根山のピークが見えたので私は単独で山頂を往復した。



 展望場所からお釜を望む。




 白根山から北アルプス白馬岳方面




 草津白根山頂



 石のケルンが積まれた小広い白根山頂(2160m)は、火山の地熱or強風のためか積雪が少ない。でも抜群のビューポイントで、特に西に連なる北アルプスの連嶺が印象的だった。
 再びスキー場へ戻ると既に正午を過ぎていた。Kさんを除く、スキーと山歩き参加の全員が山頂レストランに集合して、ここで解散となった。楽しい企画をしてくれたOさんには感謝感謝である。
 我々夫婦は、その後何度か振り子沢コースを滑って、PM2時過ぎに麓へ向けて滑り降りた。その途中緩斜面で妻がスノーボーダーと接触事故を起した。相手は若い男性で申し訳なさそうにショゲている。妻は右肩と脚が痛いと言う。去年岳友I氏がスキーで肩骨折した事を思い出し不安になったが、草津から直行して診てもらった整形外科医院では、「骨折は無く、多分打ち身で2週間もすれば痛みも引くでしょう。」との話で一安心した。でも妻は仕事を来週まで休まざるをえなくなったし、楽しかったツアーを怪我で締めくくるのは一寸残念な思いである。

 

コメント
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