8月12日(土)
今、北朝鮮の動向が世界で注目を浴びている。「米軍基地のあるグァム島周辺に火星2号ミサイルを撃ち込むゾ」と盛んにアメリカを威嚇している。世界の最貧国が世界最強国家に挑む姿は正に諺の「蟷螂の斧」そのもので滑稽ですらあるが、最近その斧が「核とミサイル」に変ったから侮れぬ存在となった。
その争いが日本にも飛び火して、「グァム島へのミサイルは島根、広島、高知の上空を通過させる。アメリカに追随するならば一瞬で日本を滅亡させる。」と挑発の矛先を日本へも向けてきた。
実際にミサイルが発射されたなら、日本政府はどのような対応をとるのか気に懸かるところだ。迎撃ミサイルで対抗すれば北朝鮮に攻撃の口実を与えてしまうだろうし、さりとて指をくわえて眺めていれば「集団的自衛権を発動して何故迎撃ミサイルを発射しない。」とアメリカ側から怒られる。どっちに転んでもタダでは済まなそうな状況なのだ。
かかる事態に日本の現状はと国会を眺めてみれば、折よく開かれていた防衛委員会で議題の中心は「南スーダン派遣部隊の日報問題」ばかり、オマケのような感じで北朝鮮問題を小野寺新防衛大臣が発言していた。
それを報じた翌朝の朝日新聞一面トップは、大々的に「日報問題」が報じられ北朝鮮問題は「米朝威嚇の応酬と激化」と片隅にヒッソリ載っているだけだ。
そして朝6時半から始まるTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」では、森本キャスターが真っ先に発したのは「日報問題」で、北朝鮮については触れもしない。
何かといえば「国民が怒ってる」「国民への説明がない」と言うこの人達にとっては、日本を威嚇する北朝鮮の金正恩よりも安倍政権に打撃を与える方が最優先事項何であろうか。そこんとこ判り易く説明して欲しい。「国民の安全よりも安倍政権打倒の方が大事だ。」何て言ったら怒っちゃうよ。