平成13年10月27日(土)~18日(日)
新潟と福島の県境に聳える御神楽(ミカグラ)岳は標高1400mに満たぬ低山ながら、その山容は険しく別名「会越の谷川岳」と呼ばれる峻峰です。この山へ登ったのは今から20年前の平成13年の10月の事でした。
参加したのは山仲間のS夫妻やA氏、I氏そして我々夫婦の計6名で賑やかな山行になりました。関東地方から登山口のある会津金山町まではアクセスが悪くて、多分前夜は車中泊したはずだがそれが何処だか思い出せない。
只見川沿いの金山町から三条林道を遡った終点の沢が合流する地点に登山口がある。最初は霧来沢を登って行く。途中に八乙女の滝があるが、全般に緩やかで紅葉の美しい沢だったと思う。
霧来沢の道
同 上
やがて沢から右へ曲がって急登の尾根道となる。急峻な道を喘ぎつつ登って行くと尾根上のピーク杉山ガ崎(948m)に着く。此処で初めて本名御神楽岳が姿を現し、尾根の左手には前ガ岳南壁の眺めが壮観だ。
杉山ガ崎ピーク付近
杉山ガ崎ピークから前ガ岳南壁
同ピークから本名御神楽岳
杉山ガ崎から狭い尾根を更に登って、前ガ岳の山頂部が同じ高さになる頃、本名御神楽岳山頂直下の避難小屋に着いた。今宵は此処で一夜を過ごす。こじんまりとした簡素な造りだが水場も近くに有り居心地の良い小屋だった。他の登山者は誰も居らず我々だけの貸切状態だったので、夕食は楽しい宴のひと時となった。
避難小屋手前の急登
避難小屋手前から前ガ岳
二日目は薄ぼんやりと霞んだ朝を迎えた。小屋を出発してしばらく登るとアッケない感じで本名御神楽岳(1266m)に着いた。山頂からは360度の展望で、雲名も知らぬ会津の山々が雲海の上に浮かんで見えた。
本名御神楽岳山頂直下の道
本名御神楽岳山頂
山頂から雲海に浮かぶ会津の山々
山頂から御神楽岳
本名御神楽岳から北へ延びるたおやかな稜線を伝ってしばらく進み、待望の御神楽岳(1386m)の山頂へ着いた。此処からの展望も素晴らしく、特につばくろ尾根の南壁は壮観で圧倒される。
御神楽岳山頂
山頂からつばくろ尾根南壁
山頂から本名御神楽岳
下山の道は、本名御神楽岳の東側にある1091mピーク南へ延びる尾根を降る。こちらは大して記憶が残って無いので、見所の無い平凡な道だったように思う。
1091mピーク付近
1091mピークからの降り
下山後は金山町の只見線本名駅近くの温泉旅館で登山の汗を流し、関越道小出インター経由で車を走らせ夜遅く我家へ戻った。遥々訪れた会津の峻峰御神楽岳だったが、親しい山仲間達と天気に恵まれて本当に楽しく思い出深い二日間の山行だった。