Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北ア、唐松岳~五竜岳登山1日目(詳細)

2021年09月17日 | 山歩き

9月13日(月)      天気=晴れ後曇り

八方池山荘(リフト終点) → 唐松岳(テント場)

08:53八方池山荘(リフト終点)→ 09:23八方ケルン→ 09:33~50八方池→ 10:35扇雪渓→ 11:30~12:40唐松岳頂上山荘(テント設営)→ 12:54~13:01唐松岳→ 13:11唐松岳頂上山荘

 

 北アルプスの幕営縦走何て何年ぶりだろうか。ワクワクする半面、体力が持つか不安な思いもある。前日午後に我家を出発し、夕刻に白馬町へ着いた。まず下山口となる五竜テレキャビン山麓駅の駐車場に折り畳み自転車を残置して、道の駅白馬で車中泊をした。

 今朝は八方スキー場の第3駐車場に車を停めAM7時半頃、装備を背負って八方ゴンドラ山麓駅に向かった。ゴンドラの運航開始は8時からで、駅のチケット売り場は既に行列ができていたが、それ程待たずに乗車する事ができた。

朝7時半頃、八方ゴンドラチケット売り場の行列

 ゴンドラと2本のリフトを乗り継ぎ、30分足らずで標高1830mの八方池山荘に着き、此処からいよいよ登山が始まります。出発前に装備の再確認をしてみると、アリャ登山地図と登山計画書を忘れてる。

ゴンドラが雲の中に入って行く

ゴンドラからリフト乗り場へ

リフト終点に着く

リフト終点の八方池山荘(登山道のスタート地点)

 「地図を持たない何て登山者失格」と以前だったら批判されるところだが、今はGPSが有るので地図が無くてもさほど困らない。しかし装備を忘れた自分の不甲斐無さに、最初からモチベーションが低下する。

 過ぎた事を悔やんでも仕方ないので、取りあえず出発する。八方尾根の道は、登山者や行楽客で人の列が点々と連なっている。吹き渡る風は涼しく、雲の上に出て眺めも良いので登山の喜びが心の中で満ち満ちてくる。

登山道から鹿島槍ヶ岳(左奥)五竜岳(右奥)の眺め

八方ケルン(八方池手前に在る)

 八方池山荘から約40分で八方尾根の名所「八方池」へ着いた。此処を目標に登って来る人も多く、池越しに望む不帰峰や白馬三山の眺めが素晴らしい。

八方池と奥に不帰峰

 八方池を過ぎると賑やかさも減じてくるが、唐松岳は北アルプスでも数少ない日帰り可能な山なので登山者は絶えない。八方尾根コースは適度な傾斜が続き眺めも良く、危険個所が無いので快適に歩いて行ける。

登山道から鹿島槍ヶ岳(左奥)と五竜岳(右奥)方面

 八方池から約45分で遅くまで残雪が残る扇雪渓で、此処からしばらくの急登が続き丸山ピークへ着く。眺めも良いので此処で休憩する人も多い。ギャギャと鳴く声が聞こえたので見渡すと、少し離れた所にサルの群れが居た。標高2400mを越えるこんな所まで猿が生息しているのかと驚いた。雷鳥や高山植物の生態に影響しなけりゃいいんだけど。

扇雪渓

 丸山を過ぎると、八方尾根は細く険しくなってくる。積雪期だとナイフリッジ状となり厳しいコース何だろうが、無雪期の今は道が良く整備されているので殆ど危険個所は無い。細尾根を登ってAM11時30分、稜線直下に建つ唐松岳頂上山荘へ着いた。八方池山荘からここまで、約2時間40分の道程だった。

丸山ピークから八ヶ岳方面(右奥に小さく富士山が見える)

丸山ピークから白馬町山麓の眺め

登山道から不帰峰の岩壁

稜線直下の細尾根

唐松岳頂上山荘

 唐松岳頂上山荘は今シーズン小屋泊の営業はしておらず、予約したテント泊のみ受け入れている。テント泊料金はテント1張り=1500円、宿泊人数1人=1000円で合計一泊2500円となり、以前に比べると五倍も値上がりした。でも緊急事態宣言下で営業自粛が求められている中、受け入れてくれるだけでもありがたいと思わねばならないのだろう。

テント設営

 テントの設営が終わると、空身で唐松岳まで往復する。山荘から十数分で着いた唐松岳(2696m)は、大勢の登山者で賑わっている。山頂は360度の大展望で、北は白馬岳、西は剣、立山連峰そして南は五竜岳が圧巻の眺め、東面は本州の名だたる山々が望め、八ヶ岳連峰の右手には小さく富士山の姿も見えた。

唐松岳山頂への登り

眼下に唐松沢雪渓(氷河では無いかと言われている)

唐松岳山頂

山頂から白馬岳方面

山頂から五竜岳方面

山頂から唐松岳頂上山荘

 唐松岳からテントへ戻るとその後はノンビリタイムです。剣岳や立山、薬師岳等の名峰を眺めつつ飲むビールの味は格別です。夕食後テントの外を眺めると、雲湧く黒部谷の上に黒々と剣岳が聳え立っていた。

山荘直下の西側斜面にテント場が点在する

夕暮れ時、黒部谷越しに剣岳

 

コメント
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