先日突然「運転免許更新に必要な認知機能検査のお知らせ」という葉書が私宛に届いた。有無を言わせず〇月△日□□時某警察署までお越し下さいと、頭ごなしに書かれていた。
検査の当日は熱中症警戒アラートが発令されるような猛暑日だったけど、「マイカーでのご来場はお控え下さい」と書かれていたので、うだるような炎天下自転車をギコギコ漕いで某警察署へ向かった。後期高齢者にこんな思いをさせる何て、お上のやり口は非情だ。
一緒に受検したのは如何にも後期高齢者と雰囲気の人が6人ほどだった。「ア~ア、俺もこんな雰囲気の一人何だな」と少し物悲しい。5階の検査会場へ案内され、それぞれが机に座り机上にはタブレットが置かれていた。
検査はタブレットで行われ音声の指示で始まる。事前にネットで調べていたから検査内容の概略は何となく分っていた。最初に「氏名・年齢・住所」を記入(これも検査に入っているのかな?)
次は表に羅列された数字の中から指示された数字だけに斜線を引くというもの、これも単純な検査でどうという事は無かった。
その次のイラストの絵を見せられて、その後「ハイ、どんなものが描かれていたでしょうか。思い出して書いて下さい。」という問題、これも事前にやり方は分かっていたからもう少しできると思ったが、思い出せずに意外と手こずった。
その次の問題では「文房具」や「楽器」、「野菜」などヒントが書かれていたので、これではもう少し思い出す事ができた。しかし自分じゃもっとできると思ったのに、意外な不出来で少々気落ちした。
最後に「今日は何年ですか。何月ですか。何日ですか。何曜日ですか。」と書かれた表に答えて検査が終わった。検査の後「貴方は認知症の恐れがある基準には該当しませんでした」と書かれた検査結果通知書を手渡された。
一応検査にパスした事になるんだろうけど、ちっとも嬉しくは無い。思ってた以上に書けなかったので、寧ろガッカリした気分の方が大きかった。それでも検査終了後に「医療機関を受診してください」何て言われてた人もいたから、それを思えば良かったといえるんだろうけど。
・・「認知症、検査はパスだが気は晴れぬ」・・