「災害は忘れた頃にやってくる」と言うが、数年に一度あるかないかの災害事故が元旦早々立て続けに起こってしまった。長い人生過ごしてきたが、こんな酷い正月は初めてで、おとそ気分が一挙に吹っ飛んだ。
能登半島地震が発生した時は、丁度ジョギングをしている最中だった。ニューイヤー駅伝を見終えて今年の初ランと気持ちよく走っていたら、突然不気味な「緊急地震警報」が街中に鳴り響いた。
立ち止まってしばらく佇んだが、路上では揺れを感じず辺りの様子に変化も無い。大した事無くて良かったと思い我が家へ戻ったら、妻が「能登半島で震度7の地震があり、我が家も揺れて思わず外へ逃げた」と私に告げた。
正月早々の大惨事、翌日行くつもりだった初詣も自重しようかと悩んだが、「イヤこんな時だからこそお参りすべき」と2日は御嶽山へ出掛けた。そして我が家へ戻った夕刻に、今度は羽田空港での航空機衝突火災事故が発生した。
救われたのは航空機の乗客乗員全員無事避難だが、立て続けの大惨事に「神も仏もあるものか、払った賽銭返せ」と言いたい気分です。こんな時だからこそ思い出す言葉があります。それは東北大震災後のプロ野球開幕戦で、楽天イーグルスの嶋選手が発したスピーチです。
「今野球の真価が問われている。見せましょう、野球の底力を。見せましょう、野球選手の底力を・・東北の皆さん絶対乗り越えましょう・・絶対見せましょう、東北の底力を」・・この言葉を聞いた時は感動で目頭が熱くなってしまった。
今再びこの言葉が蘇ってくる。「今こそ日本の真価が問われています。見せましょう、日本の底力を。見せましょう、日本人の底力を・・被災地の皆さん絶対乗り越えましょう」