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透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

苫小牧第一洋食店

2014-05-26 21:10:55 | 日記

晴れのち曇り一時雨。最低気温8.6℃、最高気温14.3℃。

苫小牧市で開催された「宮澤賢治ワールドin苫小牧2014」では講演会、交流会、賢治ウォークと非常に充実した2日間となった。

今日は本流から少しそれたこぼれ話の一つを書いてみたい。24日の昼近くに苫小牧駅へ降り立った私は、苫小牧市民会館へスーツケースを転がしながら海へ向かって歩いた。知らない街を歩くのは好奇心をくすぐられて新鮮だ。ランチを楽しめるところはないかと直観力を働かせていると、右手にお洒落な料理店を見つけ、中へ入った。その時、お客は私一人。

店内は仄暗く、何となく賢治さんの『注文の多い料理店』をイメージした。ミートコロッケランチを注文して、雑誌を見ながら待っていると、テーブルにフォークとナイフ、ナプキンがセットされた。ますます、賢治さんの世界のあの雰囲気に似ていると思った。やがて、ポタージュスープから始まり次々に運ばれてくる料理。最後にコーヒーが出され、ふと我に返ると、オペラが流れ、ここはどの時代なのかと、すっかり西洋料理店の世界に紛れ込んだ気分だった。

ポタージュスープは美味しかった。ミートコロッケは微妙な舌触りでジャガイモの味がどこにもない気がして最後まで不思議だった。

25日の賢治ウォークで学芸員の方が立ちどまって指差すその建物は「苫小牧第一洋食店」という由緒あるお店だと説明されて、私はとても驚き、そしてなるほどと思ったのだった。さらに、このお店の二代目の方が執筆されたものが本になっているということも後で教えて頂けた。

追伸

ミートコロッケは、「19世紀フランスの作り方そのまま」というもので、イモを一切使わず煮込んだ牛肉とその煮汁から作る。創業時から続く看板メニューで、牛肉と子牛肉を煮こんだドミグラスソースでいただくとのこと。納得でした。

                       

                                   《第一洋食店》 

                       

                                       《店内》

                       

                              《パンとポタージュスープ》

                       

                                                     《ミートコロッケ》

                       

                            《食器には第一洋食店の名が》

                

                       《お店の横顔を知らせてくれる紙片 10㎝×14.7㎝》

                        

 

コメント
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