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久しぶりに、頬がゆるむニュースが飛び込んできました。イグ・ノーベル賞受賞の報です。
ユーモラスに思える研究ですが、実は哲学的なまなざしも感じられるところに注目してしまいました。
賢治さんを思う日が多くなる9月ですが、この賞の性格は賢治さんが好きになりそうな気がしてなりません・・・・。
井上ひさし氏が、劇団「こまつ座」の雑誌「the座」(初出1989年9月 14号)に書いた言葉とも通底するように思いました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
自由度の高さが研究の幅を広げ、それに見合う経済的なバックアップが深く真実を掘り下げる際に必要だろうと思います。
生きることが楽しく、有意義に感じられる世であるために、遠回りでも、すぐ実用に結びつかない研究の後押しができる環境であってほしいと市井の一人である私は思いました。
そういう意味でも、イグ・ノーベル賞はいつまでもあってほしいし、日本人の受賞者がこれからも輩出されることを願います。
北海道新聞本日付日刊紙「卓上四季」
以下、昨夕の民放テレビからの画像です。
「イグ・ノーベル賞」についてウキペディアから引用。
イグノーベル賞(イグノーベルしょう、英: Ig Nobel Prize)は、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。
ー中略ー
イグノーベル賞を企画運営するのは、サイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』と、その編集者であるマーク・エイブラハムズである。共同スポンサーは、ハーバード・コンピューター協会、ハーバード・ラドクリフSF協会など。
毎年10月、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」や風変わりな研究、社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。このようにインパクトのある斬新な方法によって、一般の人々に科学の面白さを伝えたいといった狙いもある。