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札幌三越10階で開かれている「ピーターラビットの世界展」へ出かけてきました。
ビアトリクス・ポター生誕150周年を記念してのこの度の展覧会は札幌を皮切りに全国へ展開されるとのことです。
会場内にはピーターラビットの初版本などが、展示されていました。
1866年7月、ロンドンで生まれたビアトリクス・ポター。
今から150年前の1866年は日本ではまだ江戸時代ですね。
上位中産階級という高貴な家庭に生まれ育った彼女ですが、菌類に関する素晴らしい研究をされたのにもかかわらず、女性ということで、学会に所属することが認められず、公に発表の機会を与えられなかったという経験をしています。先進国のイメージがある英国ですが、女性の地位が低かったことに違和感を覚えたことを思い出しました。
逆に絵を描くことについては、高貴な家庭の女子としては身につけていることが望まれる技能だったようで、こちらの分野で天性の才能を全面開花できて、本当に良かったなと思います。
彼女の人生後半は湖水地方の農場を取り仕切ることにその情熱を注いだようで、晩年はこの地で幾歳月もを過ごしたかのような農婦の風貌となっていたとの解説が写真とともに掲示されていました。
何かに夢中になると一心に取り組む姿は、おそらく彼女の人生のどこを切り取っても、金太郎飴のように変わらないのだろうと思います。
彼女の作品にも、生き方そのものにも強く惹かれる気持ちは今も変わらず、できれば、湖水地方に行ってみたいものだと、また、また、思った次第です。
エントランス付近
会場内にセットされた ピーターラビットのミニチュア