透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「2016年 渡邊賢治絵画個展with墨谷留奈(写真)」

2016-09-04 17:41:15 | 日記

曇り。最低気温20.0、最高気温23.7℃。

先日、かでる2.71階展示ホールで、絵画と写真の展覧会が開催されていました。

チラシにある通り、主催は「障がいという名の才能あふれる芸儒家たち~生涯学習の旅~事務局(略ACS)、後援は札幌市教育委員会とのことです。

絵画と写真、分野は異なっていても、それぞれの表現手段を得て、才能を発揮されていることが素晴らしいなと思いました。

主催者から手渡されたA4版のチラシには出品目録と共に「私たちの思い」という一文があり、目が留まりました。確かにその通りだと読むごとに納得させられ、静かに語られる言葉に心が動かされました。

冒頭部分をと思いつつ、全文を打ちこんでしまいました。

「障がい者と健常者。私たちは、そもそも、本質的にどんな違いがあるのでしょうか?

私たちは皆、同じ人間です。

性別。年齢。国籍。肌の色。瞳の色。背が高い、低い。考え方。性格。

この世に同じ人はひとりもいません。

障がい=不幸 このようなイメージが社会にはあふれています。

本当に、障がいがあるから不幸なのでしょうか?

私たちの社会は、差別や偏見が、無意識のうりに、個々の価値観として確立されやすいのかもしれません。

イメージしてください。

誰もがやがては老いて不自由さを感じるでしょう。また予期せぬ出来事で障がいを持つ人もいるでしょう。でも、どんな自分であっても、自分の人生を幸せに生きる権利があります。

幸せか不幸を決めるのは自分自身なのです。

社会が勝手な先入観で決めるものではありません。

すべての人にとって理想の社会とは、どんな人も、互いを隔てることなく、認めあい、助け合い、尊重し合える「心のバリアフリー」が整った社会なのではないでしょうか?

響、ここに障がい者と呼ばれる才能あふれる芸術家たちがいます。

彼らの個性と、面と向き合って心で感じてください。

この出会いが、ひとりの人の個性を、ひとりの人として感じ認める機会となることを、

私たちは願い、芸術のパワーを持って、心のバリアフリーを実現したいと思っています。」

   

コメント
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