透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

雪の結晶と春

2017-01-16 21:15:23 | 日記

晴れのち曇り。最低気温-9.2℃、最高気温1.0℃。

 雪の結晶(フロントガラスより)

今日は最高気温が日中プラスに転じました。昨日まで三日連続で最低気温が氷点下20℃を下回り、最高気温も氷点下の真冬日だったので、それと比べると寒さが緩んだ一日といえます。

とはいえ、これからも厳しい冬は続くのです。

でも、「冬来(きた)りなば春遠からじ」(P・B・シェリーの詩「西風に寄せる頌歌」の一節)ですね。

金子みすゞさんの童謡「星とたんぽぽ」では、見えないけれども存在するものの一つにたんぽぽの根をあげています。たんぽぽの根は雪の下のさらに土の中です。春を待って、命を繋ぐ営みを辛抱強く続けているのでしょう。大したものですね。見習わなければと思います。

寒さの中だからこそ、大切な何かを思い出させてくれそうな言葉を拾い集めてみたい今日この頃です。

 

「星とたんぽぽ」
  青いお空のそこふかく、
  海の小石のそのように、
  夜がくるまでしずんでる、
  昼のお星はめにみえぬ。
     見えぬけれどもあるんだよ、
     見えぬものでもあるんだよ。

  ちってすがれたたんぽぽの、
  かわらのすきに、だァまって、
  春のくるまでかくれてる、
  つよいその根はめにみえぬ。
     見えぬけれどもあるんだよ、
     見えぬものでもあるんだよ。

 金子みすゞ童謡集 『わたしと小鳥とすずと』より

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