透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

ミュシャ展へ

2014-06-15 18:00:10 | 日記

曇り時々雨。最低気温13.1℃、最高気温19.3℃。

行こう行こうと思っていた「ミュシャ展」を見に札幌の北海道立近代美術館へ出かけてきました。気がつけば、今日が最終日とは、月日が経つのは早いものというべきか、今まで何をしていたのか私ともいえる感じです。午後12時頃の館内は列を為すほどの観覧者で大盛況となっていました。この度の展覧会は「パリの夢 モラヴィアの祈り」との副題で、従来、日本各地で開かれたものとは異なる視点からの試みということでした。

第1章から第6章までの構成で、第5章、第6章は民族を愛する心や芸術で争いをなくす道を探ろうとしたアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)の意思を表現した作品の数々が展示されていました。 

芸術で戦争を回避させたいと願うところに ルートヴィヒ2世(1845-1886)を思い出しました。彼は父の突然の死により、若干18歳で国王の座に就きました。その頃、バイエルンはドイツ連邦の統一をめぐる主導権争いで、戦争が避けられない状況にあったのですが、国民の安全に必要なのは、軍事力ではなく、芸術だと主張し続けたのです。結局、そうはいかなかったのですが・・・・・。

年代的には重なる部分があるこの二人の間に、交流があったかどうかは定かでありません。それはともかく、芸術やスポーツで戦争が止められるならどんなに良いかと思う今日この頃ではあります。

                        

 

 

                           

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カラスアゲハ

2014-06-14 20:37:10 | 日記

曇り時々晴れのち雨。最低気温12.1℃、最高気温18.0℃。

久しぶりに雨が上がったので、野幌森林公園、大沢コース、エゾユズリハコースを散歩する。今日は大沢口から我が家へ戻る途中にアザリアにカラスアゲハが止まって、蜜を吸っているところに出会った。森林公園内も緑が爽やかさを増していた。その様子はまた明日に。

                  

                  

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南中ソーラン

2014-06-13 22:01:57 | 日記

雨。最低気温12.2℃、最高気温17.9℃。お仕事。

先週、札幌で 行われた、「第23回YOSAKOIソーラン祭り」のステージでの演舞を偶然、テレビで観ることになった。そして、しばし、眼が釘付けになってしまった。低い姿勢で、メリハリを効かせたダイナミックな演舞は力強さと切れがあり、見ていてどんどん引き込まれた。衣装もシンプルながら重厚で品があった。曲も魂に響くようで、味わい深く、迫力に満ちていた。

「南中ソーラン」は1990年代に厳しい学校事情を乗り越えるために編み出されたものと聞いていた。この度、「第23回YOSAKOIソーラン祭り」に参加したのは、南中の卒業生らで高校生を中心に26人が参加したと下記の北海道新聞(6月8日付)は伝えていた。発祥当時の「南中ソーラン」の振付を、稚内で生まれた大切な財産として残そうと思ったのがそのきっかけという。

                                   《以下、民放での放映から》   

                                                                                             

                            

                            

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四つ葉のクロ―バー

2014-06-12 18:20:52 | 日記

雨時々曇り。最低気温14.5℃、最高気温16.6℃。

雨が降る中、傘をさして職場へ所用で出かけた。雨が毎日のように降り続き、気温も高めなので、湿り気を帯びた地面から草や花の芽が一斉に顔を出し始めた。条件がそろうと、人が何もしなくても芽が出るものだ。植物はものを言わないけれど、その成長の在りようを見ていると、なかなか逞しいことに気付く。諦めるとか諦めないとかで逡巡する以前にできることをしている。また、誰かに何かをしなさいと言われて何かをしている植物を今までかつて一度も見たことがない。これは、素晴らしいことではないだろうか。

先日、しばらくぶりに、四つ葉のクローバーを見つけた。四つ葉のクローバーは幸せを運ぶと言い伝えられている。こうした喜びも与えてくれる植物、あまりに身近で見過ごしてしまいがちだが、有難い。

ネットで探ってみると、クローバーの品種名は、「シロツメクサ」で、江戸時代にオランダからガラスの器が送られた時、ガラスが破損しないよう箱の中に詰められていたことから詰め草と呼ばれるようになったという。通常は三つ葉であるが、四つ葉は、成長点が傷つけられたためにできた奇形で、よく踏みつけられる場所で比較的多く見つけられるのは、このためとのこと。私が見つけたものも道端が多く、この度もそうだった。踏まれて、蹴られて?逞しく変身して四つ葉になり、幸せを運ぶと言われて大切にされる。この植物の在りようにも光と影が交錯しているとは・・・・・・。

                    

                           《四つ葉のクローバー     幸せを運んでくるといわれている》

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小雨の野幌森林公園

2014-06-11 21:58:49 | 日記

雨時々曇り。最低気温15.5℃、最高気温18.9℃。

午前、野幌森林公園、百年記念塔経由ふれあいコースを散歩する。細かな雨が時折降る中の散歩もまた、楽しいものだった。歩きながら、賢治の詩作品を思い浮かべていた。四月に「おれはひとりの修羅なのだ」と「唾し はぎしりゆきき」していた彼は、その後どういう心情の展開をみせていたのだろうと。

               

               《ムラサキツメクサ(紫詰草、Trifolium pratense)  和名アカツメクサ ふれあいコース》

               

                                     《ふれあいコース》

                            

                            

                                  《トケンラン ふれあいコース》

                            

                            

                                          《大沢口》

 我が家に戻り、『春と修羅 第一集』を手に取る。『春と修羅 第一集』中の「春と修羅」では「四月の気層のひかりの底を 唾し はぎしりゆききするおれはひとりの修羅なのだ」(一九二二、四、八)とあった。それから約二か月後の日付を持つ「青い槍の葉」(一九二二、六、一二)では「りんと立て立て青い槍の葉 そらはエレキのしろい網 かげとひかりの六月の底 気圏日本の青野原」と綴られていた。「りんと立て立青い槍の葉」というフレーズからは育ちゆくものへのエールを感じる。六月はひかりが強まる分、影も深みを増すであろう。そのひかりとかげが織りなす気圏日本の底を青々とした槍の葉の野原が広がっているのであろうか。「唾し はぎしりゆききするおれはひとりの修羅なのだ」という自己へ向けられたデモーニッシュなエネルギーは「りんと立て立て青い槍の葉」と他者へ向かう。デモーニッシュなエネルギーはこの時点で瞬間的かもしれないけれど、質的な変換がなされたといえるのではないだろうか・・・・・・などと思った。

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支笏湖丸駒温泉へ

2014-06-10 21:07:37 | 日記

雨時々曇り。最低気温15.5℃、最高気温20.8℃。

午後、支笏湖丸駒温泉へ家人と出かけました。丸駒温泉は支笏湖の湖畔に初代佐々木初太郎が大正4年開いたといわれています。「丸駒」の名は、当時恵庭岳の麓で採掘された硫黄を運搬する際にけがをした馬が、この温泉で治療したことに由来するそうです。草葺き小屋の温泉宿へは湖を船で訪れるしかなく、吹雪になると幾日もこの地に足止めされたとか。秘境といわれる所以でしょうか。現在は札幌経由また千歳経由で地続きにこの地を訪れることができます。緑のトンネルを次々にくぐりぬけ、支笏湖が木々の間から見える頃、丸駒温泉の地へ辿り着きました。秘湯と呼ばれるに相応しい隠れ家的な温泉地でした。

初代の佐々木初太郎は先日「「宮澤賢治ワールドin苫小牧」で訪れた苫小牧の王子製紙の発電所建設工事に従事していた方だそうです。病気になった彼が、人づてに聞いたこの地で治療のため草葺きの小屋を作り湯治をしたのがこの温泉の契機となったということです。王子製紙関連の方だったことに興味が湧きました。

また、「「宮澤賢治ワールドin苫小牧」で講演された高畑勲監督に第38回国際アニメーション映画祭(フランス)で名誉功労賞が贈られたと本日付北海道新聞夕刊は報じていました。何だか嬉しいお知らせでした。

                               

                               

                                  

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風と雲や緑の葉や

2014-06-09 20:38:46 | 日記

雨のち曇りのち晴れ。最低気温15.4℃、最高気温24.8℃。

昨夜から雨が降っていたが、朝方は止み、午後にかけて晴れ間が覗き始めた。午後から野幌森林公園、大沢コース、エゾユズリハコースを散歩する。今日も散歩の途中から風が強く吹き、木々の枝が揺れるほどだった。風が吹き渡り、雲が走るのを眺めるのはなかなか楽しいものだった。ふと、賢治さんも雲や風を感じながら歩くことが好きだったことを思い出していた。雨が降る前に急に空が陰り出し、風がどうと吹くと木々がざわざわとさざめく。その時、目の前の風景が揺らぎだし、雨が思い切りよく降り出せば、その雨音や衝撃に全身の感覚が動き出すだろう。賢治さんは何気ない日常の風景を劇的に変えてみせる自然界の様々な要因全てに目を凝らしていたのだと思う。

例えば『虔十公園林』に登場する虔十の喜びがよく分かるような気がする。

                           

                                            《ふれあいコース》

                          

                                             《ふれあいコース》

                                             

                                                                    《ふれあいコース》

                          

                                               《ふれあいコース》

                                               

                                               《ふれあいコース》

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雨上りの自然

2014-06-08 20:33:43 | 日記

雨のち晴れ。最低気温12.5℃、最高気温22.1℃。

朝から久しぶりに雨が降り、乾ききった土に待望のお湿りとなった。午後に入って、晴れ間が見え始めたので散歩に出かける。空気が抜群によく、緑が雨に洗われて輝くばかりだった。植物のうれしそうなことといったらなかった。露を含んだ艶やかな葉やしっとりとした花の姿を見ると、雨のお仕事は立派だなと思う。

                           

                                        《大沢口》

                          

                                     《大沢コース》

                          

                                 《エゾユズリハコース》

                          

                                  《エゾユズリハコース》

                          

                                《サイハイラン 大沢コース》

                          

                                    《ふれあいコース》

                          

                                    《大沢口までの道》                         

                            

                               《ルピナス  大沢口までの道すがら》                             

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野幌森林公園

2014-06-07 21:39:00 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温12.3℃、最高気温21.7℃。

午後、野幌森林公園を散歩する。エゾハルゼミの大合唱に交じって、鳥のさえずりが聞こえた。ウグイスではない他の種なのは確かだが、その鳥の名は私には分からない。けれど、このアンサンブルはなかなか耳に心地良かった。この自然が安らぎの源泉となっていることを感じながら、緑に包まれた小道を歩いた。

                           

                                       《大沢口》

                          

                               《オオハナウド 大沢コース》

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秋めいた日

2014-06-06 22:26:34 | 日記

曇り一時雨。最低気温14.5℃、最高気温21.1℃。お仕事。

風が強く、気温も上がらず、暑さの後となって秋めいた1日となった。職場の中庭に一年中色づいた紅葉があるが、いっそう秋の雰囲気を醸し出していた。風邪をひいている人もみられた。温度差をものともしないで過ごせる丈夫な人はいいなと思う。でも、丈夫ではない人やいろいろな人がいて、この世が成り立っていて、それぞれが必要なのだと思えるようになるといい。鼻をぐすぐすさせながらそう思った。今日は二十四節気の「芒種」とか。「芒」のある作物を播く時期というより、刈り取る時期のようだ。

                           

                                        《中庭の風景》

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「まんまる新聞」の「散歩道」から

2014-06-05 18:51:25 | 日記

晴れ。最低気温14.9℃、最高気温24.2℃。

昨日とは異なり、暑さはひと段落し、吹き渡る風も涼しげだった。夏休み気分を一掃しつつ、職場へ所用で顔を出す。

第23回YOSAKOIソーラン祭りが4日から始まった。8日がラストステージとなる。北海道神宮境内内では「初夏祭」が6日から8日まで、札幌まつりが6月14日から16日までと夏休み気分から立ち直る間もなくお祭り気分がこの周辺地域を覆いそうだ。

これらの情報はミニコミ紙の「週刊 まんまる新聞」からなのだが、この新聞の「散歩道」というコラムは担当者の見識と文才が立ちあがってくる逸品だ。6月6日発行のこの度の文章も凄かった。

全文のおよそ3分の1に当たる末尾を引用する。「人間というよく深い生き物がその欲望を際限もなく追い求める時、幸福とか平和という概念とは正反対の、悲惨な軋轢(あつれき)が生まれる。その欲望の犠牲になってしまう人々が出るためだ。戦争・原発に共通するのは、違う方法があるはずなのに、自らの欲望のためだけにあえて他者の犠牲を強いて平然とする人間もまたいるということなのだろう。原発の被害を受けるのは中央ではなく地方だ。戦争で人を傷付け殺し殺されるのは、権力の上にある人間ではなくわれわれ民草だ。だまされまいと思う。」 同感だ。                                                                       

                                      《ふれあいコース》

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夏休みを先取り

2014-06-04 20:18:54 | 日記

晴れ。最低気温10.7℃、最高気温30.7℃。

昨日からの気温の高さは、北海道に住む身にとっては夏休みのイメージにぴったりと重なる。なんだか、気分は夏休みのようだ。そうもしてはいられないのだが・・・。ただ、日中の気温がいくら高くても、夕方からは涼しくなってきているので助かっている。今日は夕方からの散歩となった。大沢コースはエゾハナウドが道の両側を美しく彩っていた。日々、主役が入れ替わっている姿に森は生きていると実感している。

初夏とはいえ本格的な夏模様の今日この頃だ。でも、地熱は上がっていないのだと生田原の母が言っていた。いくら、高い気温になっても短期間では地熱が温まりきらないようだ。地道にじっくり芯まで温まった方が冷めにくいものだ。何だか、人の生き方にも通じそうだと思った。自然の営みは何かと奥が深い。

                 

                            

                                                      

                            

                            

                            

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暑い北海道

2014-06-03 22:42:09 | 日記

晴れ。最低気温12.7℃、最高気温31.7℃。

家人と車で暑さの厳しい生田原、そして北見へ所要で出かけました。車窓からは水が入った田、緑が映える山や林、その向こうには残雪の山々が望め、一幅の絵のような景色が次次に飛び込んできて目を楽しませてくれました。

札幌管区気象台によると午後1時までの最高気温は北見で36.9℃と猛暑日となったようです。その北見にその時刻に居合わせたのですが、吹いてくる風がすでに熱風だったのは驚きでした。我家のストーブの最大出力が29.0℃なので、それ以上だったということです。

                           

                                      《車窓から》 

                           

                           

                           

                           

                                   《砂川パーキングエリアから》

 

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野幌森林公園

2014-06-02 19:41:49 | 日記

晴れ。最低気温7.5℃、最高気温24.5℃。

今日も道内は午後12時半現在、計5地点で30℃を超える真夏日になったと北海道新聞(本日付夕刊)は報じていた。同気象台によると、午後12時半の最高気温は上川管内上富良野町が30・8℃、オホーツク管内津別町が30.6℃、上川管内美瑛町が30.3℃などだったそうだ。

夏日までもいかなかったわが町だが、暑さ慣れしていない身体には熱を帯びた直射日光がけっこうこたえた。午後に野幌森林公園を散歩する。エゾハルゼミの大合唱が緑の森に深く染み入っていた。                                                                                            

                                       《エゾユズリハコース》

                                 

                                      《オオハナウド エゾユズリハコース》

                                 

                                       《コケイラン  エゾユスリハコース》 

                                                          

                                                                           《大沢口》

                                 

                                            《エゾユズリハコース》

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今日から六月

2014-06-01 19:03:33 | 日記

晴れ。最低気温8.9℃、最高気温21.6℃。

六月となりました。気温は全国的に高めとなっているようですが、我町では普通に経過しています。野幌森林公園は緑がいっそう勢いを増して滴るようなあでやかさとなっていました。ふれあいコースではギンランとユキザサの姿を見つけました。タンポポはすでにわたぼうしになり、知らぬ間に次の世代に種子を残すべく、せっせとお仕事をしていたようです。なすべきことをコツコツ仕上げるこうした自然の営みにはいつも頭が下がります。

                        

                    

                                           《大沢コースの樹木》

                               

                               

                                            《ユキザサ》

                               

                                            《ギンラン》

                               

                                        

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