GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

でっちあげ

2007年02月04日 | 日記・コラム

 なんか『あるある大辞典』の捏造問題が話題になっているけど、納豆食べてもやせないくらい、普通に考えたらわかるよなあ、と。つーか、食べて痩せるなんてありえないんだし。もし本当に痩せる食べ物があるのなら、ダイエット食品に新商品なんてありえんでしょ。効かないから新しいのが出るんだっつーの。

 そもそも、テレビ見てでっちあげについて怒る人ってのは、テレビを与えちゃダメな人でしょう。

 あの『笑点』にだって台本あるみたいだし(ネタはあらかじめ用意されている)。以前僕が関わった某関西系テレビ局の通販番組でも、販売数速報や、スタジオでジャンジャンなる電話、あれ全部やらせだったし(うちの会社の商品、放映では2000点売れたことになってたけど、実際は15点)。なつかしの『スーパージョッキー』での熱湯CMも、実際はぬるま湯、なんてのは当然のことでしょう(て、ビートたけしが言ってた)。“やらせ”を“リアル”に見せかける作業抜きに、そもそもテレビ番組は成り立つのでしょうか。

 これはプロレスにもいえます。近年、とある暴露本により、プロレスはあらかじめ勝敗とストーリーが決められている予定調和なショー、とうのが周知の事実となりました。いわば、“やらせ”を“リアル”だとでっちあげていたのです。当然そのことで一部のファンは離れることになりましたが、一方でより熱狂的かつ狂信的なファンの増殖も起きています。

 なぜ八百長スポーツにファンが群がるのか。それは「ストーリーがあらかじめ決まっている」からに他なりません。そのストーリーを読み、的中したときのカタルシス、予想をいい意味裏切られた時の驚き、そして期待はずれの時の失望感。大げさに言えば人生の如し、です。才能と素質のある特殊な人間が、人前で命をかけて予定調和を演じきる。その浮世離れした事象から発せられる「歪み」こそが、プロレスにしろ、テレビ番組のおもしろさの肝なのだと思います。

 金払わずに見ている番組見て怒るったって、その番組を見ると決めたのあんたでしょ、つー話です。バカ野郎。


世界最速のインディアン

2007年02月04日 | 映画

 映画『世界最速のインディアン』を見てきました。

 おんぼろ小屋に住む63歳のおじいちゃんが、20数年改造し続けてきたバイクで、長年の夢、アメリカのボンヌヴィルでのレースに挑戦する。

 明らかに無謀なテーマなのに、主人公の年輪あふれる飄々さにより悲壮感は感じられず、ただただ夢に燃える男の素晴らしさに胸が熱くなりました。これだよ、これ。女にはわかんねえ、男の熱さ。

 足に大やけどを負いながら、それすらも意に介さない感情の爆発。自分には足一本失っても笑えるだけのモチベーションで挑める何かがあるのだろうか。思わずそう自問自答していくうちに、かなり暗い心持になってしまいましたが、あせらずにゆっくり、60歳くらいまでには胸をはれる“なにか”を見つけたいと思います。

 ロマンとプライド。人間にとってはたいして必要のないこの2つは、男にとってはかけがえのない物なのだと、再認識しました。

 劇場にはやたらおじいちゃん、おばあちゃんがごった返していたが、年長者のありがちな人生に憧れがもてない若者にこそ見てほしいこの映画。途中ベトナム戦争の帰還兵が、彼女との再会をほっぽり出してまで、主人公に同行したのは、目標なき若者の、目標たりえる大人に出会えたことへの喜びを代弁しているように感じました。

 もっとも、前に座っていたカップルふたりにはかなり不評だったみたいなので、やはり一般受けはしないのであろう。へん、いつものことさ。


女装願望

2007年02月04日 | 日記・コラム

 女装願望。はっきり言ってこれぽっちもないです。そもそもこの中途半端に濃ゆい顔では、完成予想図を想像するだに恐ろしい。写真屋のモデルをこなしてたり、先生に抱っこされたまま一日中降ろしてもらえなかった日が一度や二度ではなかったリアルぬいぐるみ時代になら、幾分かわいい女の子に仕上がったかもしれないが、見る影もなくなった現在の容姿では、それは猥褻物陳列罪と同意となること必死です。

 しかし昨晩、女装どころか、性転換手術を受ける夢を見ました。もっとも、不本意ながらの、やむにやまれずなシチュエーションでのことだったのですが。

 就寝前に読んだ、星野之宣のSF漫画がいけなかったのか。夢の中の僕は、近未来ハイパー科学野球の申し子でした。常勝チームのピッチャーで4番、個人タイトルも総なめと、順風満帆な毎日を送っていました。ところがある日、よその星から地球が侵略を受け、チームメイトともども囚われの身になってしまい、以後は憎き敵を楽しませるだけの、奴隷八百長球団として生きていくことになってしまいます。

 僕は絶望に打ちのめされ、幾度となく自殺を考える。しかし、ふとした拍子に思いとどまり、ええい、どうせ捨てた命、奴等に一泡吹かせてやると決めました。丁度明日は、奴等のチームと我がチームによる、今シーズンの優勝をかけた一戦があります。無論、奴等の政府からの指示で、結果は決まっている。ここで勝とうものなら、チームメイトともども皆殺しだろう。だが、それでもいい、どうせ死んだ命だ。

 ただ、問題もあった。八百長で勝ち進んで来たとはいえ、奴等のチームは実際恐ろしく強く、こちらがその気になり、本気を出したとしても、どこまで太刀打ちできるかわからない。どうせ死ぬなら、奴等にじたんだ踏ませなくては。

 チームメイトとの協議の末、数人が女性に化け、敵チームに潜入し、内部からダメージを与える作戦に踏み切ることに。結果、僕を含めた5人が選ばれ、最新鋭の科学力で女性になることになった。

 漫画とかなら普通ここで、女性になった自分を鏡で見て、お、案外かわいいじゃん、とかなる展開だけれど、敵の種族はかなり個性的な容貌で、美的感覚も地球人のそれと大きくかけ離れているので、実際鏡で見た僕は、瞳こそつぶらなものの、Gパンにアフロにヒゲだった。

 その後潜入に成功した僕は、敵の本拠地内で、真っ先に寝返り地球の情報を売りまくって暗躍した細木O子を発見、罠をしかけ陥れ、敵の手によって処刑させることに成功。しかし、そのことがきっかけになり、僕も疑われることになってしまい、最新の科学の粋を集めた正体暴き機にかけられそうになる。

 そんなところで目が覚めました。

 このえも言われない寝起きの気分を和らげるために、朝ごはんはやや豪勢にしてみる。





 焼島アジとカマンベールチーズのカレーシチュー。

 いや、賞味期限切れのアジの刺身とチーズをオリーブオイルで焼いて、インスタントカレーにぶっこんだだけ。でも、んまかった。

 今日は午後から、以前から見たかった映画『世界最速のインディアン』を見てこよう。