GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

JOJOの奇妙な冒険

2007年02月17日 | 映画

 アニメ映画『JOJOの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を見てきました。

 『JOJOの奇妙な冒険』は、週刊少年ジャンプで1987年に連載がスタートして以来、今もなお続いている超絶おもしろ漫画です。単行本は第1部~5部が全63巻、タイトルが若干変った6部が全17巻、ウルトラジャンプに掲載誌を変えての第7部が10巻(以後続刊)と、トータルで90巻にもなります。

 しかも、内容がとにかく濃い。キャラ、ストーリー、内容、どれも過剰なまでに濃い。惰性で生かされ続けているどこかの警察人情漫画とはえらい違いです。

 恐らく20~30代の男性で読んだことのない者は皆無であろうこの作品が、20年目にして初めて映画化されるという。これは行かずにおくべきか。最後に見たアニメ映画は『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』という僕は、実に21年ぶりのアニメ映画に胸をときめかせて、劇場へと向かいました。

 んが、しかし、なんだこれは。そりゃ、あの濃密なボリュームを2時間弱に収めれるわきゃあない。ないのだけど、そんな常識ごときに屈してまで製作すべき作品ではないのです。20周年という言葉に踊らされた製作者サイドによって、作品は見事なまでに汚されてしまいました。『JOJO』の良さを広めようという気持ちは伝わってきたけど、その後ろに見え隠れする、「この作品を理解して広めようとしてる俺等もすごくない?」的深層心理に虫唾が走りました。このビチOソが~~。

 スピード・ワゴンがいない、ストレイツォがいない、ダイアーもいない、エリナはアニメ顔、タルカス&ブラフォードは数コマのみの登場、DIOが超能力で異次元空間(?)を作り出し、JOJOの波紋はもはやSFと化していました。そういうお子ちゃま向け描写は『ワンピース』でやれや。

 いや、所詮はアニメ、お子ちゃま向けになるのもやむをえないでしょう。それならそれで納得します。三十路手前でアニメ映画に期待するほうが恥ずかしいのは自明の理。しかしこの映画、PG-12指定なのだ。極端に子供向けでもなく、かと言ってこの作品の本来の肝、残酷でない残酷描写も極力排除。喧嘩売ってんのか。

 主要キャラ、主要シーンがことごとくカットされている惨状のため、無論、第2部への伏線らしきものは一切排除されていました。明らかに今作限りで打ち止めとなるでしょう。万が一大人気で無理やり第2部を作ったとしたら、むちゃくちゃな続き方になってしまう事間違いありません。

 1部あたり2時間×3話構成で、全7部まで15年がかりで製作。それほどの覚悟と情熱がなかったら、手を出して良い作品ではないのです。

 製作者が皆、一斉に石仮面(覚醒効果なし)をかぶり、自分たちの行いを悔い詫びなながらあの世に旅立つことを、心から、真に心から願います。







我馬超府名物『苦禁愚』 五

2007年02月12日 | 日記・コラム

 先ほどテレビで『人間関係力テスト』とかいうのをクイズ番組形式でやっていたけど、こういう番組の結果に一喜一憂している人って人間関係力なさそうだよなー、とか思う僕は、恐らく少数派なのでしょう。

 てか、少数派きどってひねたふりでもして自分をごまかさないと自我が崩壊してまうっちゅーねん。

 そんなこんなで本日の晩御飯。

 会社帰りに近所のスーパーで材料調達してきました。

 牛&豚の合挽き肉(閉店間際で2割引)を団子状に丸めて、ちぎったモッツァレラチーズを埋め込み、小麦粉・卵・パン粉になじませる(下写真)。肉団子の空気抜き(両手でペチペチ投げあうやつ)が楽しくて必要以上に時間を取られる。




 一番安かったオリーブオイル(498円)を丸ごと鍋にぶち込み火にかけ、肉団子を投入(下写真)。




 キャベツなどありあわせ野菜の千切りと、うずらの卵を脇役に、揚がりたてを盛り付けて完成(下写真)。本当は、衣作りの際の使用済み卵を使ってオムレツも作ったんだけど、美しくなかったので却下。




 中に火をきっちり通したかったこともあり、ちょっと長く揚げすぎたせいで、外がカチカチになってしまったが、中はその分ジューシー&とろとろりん。




 なかなかおいしくできたのだけど、無計画の行き当たりばったりの作りすぎで、食べすぎで気持ち悪くなってしまいました。しかもまだ半分以上残っている・・・。明日の朝食べなきゃなあ。うぷ。

 あと、オリーブオイルで揚げ物をするというのは高くつくのでやめたほうがいいですよ(あたりまえだ)。今日の教訓。




墨攻

2007年02月10日 | 映画

 映画『墨攻』を見てきた。

 んむむ、なんというか、暗い映画だったなあ。

 原作漫画は立ち読みでパラパラっと流し読みしただけなので、たいした印象はなかったのだけど、その元となった小説版の作者酒見賢一の作品が大好きだったのと(『陋巷に在り』は大傑作!)、久々に歴史作品好きの血が騒いだので、劇場へと足を運ぶことにしました。

 世界観や合戦の迫力、臨場感はすんばらしいの一言。痛快この上なく、かつ悲惨な面もしっかり描かれていました(終盤の趙兵の城攻めの方法は笑ったが)。ほんまもんと比べてどうかはわかんないけど、素人目にはなかなかリアルに描かれていた気がします。キャストも、アンディ・ラウや他のサブキャラがなかなかいい味出していたので、この手のアジア映画ファンは要チェックかもしれません。

 でも肝心のストーリーがかなーり暗いので、終了後僕の頭の中でモヤモヤが発生し、なかなか消えずに今も残りっぱなしです。嫌いじゃないんだけどね、こういうの。グロシーンも映像には出てこないものの、画面の見えないところで繰り広げられ、うめき声・叫び声だけがやたら響く拷問(刑罰?)シーンなどは、人間の想像力とあいまり、逆にプチトラウマになりかねません。

 なんか最近、こう、バッドエンド的な悲しいシーンを見せつけて、どうだ考えさせられる作品だろ~、としたり顔で訴えてくる作品が、やたら多く感じるのは気のせいでしょうかか。個人的に、反戦映画やドキュメンタリー的な作品はともかく、ある程度空想を元にする映画には、ハッピーエンドもしくは救いのある結末にしてもらって、気持ちよく映画館を出たいものです。ただでさえカップルで見に来てる奴等にいつも心乱されてんだっつーのに(しみじみ)。

 でも、そんな心のウダウダも、冒頭で流れた新作映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』の予告CMのインパクトが強すぎて、それどころじゃないのが本当のところだったりもします。どう見ても日本人のチンギス・ハーンが、なんの恥ずかしげもなく流暢に日本語でしゃべってるよ、これ!もう大爆笑です。下手したらこの映画、日本映画史上最強の黒歴史になるんじゃなかろうか、そんな心配が頭をもたげました。モンゴルの人達が『織田信長』を映画にしたら日本人にはどう写るか。それを考えたら、恥ずかしくて予告編ですら二度と目にしたくないなあ。・・・今でも思い出すと笑いがこみあげてきます。

 話がそれたけど、『墨攻』。カップルや家族で見に行く映画じゃねーよなー、という感はあるけど、歴史モノ好きや、合戦モノ好きなら、見に行く価値はあると思います。ただ、なるべくテンションの低い日は避けるのをオススメする次第。「10万の兵にたった一人で挑む」という誇張キャプションを見て、戦術を駆使する痛快合戦物を想像している人は、悪いことはいわないのでやめとくのが吉です。




ジャイアントロボ

2007年02月09日 | ゲーム・アニメ

 さて、『ジャイアントロボ』です。アニメです。

 普通なら三十路を前にしてアニメかよ、となるのだけど、おもしろいんだから仕方がない。

 とはいえ、僕は特にアニメ好きというわけではないのです。テレビアニメは、おおよそ『ドラゴンボールZ』のフリーザ編前後で見なくなったし(中学生頃か)、一時ブレイクした『エヴァンゲリオン』や『鋼の錬金術師』はもちろん、ジブリ系やルパンなどの世間的にも浸透している類のものですら、むしろ見ててヘドが出るというか。ファンが多いらしい『ガンダム』も(全盛期に沖縄に住んでいたため見れなかったこともあり)今ひとつピンと来ません。アキバ系とかいうのは、もはや論外です。

(や、これは作品がどうこうじゃなくて、僕のひねくれた価値観に問題があるせいなので、そこんとこご了承をば。)

 そんな中、過去僕が見て心ゆらいだアニメが『北斗の拳』『キン肉マン』『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』(以下『ジャイロボ』)の3作品。前の2作品は今更説明が不要でしょう。当時の小中学生男児の90%は教科書代わりにして育っているはずです。友情・努力・勝利・強敵・自己犠牲・筋肉。男にとって必要不可欠なものが全て揃っている贅沢な作品です。正直、女が見ておもしろかったり同意できちゃう作品なんざ、少年漫画・アニメとしては最低だと思うのですよ(言いすぎ)。今の少年漫画には本宮ひろ志、宮下あきら、ゆでたまご、原哲夫&武論尊、平松伸二が足りない!

 もっとも、漫画やアニメにそこまで求めている僕の知能レベルもどうかとは思いますが。

 まあいい、ここは俺様のブログだ。

 話を元に戻しましょう。で、『ジャイロボ』です。もともとこの作品の原作は、『三国志』や『魔法使いサリー』『バビルII世』なんかで有名な故横山光輝の同名漫画である。子供向けに実写ドラマ化されたこともありました。今年2007年には、最新の技術で再アニメ化もされています。が、特筆すべきは1992年~1998年の7年間にわたり作成されたビデオアニメ『地球が静止する日』編です。

 この作品を手がけた監督、かなりクセが強くて業界では有名らしいのですが、そのせいか基本的に原作は完全無視、キャラこそジャイアントロボと主人公草間大作などを登場させていますが、ストーリーは完全にオリジナルで、脇を固めるキャラも他の横山光輝漫画のものを無理やり登場させていて、もうはちゃめちゃです。

 さらに全7話にして足掛け6,7年かけての作成。ビデオアニメとしては異例の製作期間。恐らく途中で待てずに離れた視聴者も多かったことでしょう。

 ダメダメな要素は限りない。なのに、やたらおもしろい。なぜか。

 まずアニメーションの高クオリティさ。ビデオアニメのため、テレビでは放映されなかった。にも関わらず案外高額な予算をかけたらしく、劇場版アニメと同等、とまでは言わないけど、素人目にもわかるクオリティの高い技術で作られています。昨今のアニメはかなりCG処理されているみたいですが(いや、見てないから知らんのよ)、この作品は昔ながらのセル画をふんだんに使用して作られているので、正直見ていてほっとします。

 次に音楽。天野正道を作曲&総指揮に招き、ポーランドの国立オーケストラに演奏させているやたら豪華な劇中曲は、ひとつひとつが震えるでき映え。それが効果的に使用されているもんだから、臨場感はアニメとは思えないくらいです。例えば1巻の列車上での銃撃戦シーン。できあがったアニメーション(絵コンテだったっけ?)の進行にに合わせて作曲されているため、下手な映画顔負けの完成度となっています。もう思わずサントラ買ってしまったよ(全7巻)。

 そしてキャラクター。横山キャラオールスターズがジャンジャン登場。元ネタがサリーちゃん、三国志や水滸伝の武将、鉄人28号に出てくるヤ○ザなどの、濃ゆいキャラばかりです。。そんな彼等がなぜか繰り広げる、シリアスかつ破天荒なアクションシーン。そのギャップたるや、『キン肉マン』などで“日頃三枚目でもやるときはやる”的美学を刷り込まれた僕らには、もうたまらないのです。

 また、声優陣も実に豪華(らしい)。どうも、アニメ系の声優よりも、洋画系の声優を中心に起用しているらしく、どおりで耳ざわりないわゆる“アニメ声”が少ないはず。もっとも声優系に関しては全く知識がないので(キン肉マンとケンシロウの声が同じ、くらいは知っている)、他のサイトからの情報なのだけど、たしかに他のアニメよりも若干骨太感が感じられる気もします。

 また、少年漫画の王道中の王道、「死天王」「南斗六星拳」「7人の悪魔超人」などに代表される、かっちょいい集団構成名もきっちり登場する。まず主人公側には「九大天王」。そして敵側には「十傑集」。一気に勢ぞろいするのでなく、じわじわと正体が明かされていく様は、少年の頃、『キン肉マン』王位争奪編や『聖闘士星矢』の十二宮編などで、次はどんな奴が出てくるのだろうとわくわくしていた当時を思い起こさせます。『伊賀の影丸』はいるわ、『仮面の忍者赤影』はいるわ、マニアックなところでは横山光輝作品最初で最後の学園硬派モノ『あばれ天童』や、『鉄人28号』の署長さん、『三国志』の十常侍なんかも登場し、もうつっこむ気すら億劫になる勢いでドラマチックに活躍します。

 そしてストーリー。キャラがキャラなだけに、中にはコミカルな雰囲気を予想する輩もいるかもしれませんが、逆にやや重めなテーマ(あくまでアニメ的にだけど)で進行するので、大人でもそこそこ観賞に耐えうる仕様になっています。マニアから見ると矛盾だらけらしいが、所詮はアニメ、そこまで目くじらたてんと、肩の力抜いてぼんやり見よう。

 現在、ビデオ全7巻とDVD全4巻が発売中。全部集めようとすると少々高くついてしまうので、TUTAYAにでも行ってレンタルしてみてください。

 でも、いい年になってから、アニメコーナーうろうろするのって、AV借りるより恥ずかしいんだよなあ。・・・はっ。いや、あくまで想像ね。想像。AVなんて僕が借りるわけないのです。ましてや、レジがかわいい女性だったりして、通り過ぎてそのままその子の交代時間まで売り場を何周もした、なんてことがあるわけがないのです(きっぱり)。

 ともあれ『ジャイロボ』。最初の方で書いたように、今年リメイクされてアニメ化されているみたいだが、こちらは別物なので注意。

 なお、今回紹介した『地球が静止する日』編のストーリーの少し前を描いた漫画『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』の単行本が3月下旬に発売されるらしいです。こちらも要チェックや。

 製作開始から16年、終了から9年立つのに未だ根強い人気をほこるこの作品。未見の方は、ぜひ一度お試しあれ。(ちょこっとだけようつべ【1】【2】【3】リンク切れご容赦)

 ちなみに、このレビューを書いたあと、気分が盛り上がったので久々にDVD版を見たところ、さすがに年を取ってしまっているせいか、昔ほどときめかなかったのだけれど、すでに散々ほめ倒しちゃったあとなので、内緒にしておきます。



ジャイアンとロボ





ブログ存続の是非

2007年02月08日 | 日記・コラム

 なぜブログを続けているのか。

 そりゃあ、性格がひねていて、人付き合いが悪く、日常で友人を作るのが苦手で、趣味も一般的なものがなにもないので、ネット上で偽名を使い顔を出さずに不特定多数の人に語りかければ、いつもより堂々と発言できるし、もしかしたら趣味を同じくする常連さんができて、そこから発展してお友達になれるかもしれないし、それが女の子だったら、あんなことやこんなことになってウハウハかもしれないぜ!イヒヒ!

 などと考えそうになる自分を、冷静かつ客観的に見て冷ややかにあざ笑うもう一人の自分がいて(だいたい洗練された人気ブログを作れるような奴は日常もうまくいっている)、ええい、俺様はそんなチンケな目論見を理由には絶対しねえぞ、俺様はちゃんとわかっている側の人間だ、お前等一般市民とは違うんだよ!と、決意新たにするのだけど、それじゃあ一体なんのためだと改めて考えたところ、これが全然思いつかないのです。

 たとえば、内輪向けに普段は内緒にしている内情を吐露し、失笑という名の笑いと同情をかって、せめて話題のすみっこにでもしてもらうためとか。そうなんだよなー、これだけ人と接触できてないと、悪口とかでもいいから話題にのぼってくれると嬉しくなっちゃうんだよ。

 ってなんでやねん。俺はマゾか!・・・まーださっきの方がましやのう。

 では、趣味を同じくするものに語りかけたり、初心者の人たちに紹介することで、その対象の素晴らしさを世間に認知してもらうための布教活動、なんてのはどうだろうか。なんか、もっともだけど、紹介される側にしたら、勝手な宣伝で的はずれな紹介をされた日には逆に迷惑この上ないだろうし、なによりも、他人が発信しているものを評価して、どうだ俺ってこんなすごい事が趣味なんだぜ!って、さも自分のことのようにわめきちらすのも、オリジナル性に乏しいというか、冷静に考えると恥ずかしい。

 そうこう考えていると、結局このままブログを続けている意味も見出せなくなり、時間とサーバー容量の無駄じゃん、と気付き、これ以上他人の目を汚す前に、今回でこのブログは終了しようと思う。皆さん、本当にありがとうございました。

 でもそうしてしまうと、なかなか他者に語りかける勇気のない僕は、数少ない自己表現の場を失い、また、たまーにある他者からの書き込みに感激して2~3日の間ニコニコしてしまう事もなくなってしまい、今後の人生途方に暮れてしまうこと確実なので、もう少しだけ、理由の見つからない現状のまま、ただやみくもにブログを続けていこうかと思う次第であります。あれ?

 それにしても、アクセス解析をチェックしたところ、検索サイトを利用した結果このサイトにたどり着いた人が結構いることが判明。検索ワード第一位は『告白法』。

 ・・・これ以上被害者を増やさないうちに、やはり閉鎖すべきだろうか。いえる。