第35回館山若潮マラソン2

2015-01-28 | レポート

ハーフの通過は自分の時計で1時間47分30秒くらいだったと思う。

号砲がなってスタートラインを越えるまでは30秒くらい。
と言うと、2分くらいは詰めないと330には届かないのか。
（走っているときは1分30秒詰めないと、と思っていた）

5ｋｍのラップが25分だとほぼ1時間45分なわけで、
それでは間に合わない。25分を切っていかないと。

いや、とにかく精一杯の力で走って行くだけ。
つぶれるかもしれない。でもつぶれないように抑えても間に合わないだけ。
ならば行くしかない。
一か八か。

時々見る心拍も165以上。時には170まで上がっている。
しかし、もう抑えるも何もない。
行くしかないのだ。

23ｋｍ位だったろうかもしかして？と思ったらH子さんだった。
去年、私が垂れているときに後ろからズバッと来て、私にスイッチを入れてくれた人。
きっとここで会うのは調子が悪いんだと思った。

「マスターが前にいるからがんばって」と声をかけてくれた。
そう、酔処のマスターはまだ5ｋｍ位のところでペースを上げて前に行ったんだ。

コースもハーフを越えてからが本番。アップダウンを繰り返す。
登りはあまり頑張りすぎないように、でももうペースダウンする時間はない。
必死に登った。

25ｋｍ通過　2：06：33　（0：24：51）

こんなに頑張ったのに24：54・・・これじゃ間に合わない。

25ｋｍを越えて山の中に入り、さらにアップダウンが厳しくなる。
長い長い登りもあるところ。

27ｋｍエイドでマスターに追いついた。
マスターに「ヤバイ、このままでは間に合わない」

この後、必死にマスターに着いていくが登りで千切れる。でも数メートル離れてしまったが
なんとか追いつこうと歯を食いしばって走る。

すると前にJOYてらさんを発見。
一緒に行けるかと思ったが、てらさんもきつそうだ。

なんとか自分を奮い立たせる。「330切るんでしょ。行くしかないよ」

30ｋｍ通過　2：31：27　（0：24：54）
また！！こんなにがんばってもこのタイム？
これじゃ間に合わないんだよ。
もっと行かなくちゃ。

「私は後半に強いから行けるんだ。」
自分に言い聞かせる。なんとしても330を切りたい。
330を切って受験のお姉ちゃんに言いたいの。
「ママもがんばったよ、目標達成したよ、だからお姉ちゃんももうちょっと頑張るんだよ」って。

おまえは強い強いんだ、絶対走りきれるとあつかましい自己暗示。

必死で走った。マスターとはだいぶ離れてしまった。
それでもマスターを目指した。

途中、私設エイドかみかんをいただいた。
美味しかった。
でも食べるとお腹がギュルギュルきた。

前にまたJOYジャージが見えた、肇さんだった。
追いついて抜かしたものの、また後ろから来て前に出てくれた。

なんとか着いていくように走った。
時々離れてしまうと様子を見て、少し落として待ってくれる。

そして追いつくとまた上げていく。
穏やかに励ましてくれながら、あの人に追いつこうと次のターゲットを見つけて走る。

32ｋｍエイド。停まって水を飲んだら肇さんとずいぶん離れてしまって追いつけない。
停まるととすぐ2.30ｍ離れちゃうから歩きながらね。と。

つらいつらい、きつい。
でも行くんだ。マスターに追いつきたい。330を切りたい。

35ｋｍ通過　2：56：21　　（0：24；54）
またこんなタイム。こんなにがんばってもこのタイムしか出ないのか。

でもあと7ｋｍ！！
なんとかペースを上げて走りたい。肇さんから離れないように。
苦しい。でも走らないと間に合わない。
心拍ももうずっと170越え。
大丈夫か私。

とにかくゴールまで。

給水ポイント。もう取れない。いいやと思ったら肇さんがとってくれた。
ありがたい。
一口二口、口に含んで走る。

40ｋｍ通過がわからなかった。
あと2ｋｍの地点　3：22：01（0：25：39）

ああ・・・25分かかっているのか・・・こんなにがんばっても。

（でもたぶん195ｍほど長いわけで）

もう身体が動かない。
それでもヨレヨレになって走っている。
きっと競走馬みたいに顔を振って。

時々ハッと気づいて、力入りすぎだ。ふーと息を吐き
お腹に力を入れて肩の力を抜くことを思い出す。

肇さんがあと2ｋｍを越えてから、「あと1ｋｍまでちょっとリラックスして力を溜めて最後スパートだ。」

そうだ、もう少し。もう少しで終われる。
終わったら停まっていいんだ。もう少しだよ。最後頑張らなくちゃ。

もう心臓もMAX、声も出ない。
出ないけど自分を励ます。「ガンバ」「もうちょい」「ファイト」
出てるじゃん(≧▽≦)

あと1ｋｍ通過　3：27：09　（0：05：07）

最後だ～、とにかく渾身の力を振り絞って、もう死にそうだよ。
○○ちゃん、ママがんばってるよ。時計は見られない。でも間に合わないのはもうわかっている。

ずっと5分よりちょい速かっただけ。それでは間に合わないの。
わかっていた。

でもあきらめない。それでもあきらめないで必死で走ってきた。
もう脚も身体もバラバラ。過呼吸になりそう。

それでもなんとか自分ではペースアップしてゴール。

3：32：13　（0：05：04）

ゴールしたら、倒れそうだった。
肇さんに手を引いてもらいなんとか移動した。

脚は攣りそうだ。心臓は破裂しそうだし、過呼吸にもなっている。
あまりに辛かったので、顔もゆがむ。辛かったのとゴールできたのと間に合わなかったのとが合わさって
悔しくて涙も出た。

ああ・・・やっぱり間に合わなかった。

3時間30分。

精一杯がんばったから仕方ない。
出し切ったと思う。

みんなの力を借りて、持っているもの以上のものが引き出せた。
ただ持っている力が足りなかった。

ここまでの過程では出し切っていなかったのかも。

やっぱり神様は観ているんだな。まだまだダメでしょ。それじゃぁって。
がんばったけどダメだった。ただそれだけ。

自分で時計を見てガックリした。

グロスで3：32：13

32分・・・せめて31分であればネットタイムは31分切れたのに・・・
一応、PB更新（PBは去年のタイム）
なのに嬉しいより、330に届かなかったことが悔しい。

マスターは追い上げて見事330切り。すごいな。着いていけたら私も切れたのに・・・
力が足りなかった。

仕方ないね。次回、静岡マラソンこそはなんとか330を切りたい。頑張ります。

終わってタグを取るのに座ったらあちこち攣りそうになる。
おまけにお腹がよりゴロゴロ～。トイレに駆け込みホッ。

落ち着いて豚汁頂いて、テントに戻った。