ちょっとホッとして、補給しなければ
食べられるうちに食べておこうとおにぎりを出した。
通路の階段でちょっと座ったがどうも邪魔になるようで、もういいやとおにぎりを食べながら歩き出した。
この階段で10分ほど前に関門通過したと女性とお話。
この女性とも次の苦しい登りで一緒になりいろんなお話をした。富士ヒルクライムにもでたというこの女性、この大会はもう5回目らしい。もういやだ~といいながらすたすた登っていく。「もう絶対でないよ~」と彼女。「そんなこといいながら、もう10回目だよ~なんて言ってるんだよ、きっと」と私。お話していると気がまぎれて頑張れるんだよねしんどい中、楽しかったよ
それにしてもきつい・・・私のカラダはもう第2関門で売り切れてしまった。ここを越えればあとは楽勝にゴールできる気分になっていた。
ここからが最大の難関なのに・・・
暑い・・・意識が遠くなりそうだ・・・見上げるとまだまだ続く。重たい足を一歩一歩運んで行く。ここで、また林道で一緒に走った赤いシャツの女性と一緒。第2越えたね完走しようね。なんとしても。でも気力を振り絞るが、口だけで元気が出ない・・・
彼女は山登りをしているらしい。私も山登りを始めたところでそんな話をしながら登る。彼女が「山の疲れにくい歩き方知っていますか?登りは一番低い段差に足を運ぶのです。下りは一番高い所に運ぶのです。そうすると随分違いますよ」
要するに上下の移動をなるべく細かくするということね、よし、頭に入れて行こう。少しでも登っていけるように
そしてひたすら登る急勾配を約1時間登り続けて、やっと「風巻の頭」
スタッフさんが「あと同じくらい登って姫次のピークです。そしてあとは下るだけですがんばって。」ひょえ~最後のピーク姫次までまだ同じくらい登るのか・・・もうだめだ・・・
登れないよ・・・でもここでやめてもバスが迎えに来てくれるわけでもないし・・・関門もうはないからゴールしたいし・・・初めて弱気になった
でも・・・
行くぞ負けない、負けない、あきらめない最後まで
時々ふらふらしながらも登る。4つ目のパワージェルを食べたら、やばい、また気持ち悪くなってきたパワージェルも疲れた胃にはだめなんだな・・・気持ち悪くて、思わず足が止まる。渋滞になっては申し訳ないので、後ろから来ているとすぐに先に行ってもらうようにして。
さっき食べたウイダーのゼリーは平気だった。リュックにはあとアミノバイタルのゼリーがある。最後のピークに登ったら休憩して食べよう。それまでがんばろう
ひたすら登った「風巻の頭」までよりは、ちょっとアップダウンを繰り返し尾根道のような登り。本当の登りはまだなのかこれを繰り返し登っていくのかどうなんだ、まだ始まっていないのか、本当の登りは・・・ハエがぶんぶんまとわりつく。暑い・・・うるさい・・・
で、登ってくと、脇に座っているJOYK嶋隊長発見。
膝を痛めて求刑ぢゃなく休憩中。ここからは隊長と一緒に登る。(なんか糸を思い出した)膝が痛くて辛そうだ
でもポラールの高度計は着実に上がって行っている。1200mを越えた。あと200mあがればピークのはず。姫次だ。気が遠くなりそうな自分に喝を入れるために「ファイト、ファイト」と声を出す。チャレンジ富士五湖のウルトラマラソンでお友達になったきのこちゃんがこうやって声を出していて、私も元気をもらったんだ。なんとしても登らなくちゃ。
そしてだんだん視界が開けた。左側に断崖、
風景が開けると少しココロが元気になる。そしてあと50m登ればピークのはず・・・
先に歩く隊長に「ねぇ、着いた着いた」と聞く。(なんかいつもこうなんだな)そして高度計も1400を越え、ピーク~嬉しい~
思わず嬉しくて、後ろの方にも「ピークですよファイト」
ここで隊長がお知り合いを紹介してくれた。
上司の方でベテランのS田さん。ここからの下りの注意点を教えてくれた。頂上は気持ちいい。あとは降りるだけ。下りもしんどいけれどね・・・でもあと10km。
さぁ行こう(あんまり座っているとまぐろの私は走る気力がなくなるのです)ここで7時間54分。あと10km。下りに何時間かかるか
どのみち行くしかない
「行きます」
でも水がこころもとない、足りるかな
少し行ったら、給水「下から汲みあげてボランティアの給水だからひとりいっぱいにしてね。」嬉しい。これで安心して走れるよ、最後まで。
「足りるか心配だったんです。むちゃくちゃ嬉しい」と言うとサービスだよとコップに満タンに水を入れてくれた。飲み干したいが、ハイドラに入れる分がなくなるんでがまんハイドラに入れたら、軍手にこぼした。「あ~もったいない~軍手吸いたいくらいやわ~」と本音を言ってもうたら、スタッフさん大爆笑
「ありがとうこれでゴールできます」なんとしてもするんだ。
そしてゴールに向けてスタート。どんな下りなのか
しかし、なんとラッキー。さほどきつくない勾配の路の半分は階段のあるまるで「高尾縦走路」のような下り。一番かっとべる一番得意な下り
重力にまかせて進んでいくと、疲れているはずなのに走れる。ノッてきた。
もう、止まらない。このペースで行けば9時間ぎりはちと無理か・・・にしても10分オーバーくらいでいけるかも
と思ったら、小さな登り返しが・・・ひょえ~
しゅん・・・登れないよ、もう・・・とテクテク歩く。
でもまた下り。よし行ったんで~
どんどん進んでいく。前のひとがどんどんよけてくれるよけてくれた以上歩くわけにはいきません「すいません」と言いながらかっとんでいく
すると、後ろから「やっと追いついた、早いですね~」と赤いシャツの彼女。
ここからはまた彼女と一緒にがんばる。「このままいけば9時間きれるかもよ、あ、でもあと5km看板、う~ん、やっぱ10分オーバーくらいかな」
とにかく止まらないで走り切ろう、ゴールはもうすぐだ。沢の音も近づいてきた。
ヒルもマムシもごめんだわ
ちょっと「水場」と下に降りる道があり、悩みながら進んでいると、前のひとも心配になったのか聞いてきた。相談して、後ろを見て人が来るのを確認。「あっていますね、行こう」
しばらく進むと分かれ道にスタッフさんがいて「焼山」の標識あり。
ちょっとロストしたか心配だったから「あ~良かった安心した~」と喜んで進む。
もう少しだ。足はもう抑えが利かないくらいまいっているが、もう少しでゴールできる。だんだん下りきって競技場のアナウンスが聞こえてくる。
わゎわ~もうすぐだ~スピードは緩めない、ガクガクの足で必死になってぶっ飛ばす。何人も抜かした。だってもうすぐゴールなんだもの
そして競技場が見えたスタッフさんや応援の方がお帰り~と言ってくれる。
私は「嬉しい~帰ってこられた~」と声を上げ、腕を上げ走り抜ける。
そしてそして、朝7時にスタートしたゲートに戻ってきた。
赤いシャツの女性も続いてゴール握手して喜んだ。「私たち頑張ったよね」褒めあった。
そして、ヒトリ高尾の練習のとき会った男性の方とも会えた。
H川さん。富士登山競走にも出られるそう。
また別のゴールした男性とずっと登り一緒でしたねとまた握手。
みんな同じ思いで戦ってきたんだ。嬉しい瞬間です。だからまたゴールを目指したくなるんだ
膝を痛めた隊長もゴール
JOYジャージはかっちょEEE
ゴールタイムは9時間11分。女子総合47人中36位。
本当に嬉しかった。諦めないでよかった。応援してくださった皆様、そして家族に感謝いたします。ありがとうございました。
心配していた「歯」は途中サプリのように抗生物質と鎮痛剤を飲んで、痛みはそほど気にならなかったです。
スタートで一緒だった女性たちとはゴールでは会えなかったけれど、もしこちらに来たら一言くださいませ。途中、いっぱいお話しして頑張った女性たちともまたお会いしたいです。
人気blogランキングへがるるまき、本日の修行
長文失礼しました
食べられるうちに食べておこうとおにぎりを出した。
通路の階段でちょっと座ったがどうも邪魔になるようで、もういいやとおにぎりを食べながら歩き出した。
この階段で10分ほど前に関門通過したと女性とお話。
この女性とも次の苦しい登りで一緒になりいろんなお話をした。富士ヒルクライムにもでたというこの女性、この大会はもう5回目らしい。もういやだ~といいながらすたすた登っていく。「もう絶対でないよ~」と彼女。「そんなこといいながら、もう10回目だよ~なんて言ってるんだよ、きっと」と私。お話していると気がまぎれて頑張れるんだよねしんどい中、楽しかったよ
それにしてもきつい・・・私のカラダはもう第2関門で売り切れてしまった。ここを越えればあとは楽勝にゴールできる気分になっていた。
ここからが最大の難関なのに・・・
暑い・・・意識が遠くなりそうだ・・・見上げるとまだまだ続く。重たい足を一歩一歩運んで行く。ここで、また林道で一緒に走った赤いシャツの女性と一緒。第2越えたね完走しようね。なんとしても。でも気力を振り絞るが、口だけで元気が出ない・・・
彼女は山登りをしているらしい。私も山登りを始めたところでそんな話をしながら登る。彼女が「山の疲れにくい歩き方知っていますか?登りは一番低い段差に足を運ぶのです。下りは一番高い所に運ぶのです。そうすると随分違いますよ」
要するに上下の移動をなるべく細かくするということね、よし、頭に入れて行こう。少しでも登っていけるように
そしてひたすら登る急勾配を約1時間登り続けて、やっと「風巻の頭」
スタッフさんが「あと同じくらい登って姫次のピークです。そしてあとは下るだけですがんばって。」ひょえ~最後のピーク姫次までまだ同じくらい登るのか・・・もうだめだ・・・
登れないよ・・・でもここでやめてもバスが迎えに来てくれるわけでもないし・・・関門もうはないからゴールしたいし・・・初めて弱気になった
でも・・・
行くぞ負けない、負けない、あきらめない最後まで
時々ふらふらしながらも登る。4つ目のパワージェルを食べたら、やばい、また気持ち悪くなってきたパワージェルも疲れた胃にはだめなんだな・・・気持ち悪くて、思わず足が止まる。渋滞になっては申し訳ないので、後ろから来ているとすぐに先に行ってもらうようにして。
さっき食べたウイダーのゼリーは平気だった。リュックにはあとアミノバイタルのゼリーがある。最後のピークに登ったら休憩して食べよう。それまでがんばろう
ひたすら登った「風巻の頭」までよりは、ちょっとアップダウンを繰り返し尾根道のような登り。本当の登りはまだなのかこれを繰り返し登っていくのかどうなんだ、まだ始まっていないのか、本当の登りは・・・ハエがぶんぶんまとわりつく。暑い・・・うるさい・・・
で、登ってくと、脇に座っているJOYK嶋隊長発見。
膝を痛めて求刑ぢゃなく休憩中。ここからは隊長と一緒に登る。(なんか糸を思い出した)膝が痛くて辛そうだ
でもポラールの高度計は着実に上がって行っている。1200mを越えた。あと200mあがればピークのはず。姫次だ。気が遠くなりそうな自分に喝を入れるために「ファイト、ファイト」と声を出す。チャレンジ富士五湖のウルトラマラソンでお友達になったきのこちゃんがこうやって声を出していて、私も元気をもらったんだ。なんとしても登らなくちゃ。
そしてだんだん視界が開けた。左側に断崖、
風景が開けると少しココロが元気になる。そしてあと50m登ればピークのはず・・・
先に歩く隊長に「ねぇ、着いた着いた」と聞く。(なんかいつもこうなんだな)そして高度計も1400を越え、ピーク~嬉しい~
思わず嬉しくて、後ろの方にも「ピークですよファイト」
ここで隊長がお知り合いを紹介してくれた。
上司の方でベテランのS田さん。ここからの下りの注意点を教えてくれた。頂上は気持ちいい。あとは降りるだけ。下りもしんどいけれどね・・・でもあと10km。
さぁ行こう(あんまり座っているとまぐろの私は走る気力がなくなるのです)ここで7時間54分。あと10km。下りに何時間かかるか
どのみち行くしかない
「行きます」
でも水がこころもとない、足りるかな
少し行ったら、給水「下から汲みあげてボランティアの給水だからひとりいっぱいにしてね。」嬉しい。これで安心して走れるよ、最後まで。
「足りるか心配だったんです。むちゃくちゃ嬉しい」と言うとサービスだよとコップに満タンに水を入れてくれた。飲み干したいが、ハイドラに入れる分がなくなるんでがまんハイドラに入れたら、軍手にこぼした。「あ~もったいない~軍手吸いたいくらいやわ~」と本音を言ってもうたら、スタッフさん大爆笑
「ありがとうこれでゴールできます」なんとしてもするんだ。
そしてゴールに向けてスタート。どんな下りなのか
しかし、なんとラッキー。さほどきつくない勾配の路の半分は階段のあるまるで「高尾縦走路」のような下り。一番かっとべる一番得意な下り
重力にまかせて進んでいくと、疲れているはずなのに走れる。ノッてきた。
もう、止まらない。このペースで行けば9時間ぎりはちと無理か・・・にしても10分オーバーくらいでいけるかも
と思ったら、小さな登り返しが・・・ひょえ~
しゅん・・・登れないよ、もう・・・とテクテク歩く。
でもまた下り。よし行ったんで~
どんどん進んでいく。前のひとがどんどんよけてくれるよけてくれた以上歩くわけにはいきません「すいません」と言いながらかっとんでいく
すると、後ろから「やっと追いついた、早いですね~」と赤いシャツの彼女。
ここからはまた彼女と一緒にがんばる。「このままいけば9時間きれるかもよ、あ、でもあと5km看板、う~ん、やっぱ10分オーバーくらいかな」
とにかく止まらないで走り切ろう、ゴールはもうすぐだ。沢の音も近づいてきた。
ヒルもマムシもごめんだわ
ちょっと「水場」と下に降りる道があり、悩みながら進んでいると、前のひとも心配になったのか聞いてきた。相談して、後ろを見て人が来るのを確認。「あっていますね、行こう」
しばらく進むと分かれ道にスタッフさんがいて「焼山」の標識あり。
ちょっとロストしたか心配だったから「あ~良かった安心した~」と喜んで進む。
もう少しだ。足はもう抑えが利かないくらいまいっているが、もう少しでゴールできる。だんだん下りきって競技場のアナウンスが聞こえてくる。
わゎわ~もうすぐだ~スピードは緩めない、ガクガクの足で必死になってぶっ飛ばす。何人も抜かした。だってもうすぐゴールなんだもの
そして競技場が見えたスタッフさんや応援の方がお帰り~と言ってくれる。
私は「嬉しい~帰ってこられた~」と声を上げ、腕を上げ走り抜ける。
そしてそして、朝7時にスタートしたゲートに戻ってきた。
赤いシャツの女性も続いてゴール握手して喜んだ。「私たち頑張ったよね」褒めあった。
そして、ヒトリ高尾の練習のとき会った男性の方とも会えた。
H川さん。富士登山競走にも出られるそう。
また別のゴールした男性とずっと登り一緒でしたねとまた握手。
みんな同じ思いで戦ってきたんだ。嬉しい瞬間です。だからまたゴールを目指したくなるんだ
膝を痛めた隊長もゴール
JOYジャージはかっちょEEE
ゴールタイムは9時間11分。女子総合47人中36位。
本当に嬉しかった。諦めないでよかった。応援してくださった皆様、そして家族に感謝いたします。ありがとうございました。
心配していた「歯」は途中サプリのように抗生物質と鎮痛剤を飲んで、痛みはそほど気にならなかったです。
スタートで一緒だった女性たちとはゴールでは会えなかったけれど、もしこちらに来たら一言くださいませ。途中、いっぱいお話しして頑張った女性たちともまたお会いしたいです。
人気blogランキングへがるるまき、本日の修行
長文失礼しました
にしても9時間走り続けるって、、
それも歯痛だましだましってさ
恐れ入りました。。
昨年私も出ましたが死にそうになってゴールしましたよ(^^ゞ
とにかくこのコースは完走しただけでも立派ですよ(^^)/
K嶋レポートと合わせて一気に読みました。
はぁー疲れたー(笑)
何度も言いますが、やっぱりまきさん凄いです。
お疲れ様でした!!
参ったの一言です
それにしても酷い写真ですね
保護区で発見された幻の猿みたい
やっぱ諦めないでやれば、達成は出来るのね!
元気を貰った気がします。よ~し!がんばるそ~!
あんなに「2度と出ない」と叫んでいたのに、もう やっぱり来年も出ちゃおって考えてるアホです。
また お会いしたいです。
私もブログ持っていますが、ミクシィです。
どうすれば来ていただけるのか よくわかりません。
スミマセン。また寄らせていただきますね。
応援できてよかった。今度は一緒に出場して下さい。
packyさん、勝負レースお疲れ様でした。ちょっと一息ですね。
それにしてもアツくて苦しかった~。私レベルでは関門との戦いでした。ゴールできてうれしかったです。
maggieちゃん、最後まであきらめないでよかった。
本当によかった。
一瞬でもあきらめたら関門に間に合わなかったと思う。
隊長、隊長の姿を見たとたんにホッとして落ち着きました。糸のときもそうだったけれど、そして弱気になっていたのが気持ちが完走にむけてよみがえりました。膝心配、お大事にしてください。
きのこちゃん、ありがとう~。最後の登り、本当にきつくて、意識朦朧として、負けちゃいけないとそうだ声を出そう!!とウルトラのきのこちゃんを思い出して声を出して復活したんだよありがとう
あさみさん~来てくれてありがとう~あのあと会いたかったのに会えなかったから、嬉しいです~。
ミクシィでコミュニティで「トライアスロンチームJOY」と検索してもらったらその中に「まき」というのがおります。それが私です。連絡ください~♪あさみさんで探したけれど、たどりつけなかったの
いっぱいお話したいよん。
てらさん、ものすごく元気をもらいました。
「楽しいから完走できる気がする」といった以上、諦めるわけにはいかなかった。わはははは~。
一緒に出ましょう!!ブルベも出たいけど。
この難コースの完走はすごいですね。
まきさんは、立派なウルトラランナーですよ。