治療を受ける前には、 徹底した心理アセスメントを受けて、
正しく診断してもらうことが 非常に重要です。
自己診断はよくありません。
本やネットで 色々な症状や障害について 読んでいると、
実際にはないのに、 その症状が 自分や他人にあると
思い始めてしまうこともあるからです。
このような現象は、 病気について勉強する 医学生にもよく見られ、
「医学生シンドローム」 と 呼ばれているほどです。
境界性パーソナリティ障害の治療法には、 次のようなものがあります。
○ 認知行動療法 (CBT)
感情, 思考, 行動をコントロールするための スキルを学びます。
問題を起こす 自分のパターンを見極め、 それらを変える努力をします。
○ 弁証法的行動療法 (DBT)
認知行動療法に加えて、
自分自身や 自分の人生, 他者を 受け入れる方法を学習します。
(後述)
○ 精神力動精神療法
様々な行動の理由, 行動パターンが どう始まったのかを 理解するのを助けます。
育った環境に 重点を置き、
親や周りの人との経験が、 現在の行動に どう影響しているかを探ります。
個人療法, 集団療法, 薬物療法もあります。
積極的に問題を解決したいなら、 認知行動療法や弁証法的行動療法、
自分と同じような問題を 抱えている人の 話を聞きたいなら、
集団療法がよいでしょう。
〔 「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕