「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

環境影響評価書の欠陥--東京都訴訟第7回口頭弁論

2025年02月23日 21時26分00秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 
 東京都相手の再開発認可取り消しの裁判を、2月19日に傍聴してきました。
 事業者の環境影響評価書に対する意見書が出されました。

 環境影響評価書とは、再開発が環境に与える影響を「事前に」調査・予測し、保全の検討、およびその効果を評価するものです。

 しかしその評価書には重大な欠陥があると、東大名誉教授・大方(おおかた)潤一郎氏が意見書で指摘しています。

 下記の5つの点で、事前の調査や検討などがなく、全て「事後に」行なうとされており、評価書の体をなしていないというのです。

 評価書の内容が間違っているのではなくて、内容が欠落しているため、条例の規定に反していると、原告代理人も言っています。

①新ラグビー場の日陰が、建国記念文庫の樹林に与える影響
②新野球場が4列銀杏並木に与える影響
③現ラグビー場へ行く道の2列銀杏並木の保全処置
④「移植による生態系の復元」という保全処置
⑤新野球場の騒音の緩和措置(保全処置)

 こうなった原因は、銀杏並木の調査が未実施であり、新ラグビー場や新野球場の設計が大まかな段階で、保全処置の評価がされていないためだといいます。

 事業者は科学的調査が不十分な評価書を強引に提出し、都はそれを受理してしまったのだということです。


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