「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

花屋さんが 心子にクリスマスプレゼント

2013年12月17日 22時02分59秒 | 心子、もろもろ
 
 心子の月命日、 お墓参りに行ってきました。
 
 いつも会うのが楽しみな、 心子似の花屋さん。

 花屋さんの出勤日を 電話で聞いて、 墓参りに行くようにしています。

 ところが先月は、 花屋さんがその日 風邪で休んでいて、 会えませんでした。

 今日 行くと、

 花屋さんのほうから 先月のことを謝ってきてくれて、 恐縮しました。

 何でも 数年ぶりのひどい風邪で、 声が出なくなってしまい、

 結構 長引いてしまったそうです。

 さて 12月は、 毎年ポインセチアを買っています。

 心子と12月にデートしたとき、

 道に並んでいた ポインセチアの名前を 二人とも度忘れしてしまったのですが、

 しばらく歩いていてから 僕は急に思い出し、

 「ポインセチア!」 と 突然言ったことが、 記憶に残っているのです。  (^^;)

 花屋さんは 何種類かのポインセチアを 色々紹介してくれました。

 そのなかから 鉢植えをふたつ選ぶと、

 花屋さんは クリスマスっぽくラップで包んでくれました。

 そして最後に、 小さな鉢をもうひとつ、

 心子へのプレゼントと言って、 袋に入れてくれました。  (^^)

 とても嬉しいことです。

 心子にも いいクリスマスプレゼントになったでしょう。

 (心子には、 お陰で 沖縄でいい発表ができたことも 報告してきました。)
 
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自転車で心子に会いに

2013年08月20日 22時16分52秒 | 心子、もろもろ
 
 今日は心子のお墓参りに、 初めて自転車で行ってきました。

 引っ越して 前より霊園に近くなり、

 どうにか 自転車で行ける距離になったので、 サイクリングがてら。

 15㎞ぐらいあって、 順調にいっても 50分くらいかかるでしょうか。

 でも今までは 2時間弱かかっていたし、 交通費も 往復千数百円だったので、

 時間も経費も 大分節約になります。

 健康・ ダイエットにも。

 ただ道行に慣れてないので 今日は疲れました。 (・_・;)

 何だか心子との距離も 縮まったような気がしますね。

 新居にも遊びに来るように 話してきました。  (^^;)

 これまでは、 霊園までのバスが 20分に1本しかなく、

 帰りも バスの時間に遅れないよう 急いで戻らなければならなかったのですが、

 それを気にしなくて済みます。

 途中、 映画と食事もしてきましたが、 それにも便利です。

 今日は心子似の花屋さんとも ゆっくり話せました。

 いつも次のお客さんがいるため なかなか長時間話せないのですが、

 今日は余裕があったので。

 駅前が開発されるそうで、

 この花屋さんも 4年後にどうなるか 分からないと言ってました。 (・_・;)

 先のことを 心配しても仕方ないですが。

 また来月も 楽しみにしてます。  (^^)
 
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心子の家がなくなった

2013年04月14日 21時53分40秒 | 心子、もろもろ
 
 今日は久しぶりに、 心子の実家の最寄り駅にある 映画館で、

 映画のハシゴをしてきました。

 その帰りに 心子の実家へ寄ってみることにしました。

 一昨年の11月に 心子のお母さんが亡くなり、 住む人がいなくなった家は、

 お母さんのお姉さんが 時折空気の入れ換えなどに 来ていると聞いています。

 昨年の6月に見に行ったきりで、

 その後どうなっているだろうかと思って 訪ねたのですが。

 まさかとは思いましたが、 行ってみると、

 なんと 家がなくなって、 更地になっていました。

 遠方のお姉さんが ずっと通い続けるのも難しいだろうと 懸念してはいましたが、

 一番見たくない事態を 目にすることになってしまいました。

 心子の一家が皆 天に召されて、 こちらに住む人がいなくなってしまい、

 いつまでも現状のままであることは できないだろうといえ……。

 心子がいなくなってから建て替えた 新しい家なので、

 取り壊すことなく、 売りに出しても良かったのではないかと、

 残り惜しい思いでした。

 またひとつ、 そして大きな、 心子の生きた名残りが なくなってしまいました。

 こうして心子の足取りが だんだん消えていってしまうのでしょうか……。

 とても物寂しい気持ちを 否むことができません。

 心子の本に収めた 彼女の姿だけは、 幾久しく 生き続けていってほしいものです。

 ブログやミクシィにも 心子の追憶を書き記し、

 人々と繋がっていくことを 切望しています。
 
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心子のメイプルシロップで ゴーヤジュース

2013年04月13日 20時37分34秒 | 心子、もろもろ
 
 冷凍保存しておいたゴーヤが、  冷凍庫の底に まだ少し残っていました。

 ジューサーミキサーを使って、 ゴーヤのジュースを 作ってみることにしました。

 蜂蜜の代わりに、 心子がくれたメイプルシロップを 使ってみようかと。

 これは心子が、 酒好きの僕のために、

 実家にあったウイスキーを 持ってきたというものなのですが、

 見てみたら それがメイプルシロップだったのでした。  (^o ^;)

 心子らしいドジぶりです。



 蜂蜜には 消費期限がないと聞いていますが、 メイプルシロップは?

 ネットで調べてみると、 蜂蜜は糖度が非常に高く、 強い殺菌力があるそうです。

 エジプトのピラミッドで見つかった 3千数百年前の蜂蜜が、

 問題なく食べられたとか。

 一方メイプルシロップは、 蜂蜜ほど保存はきかないものの、

 未開封なら何年も持つとのこと。

 でも 心子からもらったのは、 もう10年以上前に開封し、

 そのまま常温で置いてあったものです。

 ネットには、 数年でカビが浮いていたという 例もありましたが、

 カビを取り除いて使ったとか、

 沸騰させて コーヒーフィルターでこして食べたと 書いてあります。

 心子のメイプルシロップを見ると、

 カビではなさそうですが、 何かもろもろしたものが浮いています。

 それを濾紙でこし、 充分に煮沸させました。

 臭いや味を見てみると、

 少しビターな感じがしましたが、 何とか大丈夫そうです。

 心子の想い出を捨てるのは 忍びがたいので。  (^^;)

 そして、 ゴーヤとバナナを ジューサーミキサーにかけ、

 メイプルシロップと氷を入れました。

 ゴーヤのほのかな苦みが香り、 シロップとバナナの甘みで、

 おいしくいただきました。  (^^)

 メイプルシロップの残りも、 また何かに 使ってみたいと思います。



 これで去年のゴーヤは 全て使い切りました。

 でも、 もう今や4月。

 6月には 今年の苗を植える時期です。

 またゴーヤの季節が やってきそうです。
 
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今年の花見 -- 誰のしわざ (2)

2013年03月26日 21時57分19秒 | 心子、もろもろ
 
 今年の桜は 記録的な速さで咲き進みましたね。

 毎年見に行く 心子との想い出の桜並木ですが、

 今年は 満開を好天の下で見る 機会が持てませんでした。

 写真を撮ってきましたが、夕方で暗めのものばかりなので、

 ここに掲載するのは 下の一枚だけ。

 心子とも こんな桜をバックに 写真を撮ったのでした。



 去年に引き続き、 花の数が少なくなってきているようです。

 中には 枯れ枝のようになってしまっているものもあり 気がかりです。

 心子と写真を撮った 大きな木も、

 大分さびれてしまったような感じで、 とても残念に思います。
 

 さて、 桜の花びらは 1枚ずつ散りますが、

 花びら5枚の花の形のまま 落ちるものがあります。

 以前の記事に、  「誰のしわざ?」 と 題したものを書きました。

 スズメなどの鳥が、 桜の花の蜜を吸うために、 花の付け根をちぎるのです。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/58387901.html

 今年は その “犯行現場” を目撃しました。

 舞い散る花びらの中に、 5枚の花びらを付けた花が、

 プロペラのように くるくる回りながら落ちてきます。

 次々と落ちてくるので、 上を見上げると、 やはりスズメがいました。

 その日はたまたま

 千鳥ヶ淵でスズメ、 心子と行った桜並木では 別の鳥を見ることができました。

 “連続事件” ですね。
 



 
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12年目の祥月命日

2013年01月17日 21時49分42秒 | 心子、もろもろ
 
 今日は 心子の12年目の祥月命日でした。

 普段の月命日は、

 心子似の花屋さん (Nさん) がいる 曜日に合わせて行くのですが、

 今日は曜日より 17日を優先させました。

 Nさんはいないと思って 行ったところ、 店からNさんが出てきました。

 今は 出勤する日が多いそうです。

 思いがけないことでしたが、 会えてよかったです。  (^^)

 Nさんは、 今日が心子の祥月命日だということを 覚えていてくれました。

 とても嬉しいことです。  (^^)

 Nさんとも話していたのですが、 12年は早かったですね。

 先日のことにように 想い出します。

 しかし 心子と出会ったのは その8年ほど前。

 亡くなってからの方が もう長くなってしまいましたが、

 合わせると 何と20年になるのですね。

 これは長い気がしました。

 もう随分 昔のように感じます。

 生きていれば もう48才ですよ。

 少しは落ち着いていたでしょうか。

 お墓には 先日の雪がまだ積もっていました。

 雪が好きだった心子。

 先日は 一面の雪景色を楽しんだでしょうか。

 寒いのが苦手な心子でしたが。

 花と線香を供え、 しばし語り合ったひとときでした。

 お墓参りのあとは、

 “精進落とし”(?) に レストランでバイキングを食してきました。

 2000円でワイン飲み放題のお店は 貴重です。  (^-,^)
 
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花屋さんの名前

2012年06月16日 22時53分32秒 | 心子、もろもろ
 
 今月もお墓参りに行ってきましたが、

 心子似の花屋さんは シフトの変更で、 店に出る曜日が 一定でなくなりました。

 花屋さんは、 前もってお店に電話してもらえれば、

 いる日を教えると 言ってくれました。

 でも他の人が出たら、 何と聞けば? 

 花屋さんはハッとして、 自分の名前はNYだと 教えてくれました。

 Nさんは 拙著で僕の名前を知って、

 自分の名前も 伝えたつもりになっていたそうです。

 今まで聞く機会がなくて、 日記にも 「心子に似た花屋さん」 と

 長たらしい書き方をしてきましたが。  (^_^;)

 まぁ、 週のうち二日は 曜日が決まっているので、

 そのどちらかに行くことが 多くなるのではないかと思います。

 今日もNさんは、  「行ってらっしゃい」 と送り出してくれました。
 

 ところで、 心子の実家は 霊園の隣の駅です。

 先日テレビで、 その駅の商店街の 惣菜格安店を紹介していました。

 昨年、 心子のお母さんが亡くなったとき、 実家に赴いたときに 見た店です。

 ただ、 その店は 10年前に開かれたということで、 心子はこの存在を知りません。

 今日は ちょっと足を伸ばして、 この店に行ってみました。

 巨大チキンカツや キャベツ焼 (お好み焼き) など、

 色々と買い込んできた次第です。  (^_^;)

 今晩は 1本50円の焼き鳥で 寝酒を味わおうと思います。
 
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心子に似た花屋さんに 会えなかった

2012年04月17日 22時52分52秒 | 心子、もろもろ
 
 本日17日の月命日、

 心子似の花屋さんも 来ている曜日なので、 墓参りに行ってきました。

 ところが、 花屋に着くと 別の店員さんでした。

 聞いてみると、 今日は心子似の店員さんは 来ていないとのこと。

 でも 来ていた店員さんが面白い人で、 (ため口だったりするんですが、)

 買った花を僕に渡すとき、

 「いなくてすみません。

 でも いなくても花は同じですから!」

 あざーっす!」

 だって。  (^^;)

 去年の5月に初めて 心子似の店員さんに会い、

 それから その人が来ている曜日に 合わせて行くようにしていましたが、

 2度だけ別の曜日に 行ったことがあります。

 ちょうど月命日の日に 霊園の近くで 別の用事が重なった時と、

 1月17日の祥月命日で 日取りをずらしたくない時でした。

 しかし、 前者の時は 心子のお母さんが 亡くなったことが分かって、

 数日後に改めて お母さんへの花を供えにいき、 その際店員さんに会いました。

 後者の時は、今年から店員さんの出勤日が増えて、偶然来ていたのです。

 従って 最初に会ってから 毎月必ず会えていたのです。

 今月は初めて 会えなかったという次第です。
 

 お墓に行くと、 新しい塔婆が立っていました。

 誰かの法要の月ではないはずなのに、 と思って見てみると、

 お母さんの百箇日と書いてあります。

 告別式も四十九日の時も 塔婆がなかったのに、

 何だか 変わったところがある親族です。

 心子も 苦笑いしてはいないでしょうか。
 
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桜並木に異変? 

2012年04月09日 23時02分06秒 | 心子、もろもろ
 
 今年は冬が寒かったので、 桜の開花が遅かったですね。

 年中行事の、 心子と行った花見に 今日行ってきました。

 天気もよく、 “超満開” という感じで、 とても綺麗でした。

 桜の満開というのは、 実は 八分咲きのことをいうのだそうです。

 本当につぼみが 全て開く頃になると、 最初に開いた花びらが 散り始め、

 赤い萼 (がく) が残って、 あまり美しくなくなってしまいます。

 桜が一番美しいときを  「満開」 と言うために、

 八分咲きで 満開宣言をするのだということです。

(参考: 「このはなさくや図鑑」
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/gimon10/treedrgokai1.html )

 さて、 花見というと花を見ますが、 今日は幹も気になって 見てみました。

 桜の幹は、 綺麗な横筋が入っているものと、

 岩のように ごつごつしたものがありますね。

 どういう違いだろうと 何本か見比べてみました。

 すると 横筋が入った木は 細くて小さく、

 ごつごつした木は 太くて大きいんですね。

 つまり 樹齢の差ではないでしょうか。

 若いころは 綺麗な樹皮に横筋がありますが、

 次第に (樹液が出てきて?)  樹皮が分厚くなって ひび割れてきたり、

 こぶができたり、 苔むしてきたり、 変形してくるのではないかと思います。
 

 ところで、 毎年見ている桜並木に 異変がありました。

 つぼみが開かないまま 葉桜になっていたり、

 つぼみもろくに付けず 枯れたようになってしまった木が、

 何本も続いている 所があったのです。

 上記の幹の話でいうと、 若い木もありました。

 染井吉野は 全てクローンということは、以前に書きましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60500924.html

 DNAが同じなので、 どの木も 一斉に花開くわけです。

 ところが 一部の木だけ開かないというのは、 何が起きたのでしょう? 

 病気なのか、 感染するのか? 

 もしも 来年以降、 これが広がっていくとしたら 大変なことです。

 そうならないこと, 自治体が対策を取ってくれることを 願っています。
 
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心子によく似た花屋さん (5)

2012年03月13日 23時06分59秒 | 心子、もろもろ
 
 今月は都合で 月命日の17日より前に お墓参りに行きました。

 (心子似の店員さんがいる曜日を 選んで行ってるのですが。  (^^;))

 心子に似た花屋さんと、 震災1年の新聞記事で見た 花屋の話をしました。

 両親が営んでいた花屋兼自宅が 被災して倒壊し、 両親も失くした男性が、

 再開は無理だと思っていたところ、 知らない人から 電話がかかってきたそうです。

「花っこはないかい」 と。

 番号案内で調べたのか、 震災で亡くなった人に 手向ける花を欲しいというのです。

 その後も、 そうした電話が 何本もかかってきました。

 お互いに 経験を話ながら泣き、

 遺族にとって 花がどんなに大切か、 改めて気付いたといいます。

 花を必要としている人の 力になりたいと、

 プレハブで再スタートを切った という話でした。

 心子似の花屋さんは、  「最後は花ですね」 と 言っていました。

 亡くなった人にあげるのは、 お金でも食べ物でもなく、 花しかないと。

 実はこの花屋さんは、 元々長い間 事務職をしていたそうですが、

 花が好きで、 転職の最後のチャンスと思って 花屋で働き始めたのだということです。

 今の店が初めてですが、

 以前から花の勉強をしたり、 アレンジメントを習ったりしていたといいます。

 けれども実際の仕事は 大変だと言っていました。

 寒い、 暑い、 重い、 汚い、 それに 怪我もすごいのだそうです。

 でも 好きだからやっていけてると。

 花屋さんというと、 見かけは文字通り華やかで きれいな仕事だと思っていましたが、

 話を聞いてみると 違うものですね。

 でもやっぱり 素敵な仕事だと思います。

 花を買い終わって 店を出るとき、 お墓参りに行く僕に、

 花屋さんは いつも言ってくれます。

 「行ってらっしゃい」。
 
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11年目の祥月命日

2012年01月17日 19時19分38秒 | 心子、もろもろ
 
 東日本大震災を経て 初めての1・ 17、 阪神淡路大震災から17年。

 東北と阪神が 絆を結ぶ日ですが、 心子の 11年目の祥月命日でもあります。

 最近は 毎月の月命日のとき、

 心子に似た花屋さんが 出勤している曜日に合わせて、 お墓に参っているのですが、

 今日は忌日なので 曜日を合わせずに行きました。

 1年前の10周年の日は、 ちょうどこの花屋の 経営が変わって、

 新しい店員さんと 顔を合わせました。

 その時の店員さんがいるといいな などと思いながら、

 花屋の外に並んでいる 花を見ていました。

 すると 店の中から店員さんが、  「こんにちわ」 と 声をかけて出てきました。

 見れば 心子に似た 店員さんではありませんか。

 「明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。

 今年初めてですね」

 と 向こうから言ってくれました。

 僕も挨拶をして、

 「今日は いない日じゃないんですか?」

 と聞くと、 辞めた店員さんがいる関係で、

 出勤日が多くなり、 曜日も変わったというのです。

 もし 今までの曜日に 合わせて来ていたら、 逆に会えませんでした。

 幸いなことで、 心子が取りもってくれたのかもしれません。

 色とりどりの鉢植えの中から、 ふたつを選んで買うと、

 「行ってらっしゃい」

 と見送ってくれました。

 甘いものが好きな心子に、 かりんとうも買っていきました。

 お墓には、 2ヶ月前に亡くなったばかりの 心子のお母さんの墓碑銘もあります。

 今年の正月は、 心子たちは40数年ぶりに

 家族一同そろって 過ごせたのではないでしょうか。

 湯気の上がる 暖かい食卓を囲んで、 楽しい団欒を持てたことを 祈っています。
 
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心子のお母さんの最期

2011年12月21日 20時53分21秒 | 心子、もろもろ
 
 心子のお母さんの最期のことが 何か分かるかと、 実家の方へ行ってみました。

 ここへは、 心子が旅立った直後、

 沢ちゃんに案内されて一度だけ、 家の外まで行ったきりでした。

 きのうの沢ちゃんとの電話で、 立て替えの話を聞いていましたが、

 全く新しい家になっており、 周囲の様子も 記憶とは全く異なっていました。

(大きかった敷地内にマンション, 向かいにはグループホームもできていました。)

 隣の家のインターホンを押して 事情を話すと、

 すぐに出てきてくれて、 色々お話ししてくれました。

 やはりお母さんは 入院したまま退院せず、 病院で亡くなったということです。

 葬儀は ごく近親者だけで行なわれ、

 隣の人は 半月後に連絡を受けて、 お線香を上げさせてもらったそうです。

 隣県に住む お母さんのお姉さんが、

 今も時々この家に来て 空気を入れ換えたりしているとのこと。

 すぐ近くにあるという 本家を教えてくれたので、 そちらも尋ねました。

 お母さんのお義姉さんが やはりすぐに出てきて、 親切に話を聞かせてくれました。

 お母さんから 僕のことも聞いていたそうです。

 お母さんは元々 透析をしていて、 心臓も悪かったのですが、

 お義姉さんが食事を持って行ったり、 ヘルパーに来てもらったりしていました。

 今年2月に 下血して入院し、 お兄さん夫婦が面倒を見ていたとのこと。

 足も良くなく、 肺に腫瘍も見つかり、 最期は 脳梗塞だったということです。

 全身の状態が 悪くなっていったのでしょう。

 お母さん本人も周囲も 自然な死を望み、

 肺の手術や 無駄な延命治療はしませんでした。

 意識ははっきりしていて コミュニケーションも取れ、

 最期は穏やかに、 全く苦しむこともなく逝ったと……。

 それを聞いて、 胸をなで下ろした次第です。

 今日はもう一度 お墓参りにも行ってきました。

 これでやっと 心子の家族はそろって、 天国で顔を合わせることができました。

 今生では 確執や苛烈なことが多くありましたが、

 今は平穏に、 家族の愛情に包まれていることでしょう。

 心子たちの笑顔が見えます。
 
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沢ちゃんと電話がつながった

2011年12月20日 20時57分59秒 | 心子、もろもろ
 
 「境界に生きた心子」 の中に  「沢ちゃん」 の名前で出てきた、

 心子との共通の友だちに、

 心子のお母さんが亡くなったことで 連絡をしました。

 けれども もう何年かご無沙汰していたので、

 アドレスは変わっていて メールは返送されてきたし、

 携帯電話には 訳の分からないおばあさんが出てきて 全然話が通じないし、

 固定電話はずっと留守電だし。

 でもやっと 家電がつながりました。

 以前とちっとも変わらない 話しぶりでした。

 沢ちゃんは 心子のお母さんが 亡くなったこと自体は、 承知していませんでした。

 しかし 家がすぐ近くなので、 時折お母さんに会っていたそうです。

 1年ほど前か、 お母さんが入院するという 話までは知っていましたが、

 その後は 音沙汰がなかったということです。

 沢ちゃんが 心子の家の前を通っても、 いつも留守の様子だったと。

 従って沢ちゃんは、 お母さんがどうして逝ったのかは 知りませんでした。

 お母さんは 親族に見送られたのだろうと思われますが、

 沢ちゃんも僕も 親族とは全くつながりがないので、 死亡の連絡もありませんでした。

 ただ お母さんと沢ちゃんは、 年に何回かは 会って話をし、

 しまいには 親戚のような間柄だったそうです。

 世間話や昔話に花を咲かせ、 深夜まで話したこともあるとか。

 心子の旅立ちが 話題に上ることも。

 心子とお母さんは トラブルが絶えず、

 お母さんも 感情が高ぶることがままありましたが、

 最後のお母さんは とても穏やかな 日々だったということです。

 お母さんの 最後の平安だったかもしれず、 それを聞いて 安堵する気持ちです。

 心子とお母さんは 今は高い所で、 本当に幸せなときを 過ごしていることでしょう。
 
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心子のお母さんが 心子の許へ

2011年12月18日 19時44分29秒 | 心子、もろもろ
 
 きのう17日、 心子の月命日、 いつものようにお墓参りに行きました。

 供えられた花の手入れなどをし、 墓石に水をかけて 手を合わせると、

 ふと、 うしろの墓碑銘が 増えているのに気付きました。

 戒名の中に、 心子の母親の 名前の一文字が入っています。

 『もしかして お母さんが …… ?』

 お母さんは以前から 大分体調を悪くしていて、 独り暮らしでした。

 墓碑銘の日付は 11月16日、 享年82才となっています。

 先月 僕は都合で 10日に墓参に来たので、 その後ということになります。

 ただ、 新しい塔婆はありませんでした。

 孤独死ではなかったのだろうか、 葬儀は取り行われたのだろうか、

 など気がかりです。

 霊園に聞いてみると、 やはり 心子のお母さんが 亡くなっていました。

 ここは石材店なので 詳しい事情は分からないということですが、

 11月19日に納骨されたと 教えてくれました。

 葬儀についても分かりませんが、 催されても 塔婆を立てない場合もあるそうです。

 お墓の継承者は 親族の人になっているとのこと。

 親族によって葬送されたのではないかと 推測されます。

 逝去した3日後に納骨されているので、

 孤独死で発見が遅れた ということはなさそうです。

 (でも多分 遺骨の引き取り手がなくて、

 四十九日を待たずに 納骨されたのでしょう。)

 持病のために 入院していたかどうかは不明ですが、

 恐らく 誰かに看取られての 最期だったのではないでしょうか。

 そう思うと 少し安心しますが、 どのような事情で 永眠されたのかは分かりません。

 主のいなくなった家が どうなっているかも気になります。

 今度、 心子の家の方へ 行ってみようかとも思います。
 
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例年より遅い 外苑の黄葉

2011年12月04日 21時19分15秒 | 心子、もろもろ
 
 今年は 夏がいつまでも暑く、 秋も暖かかったので、

 神宮外苑銀杏並木の黄葉は 例年より遅めでした。

 去年は 見頃を逸してしまいましたが、 今年は 情報をよく見て行ってきました。

 (運動も兼ねて 今年から自転車で。)

 ある程度 葉が落ちていましたが、

 色づいた銀杏の木の葉が、 日の光を浴びて 黄金色に輝いていました。

 でもまだ 青い木もありましたね。

 やはり 個体差が大きくなっています。

 (もみじも まだ緑色でした。)

 今日は日曜日だったからか、 銀杏並木に挟まれた車道が 車両通行止めになっていて、

 車道も人ごみで溢れていました。

 車道の真ん中に立つと、 銀杏並木の向こう正面に 絵画館を望むことができ、

 いつもは見られない 真正面からのアングルで、

 絵画館と銀杏の景観を 堪能することができました。

 いちょう祭りは 年々盛大になり、

 各地のB級グルメやエスニックなど 露店の看板も華やかです。

 長い行列が できている店もあります。

 外国人の観光客も 多く目に付きました。

 銀杏の見事な黄葉は 近年覚束なくなってきていますが、

 反して 人足やお祭りムードは 高まっているようです。

 そんな光景を、 心子はどんな心境で 見ているでしょうね。
 
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