「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子が好きだった雪

2008年02月03日 22時28分27秒 | 「境界に生きた心子」
 
 今日は、東京に 雪が降りました。

 「境界に生きた心子」 から 抜粋します。

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 葬儀の二日後、東京に 雪が積もった。

 心子の好きな 雪が。

 心子に 見せてあげたかった。

 窓から 心子の写真と並んで 雪景色を眺めたあと、

 写真を抱いて 雪の中を歩いた。

 心子の上にも 白雪は降り注いだ。

「しんこ……見えるか?

 真っ白い雪だよ。

 きれいだね……」

 この雪が もう少し早く 降っていたら、

 心子を 思い止まらせることが できただろうか……?

 その晩、僕は心子と 雪見酒を飲んだ。

 心子が 一緒に飲みたいと 言っていた。

 涙酒だった。

 しんしんと、雪は降り続けた。

 永久の旅路に発った 心子を弔うかのように……。
 
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良くない知らせ

2008年02月03日 07時38分58秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 Amazon の 「e託」 という 販売方法が、

 新風舎の書籍では 登録できないという情報がありました。

 e託というのは 購入者の側から見ると、

 普通に 出版社から書籍を購入するのと 変わらないので、

 一番 有効な方法だと 思っていました。

 在庫購入前から、登録できなくなるかもしれないという 可能性は聞いていましたが、

 重要な販路が 失われました。

 前途多難でしょうが、これからも 心子の本を 人々に届ける努力をしていきます。
 
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