(前の記事からの続き)
《「権限」 を見直しましょう》
ある人が権限を持つと、
その人からの批判が 私たちを傷つける可能性は 高くなります。
その権限がどこから来ているのか 検討する必要があります。
私たちの家族は、 「人間関係による権限」 を持っています。
彼らに権限を与えているのは、 私たちです。
私たちが彼らを愛し、 尊重し、 彼らを喜ばせたいと思うからです。
権限を見直すために、 自分自身に問うてみましょう。
・ その権限は どこから来ているのでしょうか?
皆さんか与えない限り、 相手が持つことはありません。
・ BPDの人は、
皆さんの性格や資質を断定する 専門的な知識を持っているでしょうか?
・ 皆さんは、 喜びそうにない人を喜ばせようとしていませんか?
歪んだ認識の障害を持つ人に、 皆さんの価値を決めさせるのは 道理に合いません。
・ より高い権限を求めてください。
BPDの人の意見が正しいか、 他の人に尋ねてみましょう。
皆さんが酷く傷ついている場合は、 セラピーも必要です。
・ BPDの人と話すときは、 次のように考えましょう。
「彼女がこのように話すのは、 彼女が怯えているからだ」
「彼女は 知能指数は高いかもしれないが、 感情的知性は低い」
皆さんの心の声に 権限を与えてください。
・ 彼らの子供のような姿を イメージしてみましょう。
彼らは、 見捨てられた、 虐待された子供,
または怒っている 衝動的な子供を 演じているのではないでしょうか。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕