家族とのコミュニケーションを向上させる方法は、 3つのグループに分けられます。
(1) 基礎を築く
(2) コミュニケーションの準備
(3) 意図的なコミュニケーション
高機能, 低機能のBPD、 両方に適したテクニックもあれば、
どちらか一方のテクニックもあります。
ただし、 BPDを完全に克服できるものではありません。
テクニックを使いこなせるようになるには、 時間も必要です。
まずは友人と練習してみてください。
○ 基礎を築きましょう
《協力的な雰囲気を作りましょう》
誰が正しいかということよりも、 人間関係そのもののほうが重要です。
双方が満足できる解決策を 見いだす上で不可欠です。
BPDの人が間違っていることを 納得させようとすると、
スプリッティング - 羞恥心 - 恐れの螺旋の 引き金を引いてしまいます。
代わりに、 その関係自体を擁護すれば、
各自がその関係性に満足する 可能性が高くなるでしょう。
双方がうまく折り合い、 チームとなり、
支ええっていく方法を見つけたいと思います。
最も求められるのは、 愛情と親密さです。
一夜にしてできるものではありませんが、
皆さんは、 BPDの人に見習ってほしい モデル役を務めているのです。
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕