(前の記事からの続き)
○ 救助するのではなく、 援助しましょう
自分がなってほしい姿を 望むのではなく、
相手に責任感を持たせ、 自立を援助しましょう。
悪い結果になるのを知りながら、 見ているのは辛いものです。
しかし 批判も脅しも効果はありません。
愛と勇気づけることが、 最も強い希望を与えてくれます。
独り立ちしなければ、 強くなれません。
間違った助けをするくらいなら、 助けないほうがましです。
健全な援助には、 以下のメッセージが含まれます。
・ 私はここにいます。 あなたら必要とするなら。
・ 私はここにいます。 あなたがよくない選択をしても。
・ 私はここにいます。 しかし、 限界と境界線があります。
・ 私は、 あなたを勇気づけるために ここにいます。
・ 私は、 客観的に考えるのを援助するために ここにいます。
・ あなたの選択の結果は、 あなたの責任です。
・ 関係が歪んでしまったら、 別れる覚悟があります。
次のような援助もあります。
・ 相手の言うことに耳を傾け、 気持ちに共感する。
・ 相手には解決する能力があると 信じていることを伝える。
うまくできたことを誉める。
・ 「あなたにはどんな選択肢がある?」 と尋ねる。
・ 「私が何をすれば助けになる?」 と尋ねる。
・ 「~なことを考えたことがある?」 と尋ねる。
○ やる気を持ち続ける
古い考え方に気付いたら、 次のメッセージを 自分に伝えてください。
・ 問題を解決できるのは彼女だけだ。
僕にできるのは、 彼女を愛し、 援助することだけだ。
・ 彼の問題を解決することは、 私にはできない。
私の仕事は、 私自身の面倒を見ること。
・ 障害がある人でも、 自分にできることをするよう、 期待されている。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕