「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

行き詰まり感から抜け出す (2)

2014年06月12日 20時16分07秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

○ 救助するのではなく、 援助しましょう

 自分がなってほしい姿を 望むのではなく、

 相手に責任感を持たせ、 自立を援助しましょう。

 悪い結果になるのを知りながら、 見ているのは辛いものです。

 しかし 批判も脅しも効果はありません。

 愛と勇気づけることが、 最も強い希望を与えてくれます。

 独り立ちしなければ、 強くなれません。

 間違った助けをするくらいなら、 助けないほうがましです。

 健全な援助には、 以下のメッセージが含まれます。

・ 私はここにいます。 あなたら必要とするなら。

・ 私はここにいます。 あなたがよくない選択をしても。

・ 私はここにいます。 しかし、 限界と境界線があります。

・ 私は、 あなたを勇気づけるために ここにいます。

・ 私は、 客観的に考えるのを援助するために ここにいます。

・ あなたの選択の結果は、 あなたの責任です。

・ 関係が歪んでしまったら、 別れる覚悟があります。

 次のような援助もあります。

・ 相手の言うことに耳を傾け、 気持ちに共感する。

・ 相手には解決する能力があると 信じていることを伝える。

  うまくできたことを誉める。

・ 「あなたにはどんな選択肢がある?」  と尋ねる。

・ 「私が何をすれば助けになる?」  と尋ねる。

・ 「~なことを考えたことがある?」  と尋ねる。

○ やる気を持ち続ける

 古い考え方に気付いたら、 次のメッセージを 自分に伝えてください。

・ 問題を解決できるのは彼女だけだ。

  僕にできるのは、 彼女を愛し、 援助することだけだ。

・ 彼の問題を解決することは、 私にはできない。

  私の仕事は、 私自身の面倒を見ること。

・ 障害がある人でも、 自分にできることをするよう、 期待されている。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする