簡単なことを依頼するスキルは、 自分を大切にするために必要不可欠です。
できないと、 無力感, 憤りを感じることになってしまいます。
4つの要素があります。
1.簡単な正当化
一言で説明してください。
正当性を説明する必要はありません。
正当化する場合でも、 簡潔にしましょう。
2.和らげた発言
礼儀正しく、 要求的でない、 妥当な人となるためです。
次のような発言です。
「~してもらっていいですか?」
「~してもらえると助かるのですが」
「~してもらえるとありがたいのですが」
(微笑みながら) 「~してもらえますか?」
「~してもらえないでしょうか」
3.直接的で、 具体的な問いかけ
望むことを明確に言いましょう。
詳しく説明するほど、 抵抗される傾向が強くなります。
非難したり、 相手の非をほのめかすのはやめましょう。
4.感謝の発言
相手がイエスというのを助けます。
「本当に助かります」
「努力してくれてありがとう」
「大きな効果が見られるでしょう」
「本当に感謝しています」
これらを合わせると次のようになります。
・ レストランで
「日差しがまぶしいので、 ブラインドを少し下げてもらっていいですか?
ありがとうございます。」
・ 地下鉄で
「少しきついのですが、 ブリーフケースをどかして 場所を空けていただけますか?
本当に助かります」
・ 友人とドライブをしていて
「これだけ前の車に近づいて、 このスピードで走っていると ドキドキするんだ。
車間をもう少し取ってもらっていいかな?
聞いてくれてありがとう」
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]