「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

簡単なことを依頼する

2017年04月25日 21時34分31秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 簡単なことを依頼するスキルは、 自分を大切にするために必要不可欠です。
 
 できないと、 無力感, 憤りを感じることになってしまいます。
 
 4つの要素があります。
 
1.簡単な正当化
 
 一言で説明してください。
 
 正当性を説明する必要はありません。
 
 正当化する場合でも、 簡潔にしましょう。
 
2.和らげた発言
 
 礼儀正しく、 要求的でない、 妥当な人となるためです。
 
 次のような発言です。
 
 「~してもらっていいですか?」
 
 「~してもらえると助かるのですが」
 
 「~してもらえるとありがたいのですが」
 
 (微笑みながら) 「~してもらえますか?」
 
 「~してもらえないでしょうか」
 
3.直接的で、 具体的な問いかけ
 
 望むことを明確に言いましょう。
 
 詳しく説明するほど、 抵抗される傾向が強くなります。
 
 非難したり、 相手の非をほのめかすのはやめましょう。
 
4.感謝の発言
 
 相手がイエスというのを助けます。
 
 「本当に助かります」
 
 「努力してくれてありがとう」
 
 「大きな効果が見られるでしょう」
 
 「本当に感謝しています」
 
 
 これらを合わせると次のようになります。
 
・ レストランで
 
 「日差しがまぶしいので、 ブラインドを少し下げてもらっていいですか?
 
  ありがとうございます。」
 
・ 地下鉄で
 
 「少しきついのですが、 ブリーフケースをどかして 場所を空けていただけますか?
 
  本当に助かります」
 
・ 友人とドライブをしていて
 
 「これだけ前の車に近づいて、 このスピードで走っていると ドキドキするんだ。
 
  車間をもう少し取ってもらっていいかな? 
 
  聞いてくれてありがとう」
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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