「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺の脅し (2)

2013年03月30日 20時57分29秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○するべきこと

 自殺の脅しは、 勝ち目のない状況の中で 最もひどいものです。

 自殺の危険性を 受け入れることはできません。

 ボーダーの人はあなたに、 死ぬか生きるかの責任を 感じさせようとしますが、

 それを単純に拒否することです。

 境界をしっかり維持しながら、 ボーダーの人を支える気持ちを 表現してください。

 生きるか死ぬかを選択するのは ボーダーの人です。

 それを鏡のように 返してあげます。

 そして、 彼らに生きてほしいこと, 助けを求めてほしいと思っていると、

 はっきり伝えてください。

・ 「あなたが離れていくなら 死んでやる」 と言われたら

ex. 「君との関係を 終わらせようとしてるんじゃない。

   でも僕が 君の一部になることはできないんだ。

   僕がいなくても、 君自身の幸せを見つけてほしい。

   僕が君の自殺を 恐れるからここにいる、 みたいな関係は良くないよ。

   君を大切に思ってるから、 君に生き続けてほしいんだ」

 自殺の脅しを 深刻に受け止めているということも、 同時に伝える必要があります。

 声と態度で、 優しさや気遣いを示してください。

 自分には 危機的な状況で 専門的援助を与えられないと はっきり伝えながら、

 ボーダーの人の叫びに 適切な注意を払います。

 自殺の脅しは秘密にせず、 他の人たちの協力も得ましょう。

 支えてくれる人を探してください。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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