「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺の脅し (1)

2013年03月29日 22時49分09秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの人の8~10%が 自殺をするといいます。

 うつ病や統合失調症の人よりも、 致死的ではない自殺を図り、

 自殺についていつも考え、 自殺の脅しを繰り返すとのことです。

 他の疾患を合併していると、 実際に自殺する可能性が 高くなります。

 ボーダーの人が 本当に死にたいと思っているなら、

 ただちに 専門家の助けを求めてください。

○ 自殺の脅しに翻弄されていると 感じた時

 自殺の脅しに 恐怖を感じると、

 ノン・ボーダーの人の気遣いは 怒りに変わるかもしれません。

 多くのボーダーの人が、

 ノン・ボーダーの人が戻ってこないなら 自殺をするとほのめかします。

 ノン・ボーダーの人は 極度の罪悪感, 混乱, 不安を抱えることになります。

 ボーダーの人への一体感は消え、 不愉快な権力闘争が拡大していきます。

 それは双方にとって 公正ではありません。

 ボーダーの人は、 彼らの不幸の責任はあなたにあり、

 自殺をしたらあなたのせいだと 思い込ませようとします。

 専門家による治療が必要です。

○ してはいけないこと

・ 戦わない

 彼らが 本当に死のうとしているかどうかの 議論をしないでください。

 あなたが間違っていると証明するために、 彼らは自殺を実行するかもしれません。

・ 非難しない

 ボーダーの人が あなたを操作していると言って 責めないでください。

 あなたの良心に反することを 要求されても、 直感に従ってください。

 ボーダーの人の行動で あなたがどんな気持ちになるか、 話し合ってもいいでしょう。

・ 強迫に屈しない

 あなたの心遣いを証明するために、 相手に哀れみを示さないでください。

 強迫に屈しても あなたの怒りは治まらないし、

 ボーダーの人が自分を傷つける 可能性も残ります。

 根本的な問題は解決されず、 同じシナリオが繰り返されます。

・ 助けを求める

 相手の要求に屈した経験があるなら、 専門的な援助を求めてください。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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