「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「車輪の一歩」 (2)

2010年05月03日 19時20分36秒 | 映画
 
(前の記事からの続き)

 良子たちを見守っていた 主人公の吉岡 (鶴田浩司) は、

 沈思熟考の末に 口を開きます。

 「人に迷惑をかけない」 という価値観は、

 誰も否定できないものとして 受け入れられている。

 しかし、 人に迷惑をかけてもいいんじゃないか、

 ぎりぎりの迷惑は かけなければいけないんじゃないか、

 周りの人も それを迷惑と思わない社会に なるべきではないか、 と……。

 そして ラストシーン、 良子は勇気を出して、 一人で街へ出ていきます。

 駅の階段の前で、 良子は声を振り絞ります。

 「……誰か……、 助けてください。

 私を、 上に上げてください……!」

 物陰から 涙を堪えられずに 見ている母親。

 近くの男性2~3人が 手を差し伸べるところで、 ドラマは終わります。

 こういう人たちの 勇気が積み重ねられて、 現在の 車椅子の風景があるのですね。

 このように、

 心の障害も 人々に受け入れられる社会が、 早く来てほしいと願います。

 ボーダーの人の 激しい言動も、

 周りの人が迷惑と考えずに 受け止められるような社会が。

 でも、 車椅子の人に 手を貸すことは まだ容易ですが、

 ボーダーの人の言動は 周りの人を強く傷つけたり、 翻弄させたりしてしまいます。

 本人だけでなく、 周囲の人も 困窮を極めるのが、

 まさしくボーダーの 難しいところです。

 車輪の一歩よりも  “ジェットコースターの一歩” は、

 見上げるほど高い壁が あるかもしれません。

 それでも、 僕たちはその一歩を 踏み出していかなければなりません。

 そして それが 人々に理解される時代は、 いずれ必ず来ると 信じています。
 

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「車輪の一歩」 (1) | トップ | 「クロッシング」 (1) »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Re:Unknown (イナモト)
2010-06-27 11:54:44
事情というのは、チューリップさんが悩んでいることについての全ての事情で、それが分からないと意見もなかなか言えませんので。

お子さんのために我慢することも必要ですが、ご自分のことも十二分に大切にしてくださいね。
自分を大切にできないと、人を大切にすることもできませんから。

我慢しすぎて自分が潰れてしまっては、お子さんのためにもならず、元も子もありません。
自分を支えてくれるもの、癒してくれるものも持っていてください。

返信する
Unknown (チューリップ)
2010-06-26 19:53:40
コメントありがとうございます。

私の中で、我慢してやっていこうという気持ち

で固まりました。

ずいぶん悩みました。揺れ動きました。でも、

頑張って子供の為に生きていこうと思います。



ところで事情とは、二人の関係のことでしょうか?
返信する
Re:Unknown (イナモト)
2010-06-25 20:53:57
書くだけでも、まず物事を整理して考えるのに役立ちます。
そうして伝えていってみることが大切ですね。
差し支えない範囲で事情を教えていただければ幸いです。

なお、僕は同じ内容のブログをヤフーをメインにやっています。
こちらのほうへお越しいただけたら幸いです。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531


これからもよろしくお願いします。m(_ _)m

返信する
Unknown (チューリップ)
2010-06-25 10:11:04
そうですね。子供が、一番ですね。

主人の裏切りは、感覚的なものでしかありません。

あきらめて、我慢して行くしかないですね。

ここ何日かは、一緒にいて???もしかして
と思ったことは、箇条書きにしています。
その内の何個かは、主人に伝えました。
わかってくれればいいなと思います。
個条書きにして、心を整理してなんとかやっていこうと思います。


悪口のことも、主人に頼んでみます。

コメントありがとうございました。



返信する
Re:Unknown (イナモト)
2010-06-24 23:09:36
コメントをありがとうございます。
詳しい事情がやはり分かりませんが、一番大切なのはお子さんでしょうね。

ご主人はどのようなことで裏切るのでしょう。
お子さんの前では人の悪口を言わないようにと、話し合ってご主人に頼むことはできないでしょうか? 

返信する
Unknown (チューリップ)
2010-06-24 16:23:45
せめて、私以外の人の悪口をいわないように
だけでも、とりあえずできるといいんだけど。


返信する
Unknown (チューリップ)
2010-06-24 15:31:46
そう、私だけならまだしも、私のまわりの素晴らしい人達に、いちゃもんをつけていく。

それは、ゆるせない。

そんな親の背中は、子供にはやはり良くない。


私は何をまもろうとしていたのだろう。


かわるのだろうか?やはり、無理やろう。


我慢して、我慢して、まわりも傷つけて、
子供にとっていいわけない。

返信する
Unknown (チューリップ)
2010-06-24 14:08:55
先日も、コメントさせて頂いたのですが、おそらく主人は私がボーダーだと思っています。

しかし、私も主人の行動には困っています。
何回も裏切られて。

でも、もしここにきてもなお家族を裏切ることをしたのであれば、もう一緒には暮せないでしょう。
私は、子供を守る義務があります。

しかし、私には正確な情報はありません。
感覚的なものでしかありません。


ここに来て裏切られるのであれば、子供達と
生きていくべきであると考えます。
返信する
コメントありがとうございます。 (イナモト)
2010-05-04 20:17:02
いつもご覧いただいているとのこと、どうもありがとうございます。

自分に振り回され、彼も振り回されているのですね……。
辛い思いをしていることだろうと思います。
治療やカウンセリングなどは受けているのでしょうか? 
専門家のサポートは大切なことだと思います。
あきさんと彼氏が、少しでも穏やかに過ごして行けることを願っています。

なお、僕は同じ内容のブログをヤフーをメインにやっています。
是非こちらのほうへもお越しください。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531


返信する
Unknown (あき)
2010-05-03 22:11:08
はじめまして。いつも拝見しております。私も、ボーダーで、まさに、カレにジェットコースターな毎日は、たくさんだ!と言われています。自分で自覚できていないのが問題を大きくしてしまいます。ボーダーな自分に自分で疲れています。
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事