「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自傷行為 (2)

2013年03月23日 22時48分25秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より

(前の記事からの続き)

○ するべきこと

・ ボーダーの人が 自傷行為をすると脅したときは、 セラピストに知らせる。

  この先、 自傷行為が起こったらどうするかを 話し合う。

  それが無理なら、 あなたが 専門家の援助を求めてください。

  入院を検討すべきこともあります。

・ 冷静さを保ち、 丁寧に話をする。

  あなた自身のパニックで、 彼らの混乱を助長しないように。

・ 必要なら、 適切な治療を探す。

 
  この問題は、 支持的に、 落ち着いた態度で、

  事実に即して扱わなければなりません。

   ex. 「一緒に病院へ行きましょう。  そして調べてもらいましょう」

・ ボーダーの人が サポートチームに加わるように 援助する。

  セラピストを探す。

・ ボーダーの人への共感を示し、 耳を傾ける。

  彼らがどう感じているか、 あなたが理解しようとしていると 表現しましょう。

  相手を気遣いながら、 質問してください。

   ex. 「どんな気持ちなの?」  「私にできることがある?」

  ボーダーの人の恐れ, 苦悩, 心の混乱を 過小評価しない。

  あなたが今までに感じた 最悪の気持ちを、 3倍にしてみてください。

・ ボーダーの人にも 解決手段を考えてほしいと示し、

  愛と受容の気持ちを 強く伝える。

   ex. 「あなたが自分を傷つけると、 無力感や怒りを覚えるの。

   理解したいと思ってる。

   でも二度と こんなことをしてほしくない。

   もししたくなったら 私に話すか、 先生に電話して」

・ 良い面を取り上げ、 励ます。

   ex. 「2週間 自分を傷つけずにいられたね。  またできると思うよ」

・ 害にならない 別の刺激を提案する。

  ex. 氷をつかむ, 激しい運動をする, 唐辛子やレモンなどをかじる

    そうするかどうかは ボーダーの人次第です。

・ ボーダーの人が、 自傷行為を人にばらさないでほしい と言ったら、

  あなたには この問題を一人で扱う力がないと はっきり示す。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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