(前の記事からの続き)
○ するべきこと
・ ボーダーの人が 自傷行為をすると脅したときは、 セラピストに知らせる。
この先、 自傷行為が起こったらどうするかを 話し合う。
それが無理なら、 あなたが 専門家の援助を求めてください。
入院を検討すべきこともあります。
・ 冷静さを保ち、 丁寧に話をする。
あなた自身のパニックで、 彼らの混乱を助長しないように。
・ 必要なら、 適切な治療を探す。
この問題は、 支持的に、 落ち着いた態度で、
事実に即して扱わなければなりません。
ex. 「一緒に病院へ行きましょう。 そして調べてもらいましょう」
・ ボーダーの人が サポートチームに加わるように 援助する。
セラピストを探す。
・ ボーダーの人への共感を示し、 耳を傾ける。
彼らがどう感じているか、 あなたが理解しようとしていると 表現しましょう。
相手を気遣いながら、 質問してください。
ex. 「どんな気持ちなの?」 「私にできることがある?」
ボーダーの人の恐れ, 苦悩, 心の混乱を 過小評価しない。
あなたが今までに感じた 最悪の気持ちを、 3倍にしてみてください。
・ ボーダーの人にも 解決手段を考えてほしいと示し、
愛と受容の気持ちを 強く伝える。
ex. 「あなたが自分を傷つけると、 無力感や怒りを覚えるの。
理解したいと思ってる。
でも二度と こんなことをしてほしくない。
もししたくなったら 私に話すか、 先生に電話して」
・ 良い面を取り上げ、 励ます。
ex. 「2週間 自分を傷つけずにいられたね。 またできると思うよ」
・ 害にならない 別の刺激を提案する。
ex. 氷をつかむ, 激しい運動をする, 唐辛子やレモンなどをかじる
そうするかどうかは ボーダーの人次第です。
・ ボーダーの人が、 自傷行為を人にばらさないでほしい と言ったら、
あなたには この問題を一人で扱う力がないと はっきり示す。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
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