■2021年2月10日の朝と前日の夕方に2回、防災無線が鳴りました。
【ゆり丸の小笠原航路の最終運航となります】
その短い1文には、言葉にならない想いが十分に伝わって来ました。
母島の暮らしを支えてきた船がまたひとつ引退を迎える日が来ました。
ゆり丸は今年いっぱいで引退が決まっているのです。
ホントはもっと盛大にセレモニーを行いたい!
でも、今はコロナ禍の緊急事態宣言の最中です。
盛大なイベントは行えない。
だからこそ、どうやって感謝を表現できるのか?
特に告知されない中、厳かにゆり丸を見送りたい、最後をこの目で見たい、
そんな気持ちに突き動かされた人々がみんなマスクをして、
港に集まりました。
そこでは厳かに引退セレモニーが小規模でひっそりと行われていました。
■「ゆり丸」は母島~父島間を結ぶ定期船「ははじま丸」と同じ伊豆諸島開発が運航している船です。
いつもははじま丸が船舶検査(通常:ドック)中に代替船として、父島~母島航路を運航してくれます。
平成10年(1998年)から運行していて、普段は伊豆諸島の全ての島の産業廃棄物や一般廃棄物、貨物を運んでいます。
青ヶ島~八丈航路の「あおがしま丸」のドック中なども同様に代替船として運行しています。
古くだと、トカラ列島の代替船としても運行していた過去があるそうです☆
【ゆり丸】
総トン数 469トン
全長 62m
旅客営業定員 沿海90人(近海40人)
航海速力 13.5ノット
主機馬力: 2,000馬力
竣工 平成10年2月25日
島ではよく「ゆれ丸」なんて言われます。
それはドック中のよく海況の悪い、冬の海を運航することが多く、
おまけに船の横揺れ軽減装置「スタビライザー」が未搭載だからなのでしょう。
しかし、船乗りからすると、「とんでもない!とても揺れない良い船だ!」なのだそうです。
伊豆諸島開発は全部で3隻の船を運航していて、
「ははじま丸」
「ゆり丸」
「あおがしま丸」
なのです。
なんて僻地の赤字航路ばかりを支えてくれているのでしょう♪
ちなみにこのクロスとクリアファイルはゆり丸引退記念で限定販売されているものです(*^_^*)
元々、貨物船に乗るのが好きな夫婦です(笑)。
これで気に入らない方がおかしいでしょう(*^_^*)
2016年のははじま丸の交代式、
2018年の第二十八共勝丸の引退、
そして、
2021年秋のゆり丸の引退。
返還50周年を過ぎたタイミングだからでしょうか?
近年大好きな船の交代が続きます。
やっぱり寂しいです。
精一杯、私達の暮らしを支えてくれた船なのだから、精一杯感謝の気持ちを伝えたいです。
■ゆり丸とのお別れの日は、なんだか綺麗な綿あめの様な筋状の雲でした☆
島の友達や妻と「綺麗な雲だね~」と言い合えたのがなんか嬉しかったり(*^_^*)
見送りの為に急いで山の仕事から下りてくると、
告知されていないセレモニーが始まっていました!
役場の母島支所長の言葉、
そしてM船長からの言葉、
そして花束贈呈。
祝福するかのような青空といい天気の下でした。
本当にありがとうございました(*^_^*)
■ゆり丸の今秋の引退を知っていたので、
この1週間は夫婦でソワソワとしていました。
今朝は朝から妻と次女がゆり丸に捧げるレイを作っていて、
学校に行くギリギリまで作業をしていました。
セレモニー後、
レイはM船長の粋な計らいで、操舵室に招き入れてくれて、みんなが見える高い位置にかけさせて頂きました♪
こんなところです。
M船長ありがとうございます!!
少し、去年「あおがしま丸」で妻子が青ヶ島に渡った話は知っていて、
船長もすっかりご存知でした(*^_^*)
※ゆり丸とはは丸、あおがしま丸の船員は交代し合っているのです☆
船長が離岸接岸の時に周囲を確認して操舵する場所です。
ついでに操舵席にもハイビスカスを添えさせていただきました☆
計器類の中に赤い花が映えますね♪
■島の友人の一人も役目を終えて、引き揚げとなりました。
一緒に沢山カヌーを漕いだり、青年会をやったり、誰からも好かれる素敵なYちゃん。
お酒がめっっちゃ大好きで、見送りのお土産がみんな
ビールだお酒だおつまみだで大笑い(笑)。
終いにはチョコを持ってきてくれた友人。
よく見るとウイスキーボンボンならぬ、焼酎ボンボンでした(笑)。
「いやあ、酒がガソリンだからね!!」
と笑顔で乗っていきました(*^_^*)
行ってらっしゃい♪
■そして保育園の子供達が見送りに来てくれていました!
しかも手作りの横断幕を持って(ToT)/~~~
なんて素敵なんだ~(*^_^*)
子供達は
「ありがと~!」「げんきでね~!」と叫んでいます。
うちの長女が第二十八共勝丸の引退見送りの時に大号泣していたのを思い出しました。
このゆり丸がいなければ、母島はおが丸ドックとは別に3週間のアクセスのない離島になっていたかも知れません。
本当にゆり丸がここに来てくれることが、どれだけ有難いか…
再度、確認した気持ちです。
今回はいつもやらない紙テープまで用意してくれていました。
短いけど、想いのこもった放送をしてくれたり、
厳かにセレモニーをしてくれたり、
ちゃっかり紙テープまで用意してたり、
ほんとやる事が人情ですね(*^_^*)
なんかこっちまで嬉しくなってしまいます☆
色んな島の暮らしを支えてくれていたゆり丸。
どうもありがとう!!
これで小笠原航路としては引退となります。
また次の嫁ぎ先や、次の新船については詳細が分かっていないので、
分かり次第、また記事に書こうと思います。
最後に小笠原航路 最後の運航を動画でご覧ください。
その②はゆり丸のアナザーストーリーとして、記事を書こうと思います。
そちらもお楽しみに(*^_^*)
【ゆり丸の小笠原航路の最終運航となります】
その短い1文には、言葉にならない想いが十分に伝わって来ました。
母島の暮らしを支えてきた船がまたひとつ引退を迎える日が来ました。
ゆり丸は今年いっぱいで引退が決まっているのです。
ホントはもっと盛大にセレモニーを行いたい!
でも、今はコロナ禍の緊急事態宣言の最中です。
盛大なイベントは行えない。
だからこそ、どうやって感謝を表現できるのか?
特に告知されない中、厳かにゆり丸を見送りたい、最後をこの目で見たい、
そんな気持ちに突き動かされた人々がみんなマスクをして、
港に集まりました。
そこでは厳かに引退セレモニーが小規模でひっそりと行われていました。
■「ゆり丸」は母島~父島間を結ぶ定期船「ははじま丸」と同じ伊豆諸島開発が運航している船です。
いつもははじま丸が船舶検査(通常:ドック)中に代替船として、父島~母島航路を運航してくれます。
平成10年(1998年)から運行していて、普段は伊豆諸島の全ての島の産業廃棄物や一般廃棄物、貨物を運んでいます。
青ヶ島~八丈航路の「あおがしま丸」のドック中なども同様に代替船として運行しています。
古くだと、トカラ列島の代替船としても運行していた過去があるそうです☆
【ゆり丸】
総トン数 469トン
全長 62m
旅客営業定員 沿海90人(近海40人)
航海速力 13.5ノット
主機馬力: 2,000馬力
竣工 平成10年2月25日
島ではよく「ゆれ丸」なんて言われます。
それはドック中のよく海況の悪い、冬の海を運航することが多く、
おまけに船の横揺れ軽減装置「スタビライザー」が未搭載だからなのでしょう。
しかし、船乗りからすると、「とんでもない!とても揺れない良い船だ!」なのだそうです。
伊豆諸島開発は全部で3隻の船を運航していて、
「ははじま丸」
「ゆり丸」
「あおがしま丸」
なのです。
なんて僻地の赤字航路ばかりを支えてくれているのでしょう♪
ちなみにこのクロスとクリアファイルはゆり丸引退記念で限定販売されているものです(*^_^*)
元々、貨物船に乗るのが好きな夫婦です(笑)。
これで気に入らない方がおかしいでしょう(*^_^*)
2016年のははじま丸の交代式、
2018年の第二十八共勝丸の引退、
そして、
2021年秋のゆり丸の引退。
返還50周年を過ぎたタイミングだからでしょうか?
近年大好きな船の交代が続きます。
やっぱり寂しいです。
精一杯、私達の暮らしを支えてくれた船なのだから、精一杯感謝の気持ちを伝えたいです。
■ゆり丸とのお別れの日は、なんだか綺麗な綿あめの様な筋状の雲でした☆
島の友達や妻と「綺麗な雲だね~」と言い合えたのがなんか嬉しかったり(*^_^*)
見送りの為に急いで山の仕事から下りてくると、
告知されていないセレモニーが始まっていました!
役場の母島支所長の言葉、
そしてM船長からの言葉、
そして花束贈呈。
祝福するかのような青空といい天気の下でした。
本当にありがとうございました(*^_^*)
■ゆり丸の今秋の引退を知っていたので、
この1週間は夫婦でソワソワとしていました。
今朝は朝から妻と次女がゆり丸に捧げるレイを作っていて、
学校に行くギリギリまで作業をしていました。
セレモニー後、
レイはM船長の粋な計らいで、操舵室に招き入れてくれて、みんなが見える高い位置にかけさせて頂きました♪
こんなところです。
M船長ありがとうございます!!
少し、去年「あおがしま丸」で妻子が青ヶ島に渡った話は知っていて、
船長もすっかりご存知でした(*^_^*)
※ゆり丸とはは丸、あおがしま丸の船員は交代し合っているのです☆
船長が離岸接岸の時に周囲を確認して操舵する場所です。
ついでに操舵席にもハイビスカスを添えさせていただきました☆
計器類の中に赤い花が映えますね♪
■島の友人の一人も役目を終えて、引き揚げとなりました。
一緒に沢山カヌーを漕いだり、青年会をやったり、誰からも好かれる素敵なYちゃん。
お酒がめっっちゃ大好きで、見送りのお土産がみんな
ビールだお酒だおつまみだで大笑い(笑)。
終いにはチョコを持ってきてくれた友人。
よく見るとウイスキーボンボンならぬ、焼酎ボンボンでした(笑)。
「いやあ、酒がガソリンだからね!!」
と笑顔で乗っていきました(*^_^*)
行ってらっしゃい♪
■そして保育園の子供達が見送りに来てくれていました!
しかも手作りの横断幕を持って(ToT)/~~~
なんて素敵なんだ~(*^_^*)
子供達は
「ありがと~!」「げんきでね~!」と叫んでいます。
うちの長女が第二十八共勝丸の引退見送りの時に大号泣していたのを思い出しました。
このゆり丸がいなければ、母島はおが丸ドックとは別に3週間のアクセスのない離島になっていたかも知れません。
本当にゆり丸がここに来てくれることが、どれだけ有難いか…
再度、確認した気持ちです。
今回はいつもやらない紙テープまで用意してくれていました。
短いけど、想いのこもった放送をしてくれたり、
厳かにセレモニーをしてくれたり、
ちゃっかり紙テープまで用意してたり、
ほんとやる事が人情ですね(*^_^*)
なんかこっちまで嬉しくなってしまいます☆
色んな島の暮らしを支えてくれていたゆり丸。
どうもありがとう!!
これで小笠原航路としては引退となります。
また次の嫁ぎ先や、次の新船については詳細が分かっていないので、
分かり次第、また記事に書こうと思います。
最後に小笠原航路 最後の運航を動画でご覧ください。
その②はゆり丸のアナザーストーリーとして、記事を書こうと思います。
そちらもお楽しみに(*^_^*)