2日前、17才の少年が4才の子どもの頭を金槌で殴ったと新聞は報じています。少年は人を殺してみたかったと語っているそうです。彼は2年前に学校を辞めました。当時から人を殺したいと言っていたそうで、バックの中には、スタンガン、包丁など殺人に使える武器が沢山買い集められていたそうです。
少年が小校6年時に書いた将来の夢についての作文を記者が読んでいました。その内容は漫画家になって成功するが最後には挫折する夢の無いものでした。
ミッシェル・エンデの『はてしいない物語』の中の虚無が少年の心の中にも広がっていたと感じました。彼だけで無く、今の子供達の多くは夢をみなくなっています。彼らの世界からファンタジーが消え、ファッション、化粧、メル友など現実的なものが多くなっています。その行動の中から創造的夢を見出せる子どもは数少ないでしょう。多くの子どもは夢ではなく、形だけを追いかけているように見えます。
私の好きなエスペラントの作品にエロシェンコの『墜ちるための塔』(Turo por Fali)があります。目の見えない詩人エロシェンコは易しい言葉で虚栄の虚しさを語っています。
金も地位も美貌もあり、たがいに惹かれあう男女が相手を屈服させようと張り合って、年月を重ねながら高い塔を築いきます。ふと流れる星に気付き、手を伸ばした時、自分がその高い塔から落ちてしまう物語です。易しいエスペラントで書かれた詩情あふれる短い作品です。
いま社会は流動的で大人にとっても先が見えません。子ども達がこの虚しい世界から抜け出し、希望を持てるような社会にする責任は私たち大人にあるのですが、私たちはどれほどその責任を果たしているでしょうか。
少年が小校6年時に書いた将来の夢についての作文を記者が読んでいました。その内容は漫画家になって成功するが最後には挫折する夢の無いものでした。
ミッシェル・エンデの『はてしいない物語』の中の虚無が少年の心の中にも広がっていたと感じました。彼だけで無く、今の子供達の多くは夢をみなくなっています。彼らの世界からファンタジーが消え、ファッション、化粧、メル友など現実的なものが多くなっています。その行動の中から創造的夢を見出せる子どもは数少ないでしょう。多くの子どもは夢ではなく、形だけを追いかけているように見えます。
私の好きなエスペラントの作品にエロシェンコの『墜ちるための塔』(Turo por Fali)があります。目の見えない詩人エロシェンコは易しい言葉で虚栄の虚しさを語っています。
金も地位も美貌もあり、たがいに惹かれあう男女が相手を屈服させようと張り合って、年月を重ねながら高い塔を築いきます。ふと流れる星に気付き、手を伸ばした時、自分がその高い塔から落ちてしまう物語です。易しいエスペラントで書かれた詩情あふれる短い作品です。
いま社会は流動的で大人にとっても先が見えません。子ども達がこの虚しい世界から抜け出し、希望を持てるような社会にする責任は私たち大人にあるのですが、私たちはどれほどその責任を果たしているでしょうか。