”遊山乞食” 山と温泉と

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山門施餓鬼法要〜リモート法要〜

2021年08月07日 | 生老病死
今日は四国の菩提寺で施餓鬼法要。参列する積もりだったが、県を越えての参加は控えてくださいと言われ、お寺に一任していた。現地に行けなかったが、参列したつもりで実施時刻14:00に盆飾りと位牌を前にし、盂蘭盆(うらぼん)経現代訳を黙読し、ご先祖と供養について考えた。たまにしか会えない親類縁者にも会えないお盆だが、コロナ感染爆発の最中なので仕方ない。盆飾りセット代と法要のお布施は口座振込、後日お寺から「法要実施証」が送られてくる。先祖供養のやり方もずいぶん変わったな。

■盂蘭盆経 現代訳 〜臨済宗妙心寺派 資料より〜
私はこのように聞きました お釈迦様が祇園精舎におられたとき 神通力で名高いお弟子の目連さんが 自分を育ててくれた恩返ししたいと考えられ その神通力をもって探したところ 亡き母は餓鬼界に堕ちておられました 飲食も取れず骨と皮の有様 目連さん悲しんで すぐに鉢にご飯を盛り 母のもとに送り届けますが 母が口にしようとすると 口に入れる前に炭に変わって結局食べれません 仕方なくお釈迦様のもとに帰って 一部始終報告します お釈迦様が言われるには「目連よ あなたのお母さんは前世で犯した罪は重く あなた一人の力ではどうしようもありません あなたが親孝行だという名声がどんなに高くとも 天や地の神々天魔や異教徒 道士や四天王といえどもどうにもならない しかし各地で修行している修行僧の不思議な力があれば 必ずや 脱することが出来ます お母さんを救済する方法を教えます すべての困難 苦しみや憂い 生前の罪も消し去るのです」続けてお釈迦様は「各地で修行している修行僧 八月十五日になれば雨季の修行が終わります その時に 七代前の先祖から現在の父母のうち 困難な所にいる者のために さまざまの物をお供えしなさい ご馳走を尽くしてお盆にわけ各地から集まった徳の高い修業僧を供養するのです この日 山地で座禅をしていた者 四段階の修業を完成させた者 木の下で修行した者 六神通で修行僧たちを導いてきた者 菩薩や仏たちの化身である修行僧など一同に会してみな心をひとつにしてご飯を食べます 清らかな戒律と仏弟子の生活を守る修行僧の徳はどんなに広く 大きいことか 修行を終えたばかりの修行僧を供養することで 現在の父母から七代前の先祖まで苦しみから脱出して 極楽に往生し 衣服に困ることはなく まだ父母がご存命中であれば 寿命が百年まで伸びるし 亡くなっていても 七代前の先祖も極楽往生し 無限の幸せを受けることができます」お釈迦様は各地からの修行僧に「みなさん まず施主の家のため 七代前まで先祖の幸せを祈願して下さい 座禅を行ってから食事を頂きましょう」初めてお盆を頂いた修行僧たちはまずお釈迦様にお盆をお供えし みなで祈願し終わってから食事すると 目連さんも 集まった修行僧もみなおおきな法悦に包まれ 目連さんの泣き声もいつしか消え 母は この日のうちに 長い長い餓鬼の苦しみから抜け出すことができました 目連さんお釈迦様に尋ねます「私の母が 仏法僧の功徳の力を得て 餓鬼界を脱出出来たのは修行僧の不思議な力のお陰です 将来 全ての仏弟子も親孝行しようと思う者は この盂蘭盆をお供えすれば現在の父母から七代前まで先祖を救うことが出来るでしょうか」「いい質問です 目連よ 男僧 尼僧 国王 王子 大臣 役人 庶民であってもみな 親孝行をしようと思うなら 先祖のため 八月十五日 仏陀の法悦の日であり 修行明けにて ご馳走を盂蘭盆に盛り付け 各地からの修行僧に施し祈願してもらいなさい 現在の父母は寿命百年に伸び 病気もなく 苦悩がないように 七代前の先祖 餓鬼の苦しみを脱出し 極楽に生まれ変わって無限の幸せをえられますようにと」お釈迦様は全ての人々に「親孝行な仏弟子は いつも心のなかで父母の供養と七代前までの先祖のことを忘れず 毎年八月十五日に 常に親孝行の心で両親から七代前の先祖までを思いやり 盂蘭盆を用意して仏や僧に施し 自分を育て慈しんでくれた父母の恩に報いましょう 全ての仏弟子は この教えを大事にしてください」このとき 目連さんも 修行僧も信者も お釈迦様の説法を聴いて感激し これを実行することにした



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