昨日は登山で疲れ、早寝したので温泉は1ヶ所だけだった。今日は不安定な天気なので湯治モードに戻す。6時から営業している市営共同温泉「長生湯」の朝風呂へ、ここは道の駅から近いし安いので今回が3度目だ、駐車場の脇に句碑を見つけた、草で半分隠れていたが・・・かき分けて見たら山頭火の句碑だった。山頭火は昭和5年11月にここに来て、26句詠んだらしい。その一つだろうか、湯上がりに天満神社に移動、湧水を4L汲んでここにある句碑を見た。
・AM6:20一番風呂の人が直ぐ出て貸し切りとなった
・車の脇に句碑?ネットで調べたら「
あかつきの湯が わたし一人をあたためてくれる」
・公園の句碑は以前見たとおり 「
まだ奥に家がある 牛をひいていく」
久々に青空文庫で
山頭火の「行乞記」を拾い読みした。
■青空文庫より引用
・十一月八日 雨、行程五里、湯ノ原ユノハル、米屋
竹田から、長湯温泉に到着。当時はユノハルと言っていたらしいが、ここの印象を次のように書いている。
こゝは片田舎だけれど、さすがに温泉場だけのよいところはある(小国には及ばないが)、殊に浴場はきたないけれど、解放的で大衆的なのがよい、着いてすぐ一浴、床屋から戻つてまた一浴、寝しなにも起きがけにもまた/\一浴のつもりだ! 湯の味は何だか甘酸つぱくて、とても飲めない、からだにはきけるやうな気がする、とにかく私は入浴する時はいつも日本に生れた幸福を考へずにはゐられない、入浴ほど健全で安価な享楽はあまりあるまい。
長生湯の直ぐ向かいの角に、床屋が有った。山頭火が利用した床屋、ここの先代がやっていたのかも。現在の長湯温泉に歓楽街は無く開店休業状態の個人商店が有るだけ、コンビニもヤマザキショップが1軒有るだけだ。
・⇩は「おの理容」、右の句碑は山頭火が泊まった米屋跡、すぐそこ