ゴエモンのつぶやき

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片手で楽々クッキング 豊川で障害者向け教室開設へ

2010年08月03日 00時45分10秒 | 障害者の自立
 愛知県豊川市のデイサービス施設「アベニュー・リラ」が、半身不随の人を対象にした「片手でできる料理教室」の開設準備を進めている。講師は、耳が不自由な同施設職員の柴田梨衣(りえ)さん(20)=同県豊橋市。柴田さんは「自信を失っている人に『できる喜び』を伝えたい」と意気込んでいる。

 7月、教室が試験的に開かれた。まな板の裏から打ちつけたくぎにニンジンを突き刺し、片手で握った包丁で切る。こんにゃくはコップを逆さまにして丸い口で切り分ける。2時間ほどで筑前煮が完成。右手が不自由な女性は、久々の料理に笑顔をみせた。

 同施設は1日35人が利用している。教室開設は同施設の大塚昌明理事長の夢だった。昨年、山口県防府市の「夢のみずうみ村」デイサービスセンターの教室を視察し、参加者の生き生きとした姿が脳裏に焼きついていた。そんな時、知人の豊橋調理製菓専門学校長から「就職先が見つからない生徒がいる」と、紹介されたのが柴田さんだった。

 柴田さんは豊橋聾(ろう)学校高等部を卒業後、1年間、専門学校に通い、調理師の資格を取っていた。まじめでひたむきな柴田さんに会い、大塚理事長はひらめいた。「彼女の頑張る姿は半身不随の人にも刺激を与えるはず。料理教室の講師をやってもらおう」

 柴田さんは戸惑ったが、同村を視察して前向きになった。そこには、リハビリでつかんだ能力で生きることを楽しむ人たちがいた。「私も障害があるが、少しの手助けがあれば健常者と同じように生活できる。手が不自由な人も同じはず」

 柴田さんは毎日、料理を作り、気付いたことを書き出している。腹と流し台の間に砂糖の袋を挟んで調味料入れに移し替える方法を考えたり、置いて量れる計量スプーンを100円ショップで購入したり。「片手でもできることを一つずつ増やし、喜びをいっしょに味わいたい」と教室開設を心待ちにしている。

 教室は、9月1日から同施設で毎日開き、助手の職員の通訳や筆談で進める。

中日新聞

においを嗅ぐデバイスで障害者が筆記や車いすの操作が可能に

2010年08月03日 00時41分04秒 | 障害者の自立
イスラエルの研究チームが、においを嗅ぐ(鼻をすする)力を利用することにより、重度の身体障害者がコンピューターゲームをしたり、筆記によって自分の考えを示したり、車いすでの移動を助けるデバイスを考案した。

この実験的な“スニッフ・コントローラー(sniff controller)”は、障害者の脳神経はダメージを受けていないことが多く、軟口蓋(口蓋後方の柔らかい部分)にメッセージを送れる機能が残されていることを利用したもの。軟口蓋が動く際の鼻腔内圧の変化を記録し、この変化を電気信号に変換してデバイスに送る。

イスラエル、ワイツマンWeizmann研究所(レホボト)のAnton Plotkin氏らは、この実験的デバイスが四肢麻痺患者や、周囲のことを認識していても反応したり動いたりすることのできない“閉じ込め症候群locked-in syndrome”の患者に役立つ可能性があるとしている。同氏らによる今回の研究では、脳卒中のため数カ月間閉じ込め状態にあった51歳の女性が、倒れて以来初めて家族あてにメッセージを書くことができた。

同様に、42歳の男性は18年前の自動車事故以来、閉じ込め状態にあったが、特定の文字を強調したときににおいを嗅ぐことでメッセージを書いた。このデバイスの導入から名前を書くまでには20分しかかからなかった。デバイスの利用により、四肢麻痺患者がものを書いたり、インターネットをしたり、電子メールを書いたりすることもできる。

また、健常な対照群と障害者群対象としが実験で、いずれも一連の単純なコマンド(前進は2回鼻をすする、後進は2回吐く、左旋回は吐いてすする、右旋回はすすって吐く)を用いていくつかの曲がり角を含む115歩の道を進むことができ、うまく“操作する”練習は通常、わずか15分であった。Plotkin氏らは、ほとんどの人が鼻をすする動作と別に呼吸ができると考えており、呼吸によって偶然車いすが動き、悲劇を招く可能性はないとしているが、“安全ブレーキ”付きでプログラムすることもできる。同氏らは、植物状態にある患者など他のタイプおけるデバイスのテストを計画している。同研究所は、この技術について特許を申請している。

米サウスフロリダ大学(タンパ)神経外科特別教授/加齢・脳修復センター所長のPaul Sanberg氏は「他に意思伝達手段のない人がにおいをかぐことを活用するいう、まさにメカニカルなことであり、重度の障害者に選択肢をもたらす」と述べている。研究結果は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に7月26日掲載された。(HealthDay News 7月26日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=641487
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2010年8月 2日 16:00 [医療全般]|[テクノロジー]

障害者支援法改正案:与野党に再提出しないよう声明

2010年08月03日 00時38分51秒 | 障害者の自立
 福祉サービスの利用者負担を障害が重いほど負担が大きくなる「応益負担」から支払い能力に応じた「応能負担」に変更する障害者自立支援法改正案について、現行の支援法違憲訴訟の元原告・弁護団は2日、「当事者の意見を聞いていない」として、与野党に再提出しないよう求める声明を出した。

 厚生労働省内で会見した元原告・弁護団は、▽改正案は適用期限を明記しておらず、現行の支援法延命になりかねない▽応益負担が残るおそれがある--などと指摘した。

 元弁護団長の竹下義樹氏は「再提出を明言する議員もいる。和解にあたり『障害者の意見を聞く』とした政府と原告の基本合意を踏みにじる動き」と批判した。

 改正案は、現行支援法廃止と「障がい者総合福祉法」(仮称)実施(13年8月)までのつなぎの位置づけとされている。通常国会で成立予定だったが、鳩山由紀夫前首相の辞任に伴い、廃案となった。

毎日新聞 2010年8月2日 21時19分