ゴエモンのつぶやき

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意識障害者・家族の会:設立10年の記念講演 あす中央区で /東京

2014年11月16日 01時22分45秒 | 障害者の自立

 交通事故や病気で脳に重い障害を負い、寝たきりとなった患者や家族でつくる「全国遷延性(せんえんせい)意識障害者・家族の会」が設立10周年を迎え、16日午後1時半から中央区内で記念講演会を開く。

  遷延性意識障害は適切な治療を受ければ回復の可能性がある。しかし2004年に同会を設立した当時、専門の医療施設がほとんどなく、一般病院に入院しても「回復の見込みがない」として短期間で退院を迫られるケースが相次いでいた。在宅で介護する家族への支援も貧弱だった。

 このため、同会は自動車損害賠償責任(自賠責)保険制度を活用した国土交通省所管の高度医療施設「療護センター」を全国に増やすことや、在宅介護制度の充実を地道に訴えてきた。その結果、療護センターの病床は少しずつ全国に広がりつつあり、在宅介護の支援制度も改善されてきた。設立当初は約180家族だった会員も現在は約270家族に増加。介護する親が患者より先に亡くなる「親なき後」の問題にも精力的に取り組んでいる。

 16日は「意識障害を治療するために」をテーマに、日本意識障害学会理事長で藤田保健衛生大学脳神経外科の加藤庸子教授が記念講演する。また、会に携わってきた人たちが10年間の思い出をリレートークする。参加無料で、申し込み不要。会場は中央区八丁堀1の「アットビジネスセンター東京駅八重洲通り」501号室。問い合わせは同会の桑山さん(072・893・3704)。

毎日新聞 2014年11月15日 地方版


障害者週間記念事業・補助犬シンポに寄せて/下 あすの本番で演奏の「花音」メンバー /兵庫

2014年11月16日 01時20分30秒 | 障害者の自立

 ◇音楽で生活充実 出身の6人が就労や就学−−あすの本番で演奏の「花音」メンバー=宝塚市

  「ギターのテンポが少し早いね。もう少しゆっくり」。

 心の病を持つ人の就労支援施設「ワーク友愛」(宝塚市安倉西3)の一室で、利用者でつくる音楽クラブ「花音(かのん)」のメンバーが作業を終えた後、16日の本番で披露する曲の練習を続けている。ギターの伴奏と歌による演目は「浜辺の歌」と「ふるさと」の2曲。本番が迫り、練習に熱が入る。

 ワーク友愛は、NPO法人「コスモス」が運営し、約25人の登録者が利用する。就労を目指し、近隣の施設での清掃作業や、市広報のポスティングなどの仕事に取り組む。

 花音の活動は約3年前、音楽好きでクラシックギターを習っていたコスモスの職員が利用者に音楽活動を勧めたことがきっかけで始まった。賛同した利用者がギター教室に通ったり、独学でギターを始めたりするようになった。12年4月には利用者がギターや歌を披露する発表会「花音祭」を開いた後、約10人で花音を結成した。

 以降、年に3回ほど開く花音祭やボランティア団体のイベントなど、出演の機会が増えた。メンバーは通常の個人練習に加え、出演が決まった後は本番の約1カ月前から週1回ほど、夕方にそれぞれの仕事を終えた後に集まって練習している。

 メンバーによると、花音の活動には、さまざまな効果があるという。約2年間、ワーク友愛に通う男性の利用者(57)は「花音で集まるのが楽しく、ワーク友愛に通う回数が増えた」と語る。また「イベントなどに出演すると公表したら、キャンセルできないので責任感が身につく」と説明する。

 また、別の女性利用者(42)は「練習では、メンバー間で話し合って曲を仕上げるため、人とうまくコミュニケーションを取れるようになる。何より楽しい」と笑顔を見せた。

 花音のメンバーのうち、これまでに6人が食品会社や清掃会社に就職したり、職業訓練校に進んだ。コスモス職員、木本幸二さん(62)は「今後もさらに花音で学んだことを生かし、就職や就学につなげてほしい」と期待する。16日の演奏に木本さんは「メンバーも張りきっている。多くの人に花音の活動を知ってほしい」と話す。

毎日新聞 2014年11月15日 地方版