ゴエモンのつぶやき

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障害者の避難考える 茅ケ崎で記録映画上映と意見交換

2014年11月24日 01時49分23秒 | 障害者の自立

 東日本大震災で障害者らが直面した避難時の課題を考えようと、ドキュメンタリー映画の上映とトーク会が22日、茅ケ崎市中島のコミュニティセンター湘南で開かれた。福祉や防災関係者ら約40人が参加し、地域が抱える問題や解決策について意見を交わした。茅ケ崎市のボランティア団体「イーハトーブ湘南」の主催。

  前半は、車いす利用者や知的障害などがある人々の避難状況を取り上げた「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」(飯田基晴監督)と、「生命のことづけ-死亡率2倍 障害のある人たちの3・11-」(早瀬憲太郎監督)を上映。映像の中では、生活環境への不安から避難を諦めたり、支援物資が届かなかったりといった状況が語られた。

  後半は、津波被害を受けた岩手県釜石市の介護施設職員古川貞治さん(40)を招きトーク会を開催。参加者からの疑問や意見を聞きながら、備蓄品が流されたり、避難時に急に歩けなくなった入居者が多かったりなど苦労したエピソードを打ち明けた。

  大学などで福祉問題を教えている松沢明彦さん(54)=藤沢市=も「災害マニュアルを確認しておくことは大切だが、緊急時に責任者がいない場合もある。少ない職員で何ができるかを考えておくことも重要なのでは」と呼び掛けた。

福祉や防災関係者らが集まり、障害者らが避難する際の課題について意見を交わした =茅ケ崎市中島

2014.11.23     カナロコ(神奈川新聞)


教育2014 秋田)視覚障害者アテンド、美術空間巡る「てさぐる」展

2014年11月24日 01時34分18秒 | 障害者の自立

 視覚障害者のアテンド(介添え)で、アートの会場を巡る「てさぐる」展が23日、秋田市の県立美術館で開幕する。秋田公立美術大の初めての主催展覧会で12月7日まで。22日の内覧会では、同大の高嶺格(たかみねただす)准教授(46)が廃材などのオブジェを並べて作った空間を、アテンドの秋田市在住の全盲ミュージシャン三上健太郎さん(25)の先導で8人のツアーが巡った。

 白杖(はくじょう)を持った三上さんは、彫刻を触って「高さはどこまであるのでしょうか」と会話しながら、床に張られたロープの導線を進む。その導線も曲がりくねったり、敷物に隠されたり。迷う三上さんを一行が導く場面もあった。

 何種類もの布が並べられたコーナーでは「手触りが違いますね」。色の違いでわかったつもりの一行は、そこで感触を確かめた。

 最後は真っ暗闇の通路を、三上さんの声と壁の手触りを頼りに進む。明るい場所とは役割が逆転し、最深部には千葉盲学校生の彫刻作品が展示されていた。

 高嶺さんは「見えない人との『共犯』関係を楽しんでください」。三上さんは「暗闇の中でのもわっとした感覚、われわれの日常を疑似体験できましたか」。

 ツアー形式の鑑賞は午前10時15分から午後5時まで、各回30分程度で1日10回(無料、予約不要)。問い合わせは同大(018・888・8100)へ。

写真・図版 

アテンドの三上健太郎さん(手前)と会場を巡った内覧会ツアー。床の黄色と黒のロープが導線になっている=秋田市の県立美術館

2014年11月23日       朝日新聞


ぬいぐるみを途上国へ 社団法人「MAST支援会」

2014年11月24日 01時27分10秒 | 障害者の自立

 思い出の詰まったぬいぐるみをきれいにして途上国へ-。クリーニング業者らでつくる社団法人「MAS(マスト)T支援会」(大阪市淀川区、小川隆久代表)が全国からぬいぐるみを集めて海外へ送る事業を進めている。今月上旬には、タイの障害者施設などに寄贈。日本の障害者就労支援も兼ね、国境を超えて互いに喜びを分かち合う取り組みの輪が広がっている。

 同法人は、人に関わる支援事業に取り組もうと、クリーニング業経営者や通信販売業者らで4月に立ち上げ、大海で船を進めるマスト(帆)のような存在になろうと命名。東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の小学生を招いた柔道大会などの取り組みを展開している。

■広がる支援の輪□

 人を支援する取り組みのうち、捨てられないぬいぐるみを途上国で多くの困難と戦う子どもたちへ贈る「クラブポールスター」もその一つ。企業戦略を手がけるアルトスターの石尾雅子社長が、思い入れのあるぬいぐるみを捨てられずに困っていたところ、法人メンバーと話し合って実現した。

 さらに海外だけではなく、地元の障害を持った人たちの工賃アップにもつなげようと、クリーニング作業は障害者就労支援を行う「加島友愛会Lin(リンク)k」(同区)に委託。工賃や送料をまかなうため、送り手に決まった金額を負担してもらう仕組みになっている。

 8月にスタートするや、プロジェクトの趣旨に賛同した関西や関東、四国から200体近いぬいぐるみが届いたほか、多くの企業が社会貢献にと協賛。今月5日、きれいになったぬいぐるみにLinkで作業した人や前の持ち主のメッセージカードを添え、プロジェクトの運営責任者を務める小野悦子さんの友人に支援してもらい、タイに運び込んだ。

■3団体に寄贈□

 現地では、障害を持った0~7歳の子どもたちのケアや、スラム街の子どもたちに勉強を教える施設を運営する3団体に寄贈。同会から小野さんと加藤隆昭理事が運び込むと、待ちかねていた子どもたちが競うようにぬいぐるみに手を伸ばす。施設の人からリハビリなどに有用だとして「もっと子どもたちに触れさせたい」との声もあったという。

 こうした取り組みに「工賃だけではなく、作業へのやりがいが生まれる。社会貢献に参画できることはメリットが大きい」とLinkの玉城由美子支援課長。同法人の小川代表は、まだまだぬいぐるみが足りないとし「今後も微力ながら人を支援する活動を続けていきたい」と意気込んでいる。

 問い合わせは「クラブポールスター」のホームページで。

 同法人は、人に関わる支援事業に取り組もうと、クリーニング業経営者や通信販売業者らで4月に立ち上げ、大海で船を進めるマスト(帆)のような存在になろうと命名。東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の小学生を招いた柔道大会などの取り組みを展開している。

届いたいぐるみを抱きしめて喜ぶタイの子どもたち(MAST支援会提供)

2014年11月23日       大阪日日新聞


パフォーマンス甲子園「手話で自然に会話を」嬉野高出場

2014年11月24日 01時19分07秒 | 障害者の自立

社会福祉系列16人「障害関係なく」願い

 鳥取市で23日に開かれる「第1回手話パフォーマンス甲子園」に、嬉野市の嬉野高が出場する。介護を学ぶ社会福祉系列の16人が、ダンスや介護実技に手話を取り入れたパフォーマンスで挑む。「障害に関係なくコミュニケーションを取れる社会に」との願いも込める。

 大会は、全国に先駆けて昨年10月に「手話言語条例」を制定した鳥取県の実行委が、手話を身近に感じてもらう機会にしようと開く。20校が出場するが、5校は同様の条例制定などで手話理解を進める自治体の推薦枠としており、今年7月に条例をつくった嬉野市が同校に声をかけた。

 同校のパフォーマンスは、嬉野市のイメージソング「うれしのほほん湯・遊・YOU!」を、手話を取り入れた振り付けで踊り、名物の茶や温泉を手話で紹介する。生徒たちの“勝負服”である看護着を着てお年寄り役の生徒を椅子から車いすに移す、日頃の学習の実演も披露する。

 生徒たちは9月から、県聴覚障害者センターの手話通訳士に指導を受けるなどして手話を基礎から勉強。県内で活動するろうあの演劇関係者にも助言を受け、構成とパフォーマンスを磨いてきた。

 実習先の老人ホームで、耳が聞こえない利用者が、話し相手がいなくて寂しい思いをしていることを知っていたという生徒たち。リーダーを務める中村美里さん(17)は「手話は難しそうだったけど、この機会に学べたらと出場を決め、練習するうちに自然と覚えられた。耳が聞こえなかったり、障害がある人と会話ができることが当たり前の社会になってほしい」と思いを語る。

看護着を着て手話を取り入れたパフォーマンスの練習をする嬉野高社会福祉系列2年の生徒ら=嬉野市の嬉野高

看護着を着て手話を取り入れたパフォーマンスの練習をする嬉野高社会福祉系列2年の生徒ら=嬉野市の嬉野高

2014年11月23日       佐賀新聞