ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

湯沢「更生園」、入所者虐待を隠蔽か

2014年11月20日 02時23分20秒 | 障害者の自立

 湯沢市が運営する知的障害者支援施設「皆瀬更生園」で2013年4月、職員が入所者にけがをさせ、身体的虐待の疑いがあるとして市が施設側から通報を受けたにもかかわらず、入所者の安全確保などの対応や秋田県への報告を怠っていたことが18日、河北新報社の取材で分かった。
 障害者虐待防止法に基づく通報窓口となっている市が、身内の職員をかばって虐待を隠蔽(いんぺい)した疑いが持たれている。県障害福祉課は同日までに施設関係者から事情を聴き、実態解明に乗り出した。
 施設関係者によると、13年4月17日夜、夜勤の女性職員が、持っていたファイルを女性入所者に投げ付け、ほおを切るけがをさせた。
 別の職員がこの入所者に聞き取りしたところ、女性職員からたたかれるなどの暴行を受けたほか、普段から歩行訓練のために廊下を歩き続けるよう指導を受け、守らないと食事をさせてもらえないことがあったと話したという。
 当時の園長は虐待の疑いがあると判断して市福祉保健部長に報告したが、市は独自の調査や女性職員を異動させるなどの措置を取らず、5月下旬に施設職員全体を対象とした虐待防止の講演会を開いて決着を図った。
 市福祉保健部内には、障害者虐待防止法に基づく市虐待防止センターが併設され、センターが虐待の通報を受けた場合、被害に遭った障害者の安全確保や原因究明・対策会議の開催、施設に改善計画書を提出させることが義務付けられている。
 当時の市福祉保健部長は「センターへの正式な通報とは受け止めなかった。講演会開催を解決策だと判断した」と話す。
 障害者の権利擁護を進めるNPO法人宮城福祉オンブズネット「エール」(仙台)の鈴木守幸副理事長は「職員の暴行と市の不作為は刑事罰を科すべき事案で、厳正に対処すべきだ」と批判している。

2014年11月19日水曜日     河北新報


「知的障害=刑が軽くなる」は本当か 神戸女児殺害、奇行トラブル男の刑罰めぐるネット流言

2014年11月20日 02時15分42秒 | 障害者の自立

 「知的障害なのに、黙秘って知っているものなの?」「無罪になりそう」「フリしてるだけ!」。神戸市長田区で9月下旬、小学1年女児(6)の切断遺体が見つかった事件。兵庫県警に逮捕された無職、君野康弘容疑者(48)に知的障害があると報じられると、インターネット上にある種の「反感」が広がった。背景にあるのは「障害→刑が軽くなる」という連想だろう。果たしてそれは事実なのか。(宝田良平)

「本当に知的障害?」

 捜査関係者によると、君野容疑者は都道府県や政令市が知的障害者に交付する療育手帳を持っていた。程度は軽いとされる。

 判定基準は自治体によって違う。神戸市ならIQに社会生活能力を加味し、軽度、中度、重度の3段階で判断している。同市の基準では軽度のIQは51~75。一般的に軽度の知的障害とは、身の回りのことができ、小学校を何とか卒業できる程度だとされる。

 君野容疑者は9月24日に死体遺棄容疑で逮捕されてから1カ月近く、事件について黙秘を貫いた。

 1人で暮らし、生活保護を受け、交流サイトのフェイスブックにも登録していた。ネットの掲示板にはこんな疑問が書き込まれた。「これで何をもって『知的障害』なんだろう」

 実際、君野容疑者の障害の程度は詳しく分かっていない。10月14日に殺人容疑で再逮捕された後、一転して「大変なことをしてしまった」と女児殺害を認める供述を始めた。

 だが、遺体を何カ所も切断したほか、遺体を入れたポリ袋を自宅そばの雑木林に捨て、ポリ袋の中には自身の診察券が入っているなど、行動に不可解な点も多い。

 事件前は普段からほぼ毎日酒を飲み、パンツ1枚で周辺をうろついたり、目が合った人に「こっち見るな。殺すぞ」と暴言をはいたり…。奇行を繰り返して近隣住人とトラブルを起こしていた。

 犯行当時も酒を飲んでいたとみられており、神戸地検は31日、刑事責任能力を調べるため裁判所に鑑定留置を請求、認められた。

責任能力の判断基準

 中京大法科大学院の緒方あゆみ准教授(刑事法)によれば、精神疾患がある人の刑事責任能力の有無・程度の判断基準は昭和59年7月の最高裁決定で示され、犯行当時の病状や事件までの生活状態、犯行動機などを総合的に考慮して認定することになった。

 アルコールもただ酒に酔っていたという程度では責任能力の判断に影響しないとされる。犯行当時は異常な酩酊(めいてい)状態にあったとして本来は刑罰を科さない「心神喪失」と判断されても、酩酊状態になれば事件を起こすことが分かっていた、あるいは予見できたのに飲酒したとして、完全責任能力を認めた判例もある。

 では、知的障害はどうだろうか。緒方准教授が近年の判例動向をデータベースで調べたところ、軽度の知的障害のみで心神喪失や刑罰を軽くする「心神耗弱」が認められた例は見当たらなかった。

 軽度の知的障害に加え、責任能力に影響する精神疾患などがある場合に心神耗弱を認めた判例が平成11年以降に4、5例あった程度だという。

厳罰の現実

 一般論として「障害があることで裁判が被告に有利になることは、まずあり得ない」と言い切るのは、障害者の刑事弁護に詳しい辻川圭乃(たまの)弁護士(大阪弁護士会)だ。

 辻川弁護士の実務感覚では、精神年齢が10歳に満たず、言語も発達していないような重度(IQ20~34)や最重度(IQ20未満)のときに、ようやく減軽が考慮されるという。

 昨今の刑事司法はむしろ障害者に厳しい。たとえ罪を認めていても、法廷で反省をうまく口にできず、情状は悪く受け取られる。このため、必要以上に厳罰に振れやすい。素朴な市民感覚が反映されやすい裁判員裁判の導入以降、特にその傾向が強まったと辻川弁護士はみる。

 その典型例が、姉を殺害したアスペルガー症候群の被告に求刑超えの判決を言い渡した大阪地裁の裁判員裁判(24年)という。

 被告が(1)十分に反省していない(2)社会に同症候群の受け皿がない-ことを理由に「刑務所収容が秩序維持に資する」とされ、求刑懲役16年に対し懲役20年の判決が下された。

 裁判員制度の主眼がいかに市民感覚の反映とはいえ、日本弁護士連合会や日本自閉症協会など各種団体から「差別的な隔離判決」との批判が殺到。2審大阪高裁は「公的機関の支援など社会に受け皿はある」と1審判決を破棄し、後に懲役14年が確定している。

AVの痴漢シーンを…

 アスペルガーなどの発達障害や自閉症の被告では「完全黙秘」も珍しくない。

 強制わいせつ容疑で逮捕された自閉症の少年が、犯行時間帯のアリバイがあったのに黙秘を貫き、家裁で不処分になるまで一言もしゃべらなかったケースもあるという。

 それとは逆に、取調官に迎合し、やっていないことまで話してしまうこともある。辻川弁護士がかつて受任した強制わいせつ致傷事件では、中度の知的障害のある男性が「毎朝、通勤電車で痴漢していた」と供述していたが、実際はバスを使っていた。

 アダルトビデオ(AV)で見た電車内での痴漢シーンを、自分の体験としてしゃべっていたという。「(取調官が)喜んでくれる」というのが理由だ。

 辻川弁護士は「障害があるから刑を軽くすべきだとは言っていない。ただ、必要以上に重くなることは防がなければならない」と話す。

 繰り返すが、君野容疑者の障害の程度は定かではない。ただ「障害があるから刑が軽くなる」とは言い切れない。

 法務省の矯正統計年報によると、昨年の新受刑者2万2755人のうち、IQ69以下の人は4665人。実に2割の受刑者が、知的障害とみなされるレベルにある。

 犯した罪を自覚させ、どう償わせるかが一番の問題だが、国が管理する成人刑務所の更生プログラムではあまりにも不十分だ。

2014.11.19 07:00      産経ニュース


「自分一人では生きていけない気分になる」都立・公社病院における、言語聴覚障害者への対応改善を!

2014年11月20日 02時11分46秒 | 障害者の自立

国政の騒音が最大級になっておりますが、本日は厚生委員会で初の質疑(病院経営本部管轄)が行われました。

以前のブログ記事で、皆さまから様々なご意見をいただきまして、その中のいくつかを取り上げました。

「都立病院」へのご意見、改善点・問題点など教えてください!
http://otokitashun.com/blog/daily/4862/

その一つが、都立・公社病院の障害者対応について。

上記の記事に対して、言語聴覚者障害の方から直接メールをいただきまして、その内容は

「都立病院に限った話ではないが、病院の診察受付は電話のみ。言語聴覚者障害を持っている我々は、自分で予約することすらできない

という訴えでした。

例えば都立墨東病院のホームページを見ると、シンプルで大変見やすく作られていて、障害をお持ちの方でも利用できる「ウェブアクセシビリティ」の基準についても順守をされています。

しかしながら、外来予約は完全に電話番号のみの記載です。

警視庁の遺失物センターの件もそうでしたが、こうした点は指摘されるまで本当に気が付かないものですね。。

こちらについて、現時点での対応と見解を伺うと、

・ 都立病院に電話で受診予約が必要なのは、初診のときがほとんどである

・ 言語や聴覚に障害のある方については、家族や友人などの代理の方が電話で受診予約をされていることが多く、これまで特に支障は生じていない

という答弁が返ってきました。

確かに障害者の中にもジェネレーションギャップがあり、行政とやり取りすることが多い高齢の団体幹部の中には、メール対応のニーズは少ないかもしれません。

しかしながら、実際に言語聴覚障害をお持ちの方は、

「我々とて、頼みたくて代理の方に対応をお願いしているわけではない」
「こうして他人に頼る度に、『自分は一人では生きていけないのだ』と言われているようで、非常につらい」

と切実な想いを吐露してくれました。

診療にあたって正確な情報が必要になることや、メールによるオペレーションコストの増大は一定程度理解できますが、公立病院こそ率先的にこうした対応を始めるべきです。

今回の委員会質疑では残念ながら、前向きな答弁はもらうことができませんでしたが、引き続きこうした観点からの問題提起を続けていきたいと思います。



私の所属するみんなの党については、大きなニュースが駆け巡っており、大変ご迷惑をおかけしております。

本当に申し訳ございません。

みんなの党解党へ…浅尾代表「やむを得ない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141118-00050092-yom-pol

こちらはあくまで役員会での方向性であって、決定されるのは全国会議員が参加する両院議員総会です。

明日の開催に向けて、永田町で様々な駆け引きが行われることでしょう。

地方議員たちは相変わらずカヤの外状態ですが、私の想い・考えは結果が出た後にまとめさせていただきたいと存じます。

2014年11月18日 22:40      BLOGOS


障害に関係なく、ファッションを楽しむ

2014年11月20日 02時05分54秒 | 障害者の自立

10月、福岡市で「ユニバーサル都市・福岡フェスティバル2014」というイベントがありました。
市政“すべての人にやさしいまちづくり”を推進する催しの一つとして行なわれたファッションショーのテーマは、「車いすユーザー特有の悩みを解消しつつ、座位・立位ともに美しいデザインの洋服」です。

障害があるために洋服の選択が限られてしまうなど、障害者のファッションには課題が多いように思います。
そんな課題を解決してくれる“工夫”と“技術”がつまった洋服を、前回《76》につづいてご紹介します。

【青いジャケット】
着崩れてしまったり、窮屈だったりと、車いすユーザーにとってはやや着づらい洋服です。
車いすをこぐため、肩まわりを大きく動かすことが多いので、ジャケットは構造上、窮屈で仕方ありません。
腕の動きを妨げない工夫として、袖ぐりにゆとりのある「ドルマンスリーブ」を取り入れたものは、タイヤに巻き込まない程度に抑えられているのもポイントです。
袖丈も、車いすのタイヤにかからない長さなので、袖が汚れる心配をすることなく自走ができます。
また、「背中に隠しタック」があり、車いすの自走や前屈など、大きな動作がしやすくなっています。

座位によって、襟や前身頃のシルエットが崩れ、見た目が損なわれるのも悩みの一つです。
“立っても、座っても、キレイなライン”を目指して、着丈に工夫がされています。
立ち上がることのできない車いすユーザーは、座ったときにお尻にかかる長さだと、脱ぎ着に苦労します。
そこで行き着いたのは、「座位では腰丈・立位ではお尻が隠れる、絶妙な丈」でした。

ジャケットのきちんと感を保ちつつ、上半身の自由を奪わない開放的なデザインは、あっぱれ! の一言に尽きます。

【オレンジのセットアップ】
これには、先述の3着(前回《76》と今回《77》にまたがる)に挙げた工夫が集約されています。

  • 腕の動きを妨げないドルマンスリーブ
  • タイヤにかからない袖丈
  • お腹まわりのだぶつきをなくす
  • スカート丈に前後差のある斜め丈
  • 滑らないスカートの裏地

さらに、上下をわけたことで、より着やすい作りとなりました。

また、この衣装は今回のショーのために作られたので、華やかなデザインが特徴です。
車いすに乗っている際、目に留まりやすい肩には立体的な飾りを、顔まわりと膝あたりにはキラキラした装飾が施されました。

これらの洋服は、“障害があってもなくても、ファッションを自由に楽しんでほしい”という、ファッションデザイナー・Aさんの想いのもとに作られています。
車いすユーザー専用とした特別な服作りをするのではなく、健常者と障害者の共用ファッションを手がけることに重きを置いているそうです。
車いすユーザーの問題を解消する工夫が、いかにも見てとれるようであれば、「共用」には成り得ません。
工夫満載でありながらも、それを感じさせないさりげなさが不可欠です。
座位・立位ともに美しいデザインの洋服たちは、Aさんの想いを体現していました。

「既製服を作る際、さまざまな人が着ることを想定するだけで、より多くの人がファッションを楽しめるようになる。」
そう熱っぽく語るAさんのお話は、障害者におけるファッションの広がりを期待させてくれるものでした。

このような洋服が当たり前のように、お店に並んでいる日が来たらいいなぁと思います。


2014年11月19日     朝日新聞

イラスト  イラスト:ふくいのりこ


全国3500駅、2020年度までにバリアフリーに

2014年11月20日 02時01分48秒 | 障害者の自立

 1日3千人以上が使う鉄道駅やバスターミナル、空港すべてで、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年度までに、車いすで移動できるようにバリアフリーにしたり、点字ブロックや障害者対応トイレを整備したりすることになった。転落を防ぐホームドアを設置する駅もいまの583駅から800駅に増やす。

 国土交通省の有識者会議が17日に交通政策基本計画案をまとめ、鉄道や航空分野などの目標を56項目つくった。計画は閣議決定される予定だ。国交省は目標達成に向け、補助金を出すなどして鉄道会社や航空会社に働きかける。

 計画案では、全国約9500駅のうち約3500駅をエレベーターやスロープなどでバリアフリーにする。ホームドアは数億円以上かかり、複数の鉄道会社が乗り入れていると車両のドアの位置が違うなどの課題もあるため、全国の駅の1割弱を目標にする。国交省は、国が3分の1を補助するなどして鉄道会社や自治体に設置を促すという。

 航空分野では、羽田、成田空港の年間発着回数を今年度末より計約8万回増やす。直行便が就航する海外都市数もいまの計88都市から、計143都市に就航する韓国の仁川(インチョン)、金浦(キンポ)空港並みにすることを目指す。主な航空会社の操縦士も12年の5600人から6700人に増やす。

 また、交通事故による死傷者を減らすため、大型トラックの90%に前方の障害物を検知して自動でブレーキをかける衝突被害軽減ブレーキを装着させる。

2014年11月18日23時02分     朝日新聞デジタル