ゴエモンのつぶやき

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健康づくり仲間づくり、支え続けて30周年 函館の障害者水泳サークル

2014年11月23日 01時25分24秒 | 障害者の自立

 【函館】障害のある子供や若者の水泳サークル「函館つくしんぼの会」が結成30周年を迎え、12月に記念事業を行う。函館市民プールを活動の場に、健康づくりと仲間づくりを支えており、小祝良介代表(77)は「本人と保護者の熱心さ、忍耐力に頭が下がる。周囲の理解をいただきながら、研さんを重ねて活動を続けたい」と話す。

 同会は、当時道立高校の教員で水泳指導員の資格を持っていた小祝さんが、知的障害児の親から相談を受けたことが結成のきっかけ。障害児に対応する指導教本がないため、小祝さんらは実践報告を読むなどして勉強し、1984年に会を設立した。

 機能と動作の改善や、健康と体力の増進などを目標に、知的障害がある幼児と小学生合わせて5人、ボランティア指導者6人でスタート。親子一緒にプールに入ることを原則に活動を始めた。設立当初は小祝さんらが指導経験を積もうと交代で指導に当たったため、子供が不安を感じるなど手探り状態だったが、時間をかけて心を伝えあった。

 現会員は設立時から通い続ける5人を含め、幼児から30代までの55人。指導員は20人にまで増え、設立時から指導する吉岡幸子さん(75)は「保護者から『仲間もできて、通って良かった』と聞かされた。指導をしてきて良かったと感じます」。当初は毎週水曜日の午後だけだったが、会員側から「社会人になっても通いたい」との要望があったため現在は月2回の土曜日にも活動し、指導員の資格を取った保護者もサポートに当たっているという。

 12月には会員や保護者、指導員で30周年を祝う会を函館市内で開き、記念誌も作る予定。北海道ハンディキャップ水泳連絡協議会の理事長も務める小祝さんは「障害のある子供たちの健康増進と機能回復に少しでも役立てば」と活動の継続に意欲を燃やしている。

函館市民プールで水泳の練習に励む「函館つくしんぼの会」の会員と指導者たち

函館市民プールで水泳の練習に励む「函館つくしんぼの会」の会員と指導者たち

(11/21 16:00)    北海道新聞


ハウス加賀谷が統合失調症を描くコメディードラマに主演

2014年11月23日 01時20分33秒 | 障害者の自立

 NHK Eテレでは、12月5日に「バリバラ特集ドラマ『悪夢』」(午後9:00)を放送する。Eテレで放送中の障害者向け情報番組「バリバラ」のスピンオフ企画として、12月3日からの障害者週間に合わせて制作されたもので、統合失調症の主人公・真(ハウス加賀谷)を主人公に、さまざまな障害を描くハートフルコメディー。自身も統合失調症に悩まされてきた経歴を持つ加賀谷は、「社会に勝手に作り上げた“障害”のイメージを少しでもやわらかくできたら」と意気込みを語っている。

 同ドラマは、“白い人たち”に囲まれる幻覚に悩まされ、職場を転々とする統合失調症の真が、ひょんなことから訪れた障害者だらけのラウンジ「悪夢」で、主人の紗江(片山真理)、ダウン症のバーテンダー・光司(あべけん太)らと出会うストーリー。当初は障害を隠していた真だが、さまざまな障害者が集い、歌い踊り明かすラウンジの世界に魅了され、やがて謎の男(桂福点)に渡された“食べると障害と、これまでの記憶も消える”という謎の果実を前に選択を迫られてしまう。

 ドラマを制作統括した日比野和雅チーフプロデューサーは、「単なる感動もので終わらせない、今までにない形の障害者ドラマを作りたいと思いました。シリアスな部分が出がちなドキュメンタリーとは異なり、加賀谷さんが“白い人たち”に囲まれた統合失調症が象徴されるシーンも、ドラマならではの圧迫感や執拗(しつよう)さが表現できたと思う」と制作意図を語った。

 真がふと気付くと1時間近く経過していたシーンや、バイト先でコーヒーをうまく運べない場面などは、加賀谷が統合失調症で苦しんだ実話がベースになっており、「僕の体験もドラマの中で数カ所反映されています」と告白。幻覚に苦しむ場面なども「視聴者から抗議が来るんじゃないかと思うくらいフルスロットルで演じました」と全身全霊で演じ切り、友人らに救われていく展開に、「生きていて“世の中捨てたもんじゃない”と思える瞬間は健常者と一緒です」と作品への思いをにじませた。

 出演者の8割は障害者が参加しており、初めて演技を披露したダウン症のあべは、2週間かけて台本を覚えたことを明かし、「本当に緊張しました。楽しく笑顔でやりました。美女と密着したダンスシーンはうれしかった」と照れ笑いを浮かべ、充実した撮影になったよう。両足が義足のアーティスト・片山も、「加賀谷さんに“抱いて”というシーンはとても恥ずかしかったです。いつもはヘラヘラとしているので、高圧的な女性を演じるのは難しかった」と苦笑いで振り返っていた。

 その他に、カンニング竹山、松本キック、杉田かおる(声のみ)らが出演している。

2014年11月21日        インターネットTVガイド