多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

歌舞伎座にしては渋い…九月歌舞伎

2015-09-05 | 歌舞伎つぶやき
今日は保守政治でも多摩川でも猫の話でもないが、まあ聞いて下さい。

歌舞伎座の九月歌舞伎、昼の部を観てきました。

歌舞伎座はリニューアルしてから歌舞伎を知らない人向けの歌舞伎ショーみたいな演目が増えたから最近はあまり観ていません。

ついでに言うと、旧歌舞伎座→工事中代行の新橋演舞場と受け継がれてきた古い歌舞伎座の良さもリニューアルでほぼ途絶えたのもあるかも。

そういうわけで最近は国立劇場の渋くてマニアックな通し狂言ばかり観ていましたが、今回は珍しく歌舞伎座でそんな演目だったので観たのですが、そうとは知らず生まれて初めて歌舞伎を観る人には悲惨な体験だったかも。

「紅葉狩」は別として「双蝶々」の序幕と「伊勢物語」がそれです。

全部の劇評書いたら一週間くらいかかるので「伊勢物語」だけ少し。

役者は粒ぞろいなのに芝居がダレて失速して、なるほどこれでは今まで上演されなかったわけだわ、と変な所に納得。

その点国立劇場は珍しい演目をなかなか工夫して見せるのがうまい、とこれまた変な所に感心。

それでも最後は吉右衛門が得意の熊谷陣屋みたいな感じで引き取って芝居にまとめ上げていましたが、吉右衛門がいなかったらどうなったか、と余計なことばかり考えた次第でした。

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