運用の成果を見るには、少なくとも3年以上の中長期でみるように
しましょう。短期間では、その運用の良し悪しは分かりません。
短期間では、偶発的な要素が含まれていることが多いので、中長
期の運用成果をみないと、その運用結果を判断できません。
DC制度における運用は長期運用が基本です。
では、長期運用にはどうのような効果があるのでしょうか?
①長期運用によって、短期的な価格の変動が平均化され、安定した
運用成果が期待できる。
②複利運用の効果は、運用の期間が長いほど顕著である。
③運用にかかるコストが平準化される。
②は、100万円を年3%で運用した場合を例にとると、次のようになり
ます。
年 数 単利(元利合計) 複利(元利合計) 差 額
10年 130万円 134万円 4万円
20年 160万円 181万円 21万円
30年 190万円 243万円 53万円
単利と複利の違いは、単利は元金100万円だけを毎年3%の運用しますが、
複利は100万円と毎年の利息の合計額を、毎年3%で運用します。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。