今回の例は、もう7~8年前にNPOで適年の移行を勉強していた時のことです。
適年からの移行ではなく、厚生年金基金(総合型)に加入していた企業からの
相談案件でした。
厚生年金基金をやめて、退職金制度を作り直しました。
制度変更に関して、従業員の個別同意のための説明会を開催しました。
その時、一人の従業員の方が、突然怒って、会場を出て行ってしまったのです。
どうして
事情を聞いて分かったのですが、「厚生年金基金をやめる」ということを「厚生年金
をやめる」と、勘違いしたのです。そして、将来の厚生年金がもらえなくなると思い
込んでしまったのです。
厚生年金基金は、厚生年金基金として説明したつもりでも、聞く方はそういう理解を
してくれなかったということです。分かりやすくしたつもりでも、結局勘違いする人が
いたわけですから、説明の仕方に不備があったことになります。
謙虚に反省しないといけないですね。
実は私も、この仕事を始めるために勉強するまでは、厚生年金基金と厚生年金の
区別ができていませんでした。退職するまでの会社では厚生年金基金に加入して
いましたが、なんのことか定かではありませんでした。
厚生年金基金と厚生年金、紛らわしいです
この厚生年金基金の積立不足が深刻であるという新聞記事が、昨年からこの3月
までに何回か掲載されています。
厚生年金基金は適格退職年金より更に分かりにくい制度です。
規約や決算書も、適年よりボリュームがありますし。。。
企業が加入している厚生年金基金の現状や、やめる場合にはどうしたらいいのか、
脱退した場合の給付はどうなるのか等など。。。
そういった企業や加入者の悩みについて、相談に乗って行けたらと考えています。
5月に厚生年金基金の問題点をテーマに、セミナーを行います。
詳細が決まりましたら、ブログとホームページでご案内いたします。
ご期待ください。