「選択制DC」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
あ~、社会保険料と税金が安くなる仕組み。。。
たしか、ユニクロが最初に採用した。。。
そうです。社会保険料が安くなるということが、まず最初に浮かびますよね。
給与の一部と退職給付制度の毎月の負担額を、ライフプラン手当等という
名目で、毎月従業員に支給し、ライフプラン手当の中で、企業型DCの掛金
額を、従業員に選択してもらう仕組みです。
選択制DCは、その企業の人事制度にマッチしていないと、難しいと思います。
問題は、社会保険料が安くなる⇒つまりライフプラン手当の金額を、できるだけ
DC掛金とすると、企業と従業員個人が負担する社会保険料が安くなる⇒
厚生年金保険料が少なくなる⇒将来受け取る厚生年金の金額が少なくなる
かどうかです。
ライフプラン手当のうち1万円をDC掛金にするか、給与の一部の手当として
受け取るかで、将来の年金額へは、どう影響するでしょうか?
厚生年金は、現役時代の給与の約半分が目安と考えると、現役の時の1万円
は、年金額としては約5千円※の終身年金となります。
一方、毎月1万円をDC制度の中で、30年間2%で複利運用すると約493万円
になります。20年間で取り崩すと、毎月約2万円受け取れます。
「選択制DC」は、ライフプラン手当を公的年金(厚生年金)の中で増やすか、
今後の年金制度の変更に関係なく、自分で増やすかの選択だと思います。
※平均月収30万円(賞与を含む)で40年間勤続した場合の厚生年金の受取額
を約16万円(月額)として計算しています。