8月4日、年金支援確保法案が国会で成立、企業型DCでいわゆる「マッチング拠出」
ができるようになります。
施行予定日は、2012年1月1日です。
企業型DCでは、会社拠出だけだった掛金について、加入者である従業員も拠出でき
るようになります。
マッチング拠出には、二つの要件があります。
(1)会社の掛金と従業員掛金を合算して法定限度額以内※であること
※確定給付型の企業年金がある会社・・・51,000円
確定給付型の企業年金がない会社・・・25,500円
(2)会社の掛金>=従業員の掛金
従業員掛金は、小規模企業共済等所得控除の対象で非課税です。
マッチング拠出を開始するためには、事業主は労使合意の上、当局に申請して
企業型年金規約を変更する必要があります。
マッチング拠出以外で、年金支援確保法案における企業型DCの改正点は、
・資格喪失年齢の引き上げ
・中途引き出しの緩和
があります。
資格喪失年齢の引き上げ、つまり、現行では60歳までとなっている加入年齢
が65歳に引き上げられます。これに関しても、マッチング拠出同様に、当局に
申請して規約を変更する必要があります。施行予定は、公布日から2年6カ月
以内の政令で定める日となっています。
中途引き出しの緩和は、現行では企業型DCから脱退しても原則60歳まで、
中途引き出しはできませんが、個人型に資産を移して2年以上掛金を拠出し
ないで、資産残高が25万円以下の場合等では、中途引き出しができるよう
になります。
要するに、これまでは、個人型DCに加入資格がある場合は、中途引き出しが
できなかったのですが、その点が緩和されたことになります。施行日は、交付
の日です。
やっと成立しました。良かったです。これで使いやすさが少し前進しました。
年金支援確保法の公布日は、2011年8月10日となりました。