大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

不老の方程式  和田秀樹

2007-04-17 23:36:01 | 
 著者が忙しい日々をぬって日本の医療界で活躍するトップの9人とインタビュ-をして書いた大変密度の濃い本である。
 老化とは、質が変化したものであるととらえ、一人一人が日ごろから、自分は病気をどう見るかという「病気観」「人生観」「死生観」をしっかり持とうという心構えが重要という指摘が心に残った。
 体操と入浴で体温を上げること、お日様とともに目覚めて疲れたら寝る、主食は玄米、肉もとるとよい。小太りが一番長生き。仕事をして70歳定年がちょうどよい。年をとってからも頭を使い続けたかが大切。おしゃれをして子供たちと触れ合ったり、刺激のある日々を送ること。すばらしいアドバイスだ。
 「日本の医療の質が欧米並みになるのに50年かかる」「介護保険、健康保険は、年金という目的税だ。3割もとられる保険はない」など最後は現在の日本の医療の問題点を知り、心が痛んだ。患者も医師の技術的力量や病院の実態、世界の保険を日ごろから真剣に調べて自分の命を守り、医療の改革を応援していかねばならないと思った。 
コメント
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