大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

藤田祐幸講演会

2011-06-09 12:53:23 | 文化
津幡の水野スウさん宅「紅茶の時間」で藤田祐幸さんの講演会があった。
先生は、4年前に日本は大地動乱の時代に突入し、原発震災の危険が近づいていることを恐れ、東京から長崎へ転居し、大学で教えるかたわら、300坪の畑を有機農法で耕しておられるという。
ホルスタインと混血した白黒のやぎ(全自動草刈り機)もかっておられという。とてもユーモアのある素晴しい講演でした。
先生は銅と鉄を混ぜ合わせる研究をしておられたが、水俣病をきっかけに原発問題を扱う市民科学者になられ、チェルノブイリやイラク、コソボへ何度も行き、「福島を人類の最後の悲劇にしなくては」と全国で講演しておられる。
放射能は智恵子抄で有名な山を汚染し、「山菜を採るな、沢の水をとるな」という事態になっている。福島の300Km内外の野菜、お茶、牧草が汚染され、中国のお茶の方が安全かもしれないという。世界39カ国が日本の13都道府県の野菜の輸入を規制している。
長崎で被爆し亡くなった女性の細胞からは、今もプルトニュウムを出しつづけているという。24000年続くだろう。原子力防災はありえない。
今日本にある54基のうち40基止っている。後、14基止めればよい。
大企業は5380万KW自家発電している。これを売れば、原子力がなくてもよい。
家庭でも天然ガスを燃やし、お湯と発電するコ・ジェネレーションを使用すればよい。新しい仕組みの火力発電をやれば、十分まかなえる。それから自然エネルギーを考えればよいと言う新しい発想はすばらしいと思った。
水野さんの家は緑に囲まれ、とても涼しく居心地の良い空間でした。
講演会には福島から避難されている人も参加され、「もう農業はできない」と先生から言われ、涙しておられ、胸が熱くなりました。県知事からいつもファクスがくるそうです。
福島の子ども達を北海道や沖縄に疎開させようという取り組みをして入る人も参加されていました。
小出先生の言われるように、地球や日本を汚してしまった私達、未曾有の困難な新しい時代に突入しているのかもしれない。何も輸出出来ず、飢餓の時代がくるかもしれない。
高木仁三郎先生の遺言が心に残る。
「後に残る人々が、歴史を見通す透徹した知力と、大胆に現実に立ち向かう活発な行動力をもって、一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ、その懸命な終局に英知を結集されることを願ってやみません。私はどこかで、必ず、その皆様の活動を見守っていることでしょう。」
コメント (2)
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