はだしのゲン

県民会館で木山事務所のミュージカル「はだしのゲン」を鑑賞しました。
シンプルな衣装、装置ですが、歌や踊り、演技、照明、ダンス、映像、演出などが素晴らしいミュージカルで
とても感動して涙涙でした。
レミゼラブルも素晴らしかったのですが、お金をかけなくても、テーマがしっかりしていれば、人を感動させるミュージカルが作れるんだと感心しました。木山事務所の次の作品がとても楽しみです。
現代の視点で、広島を体験する姿勢が強く、訴えるものが明確でした。
戦争が終わったことを知った母親は、夫と二男、長女を亡くしたつらい体験から、「もっと早く天皇が戦争をやめていれば、みんな死ななくてすんだのに」と、心の底から絞り出すように怒り、叫ぶ。
被爆韓国人が差別され、祖国を思い、唄い舞う場面も心に残りました。
ゲンと孤児が助け合って、青い麦のようにたくましく、明るく生きていく場面は、とても楽しく、勇気をもらえました。多くの人々、特に中学生に見てほしいミュージカルでした。